ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画のレビュー・感想・評価
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知らぬ間に応援しちゃってた。
これ、マサラ上映したら絶対に盛り上がるだろうなあ。思わず、「頑張れ~!」「いっけぇ~~~~!」「やった~~~~~~!!!!」って声が出そうでしたもの。拍手しかかったもの。いや、必死で我慢しました。映画観てる感じはなくなってました。貸し切りなら声上げてました。
物語:インドが火星探査機を火星衛星軌道上にのせる実話をベースにしています。月探査ロケット打ち上げ失敗からチーフエンジニアが半ば左遷的に予算もない火星探査プロジェクトを任せられる話から始まります。チームにアサインされたメンバーは若手、定年間近、など個性的な面々(まあ、組織的にはやや厄介な方々かなあw)が充てがわれて火星探査プロジェクトが進んできます。
個々のキャラの特徴、背景を簡潔なストーリーとして織りなしてくれて個性把握がしやすかったし、ロケットを飛ばす仕組み、探査機軽量化のプロセス、それぞれに対する工夫と発想の論理性などサイエンスとしても理解しやすい構成で素晴らしかったです。
配役:あれ?観たことある人多いなwと思ったら、パッドマンの制作陣が作ってたんですね。それぞれのキャラクターと配役が見事でした。見たとおりの、でした。
演出:物語に書きましたが、とても理解しやすい構成ですし、感情移入しまくりです。なお、マサラはちょびっとですがありますw
2時間以上の映画ですがあっという間に終わってました。
映像:インド映画の売りがCGだと思ってます。この映画の場合、ロケット、衛星、宇宙空間の表現が漫画になりすぎず、かつ、ありえないリアルさもなくほどほどさ加減が絶妙でした。また、人物の信条描写、やりとりなどもそういう撮り方があるんだと関心するところが多々あります。
音響:ドルビーアトモスで観たかったですが、マルチトラックを存分に使った音の効果は邦画を鎧袖一触です。ハリウッド映画以上です。
こんな素晴らしい映画に巡り合う機会なんてそうそうありません。
超絶オススメします。ぜひ映画館で!
チームワークと節約のインド火星探査チーム
2019年(インド)実話です。
とても楽しく仕上がった映画でした。
月へのロケット打ち上げ計画は失敗続き、一か八かは知らないけれど、政府は半ば
やけっぱちで火星探査機プロジェクトを立ち上げる。
2010年のことだった。
予算も削りに削られ80億ルピー(百億円位)。
責任者のラケーシユとタラは、兎も角予算を切り詰めることに忙殺されます。
(女性たちはアイデアの宝庫でしたよ。)
1、揚げパン理論・・・沸騰した油は消しても揚げパンは余熱で揚る。
これは確か、地球を一周する毎にスイッチを切って、また入れることにより、
エネルギーが増加して軌道が大きくなり、何回目かの加速で、地球の軌道を飛び出して火星の周回軌道に突入する・・・と言うアイデア。
2、850トンしか積めない燃料・・・これは太陽光発電のパネルを探索機に付けて、発電しながらエネルギーを補充する・・・と言うアイデア。
それにしても科学オンチの私は、地上の器機のスイッチ一つで、探索機に切り替えとかの指令が届くなんて、夢のようでした。
ただ、電波が途絶えた時に若い女性科学者が電源を一気に遮断したところ!!
シャットダウンは、私でもやりますからねー!!
案の定と言うか、電波は復元されました。
この辺は、私レベルでもわかる話なので親近感が持てました。
女性科学者の生活の知恵が詰まった「火星探索プロジェクト」でした。
そしてあり得ないほどの美女の投入です。
歌も踊りもあって、美女・美女で、やっぱりインド映画です。
ちなみに日本の火星探索衛星のH2Aロケットが種子島宇宙センターから打ち上げに成功したのは2020年7月20日。
インドの成功から6年後のことです。
映画を観て、思った。
火星は遠い!!
インドの「マンダルヤーン」が2013年11月5日打ち上げ。
2014年9月24日に火星周回軌道に投入成功。
火星まで10ヶ月掛かってます。
と、本当に火星は気が遠くなる程、遠かった。
お金がないのなら頭を使えばいいじゃない
タラ様素敵すぎる。
限られたリソースでコストを抑えながらプロジェクト各所に目を配りつつ最大限のパフォーマンスを引き出して業務を遂行する。家政に必要な能力は火星にも必要なのだ。
上手いこと言ってやった!
料理は科学。化学かも。
宇宙物でヴァン・アレン帯が出てくるのは珍しいような。
自己修復する生地ってまたまたご冗談を…現実にあるんだ?!
パソコンレベルならトラブルの半分くらいは再起動すれば治る(個人の感想です)。
ミュージカル風にダイジェスト進行していく部分が不自然さを抑えて時間短縮にもなっていて、上手く機能していると思った。
このロケット(映画)で火星は遠かった
アジアで初めて火星の周回軌道に探査機を飛ばした国は?
中国? 日本?
いえ、インド。
インドの宇宙開発の歴史も古く、長い。
発端は、1940年代。
本格的な始まりが、1960年代。1969年に“ISRO”=インド宇宙研究機関が組織された。
1970年代から2000年代に掛けて、衛星やロケットを飛ばし、インド初の宇宙飛行士や月の軌道に探査機を到達させるなどを成功。
そして、本作の物語である2010年…
2010年、インド宇宙事業の命運を懸けたロケット打ち上げ。
しかし、まさかの失敗…。
責任者のラケーシュとタラは、別プロジェクトに異動。即ちそれは左遷で、実現不可能と言われている火星探査計画プロジェクトという閑職であった…。
窓際部署に厄介払い。
予算も無い。
チームメンバーはほとんど女性や頼り無さげの若い男性一人、老男性一人の寄せ集め。
端からやる気ナシ。いや、出来っこない。
エンジンを掛けたのは、タラ。しかも、家庭内の思わぬ所から。
ラケーシュのエンジンにも火が点く。
このまま発射に向けて順調に準備が進むかと思いきや、
奇抜なアイデアに半信半疑の上層部。
それはチームメンバーも。
突然、プロジェクトは延期。チームは解散。タラも辞職を申し出る。
ラケーシュは上層部を説得。予算はさらに削減されるも、プロジェクトは続行。火星の周回軌道に乗れる絶好の機会でもあり、この機を逃せない。
チームメンバーが再び召集。が、士気が下がっていた。
ラケーシュはメンバーを鼓舞する。科学者として夢を追う事を…。
チームメンバーに士気が戻る…いや、エンジンが掛かる。
タラによるアイデアと方法。
ラケーシュのリーダーシップ。
誰もやった事のないプロジェクト。
故に、トラブルや難題続出。
しかし、どんな困難や逆境に陥っても、彼らは諦めない。
火星目指して。夢目指して。
CGや作品世界、専門用語/技術もハリウッドの同ジャンルに劣らない実録宇宙計画映画。
インドの働く女性問題も織り込む。タラの家庭。夫は反対し、息子は応援。
こういう作品であっても歌や踊りを入れてくるのも、さすがボリウッド!
インドの偉業を基にした、エンターテイメント!
万人受けの作風。
自分もインド映画は好きなのだが…
何故か今回はそれほど響かなかった。
ステレオタイプと言うか、綺麗に収まり過ぎて、ちと全体的にダイジェスト的にも…。
同スタッフによる『パッドマン』とは火星より遠く。『ダンガル』や『きっと、うまくいく』とはさらにもっと遠く。
実際の偉業は素晴らしいが、この作品からはあまり感じられなかった。
ミッションマンガル崖っぷちチームの火星探査打ち上げ計画
他の映画の予告編で観て何となく面白そうだなと思い観に行きました。
正直インド大国に対して失礼ながら、宗教間同士の争いや、レイプ犯罪等悪いイメージしかなく、インド映画に対してもお祭り騒ぎ的な軽いイメージしかなく暇潰し程度に観に行きましたが
一度見出したら、スクリーンにくぎつけになり、スピーカーから流れるサウンドとラケ一シュ博士の【失敗を嘆くのは時間のムダだ】等
のセリフに感動を覚え4回観に行きました。
余り観客動員数は少なかったせいか、公開から1ヶ月足らずで公開終了となってしまいましたが誰に何と言われようと
生涯で一番感動した映画だと思いました。
Blu-ray出たら必ず買います( ^∀^)
インド映画が好きな方必見です😇
インド映画をシリアスに評価するのはナンセンス‼️
火星にロケットを打ち上げる為に集まったメンバーが幾つもの困難を乗り越え、一つになって夢を達成する王道のサクセスストーリーで、最後はみんなハッピーな気持ちになれます🤗
インド映画はこうでなくっちゃ‼️
感動と胸熱度はかなり高め!
大満足の作品でした。
インドで火星探査機の打ち上げに成功した実話ベースの作品。
数々の苦難を乗り越えながらミッションを達成させる展開が凄かった。
序盤で打ち上げが失敗したことで、低予算と殆どが経験の浅い若手メンバーという構成の中、責任者のラケーシュを中心とした胸熱ストーリー。
ラケーシュの人格が素晴らしい。
部下の失敗を自分の責任に。
上層部の心を動かす情熱とユーモア。
部下をやる気にさせる叱咤。
あんな上司の下で働きたい(笑)
ロケットの発射シーンもリアルでハリウッド映画に負けない大迫力!
低予算の中、どうやって火星探査機を火星まで送り届けるのかが見所。
スクリーンに火星が見えた時の感動が凄い!
数々のトラブルを乗り越えて行くシーンの連続で上映時間長めだけど飽きることも無し。
地下鉄での喧嘩は止めましょう( ´∀`)
科学者の青春映画
寄せ集めチームが大きなことを成し遂げていく、という王道ストーリー。結果がわかってても、ハラハラドキドキするし、爽快。
揚げパンとか、廃プラスチックとか、パソコンの再起動とか、生活の中の小さな気づきが研究の進展につながっていくのがおもしろかった。
それと、科学者だって恋に悩むし、家族と些細なことで喧嘩するし、特別な才能を持っている一方で、すごく普通の人として描いているところも好きだった。
時間や予算がない中で、みんなが熱くなっていく様子は青春映画のようで、ロケット発射のシーンや火星に到達するシーンはハラハラドキドキ。成功しますように!と彼らと一緒に祈りたくなった。
時間や予算がないからこそ、工夫して、大きな成功が生まれるという展開はお仕事ドラマとしてもアツい。最後の「ハリウッドの宇宙映画を作るよりも安い金額で火星に到達した」っていうスピーチ、かっこよかったなあ。
リキシャより安い火星旅行
はやぶさシリーズと同じく眠くなってしまった。唯一目を覚まさせてくれたのは綺麗な女性陣だ。リーダーのタラを筆頭にNASAに憧れる女性や、子どもができない女性、セックスに奔放な女性などなど、それぞれ魅力的に描かれていた。もちろん、ワンクッション置くために童貞くんもある意味さわやか?
もっと笑えるシーンもあればよかったのに、教習車での出来事くらいしか笑えない。みんな真剣だったんですね。プラスチックにするとか、自動修復する布でも電波を送れるとか、ためになる工夫も見られました。そんな中、やっぱり目玉となる、地球の重力を利用した“スウィングバイ”に注目。燃料を節約するために噴射も温存。慣性の法則ですね(よく知りません)。
ほんとのピンチは火星の裏側に向かったとき。再起動などという安易な解決法だったけど、ほんと?やっぱり予算削減のため、コンピュータも安物だったのかな・・・通貨のルピーがいくらなのか知らなかったけど、まぁ、工夫すれば難局も乗り越えられる!というポジティブなところは良かった。
ハリウッド産宇宙映画よりも安くできたし、火星まではタクシーよりも安いみたいだし、ハイコストパフォーマンス賞を授けたくなる映画でした。ミュージカルシーンはお掃除おばちゃん。日本だと憂歌団の「お掃除おばちゃん」で♪
夢は寝ている間に見るものではない
インドの宇宙開発の実話をもとにしたストーリー。
ここまでインドが、先進国を意識して中国やロシアをライバル視していたなんて、正直、勉強不足ですが驚きでした。
インドの教育の高さや、最先端の技術への意欲などは聞いたことはありますが、火星への道のりが、こんなふうに行われたのかとさらにインドという国の興味が深まりました。
国をあげての一大プロジェクト、その背景にある「科学者の夢」を登場人物それぞれの生活や価値観とリンクさせて作られています。
インドらしい家族の様相や、宗教感も盛り込まれているので、難しい宇宙開発の話もとてもわかりやすく描かれています。
夢は寝ている間に見るものではない。
人を眠れなくするものだ。
なるぼど〜深い!!
開発者がなぜ、この場で仕事をしているのかを、呼び起こさせあり得ない短期間にプロジェクトを成功させる。
すべては人の力なんですよね。
映画ではコミカルに描かれているところはあるけれど、インド映画らしくダンスの場面もあったり、最後はハッピーな気持ちになれる作品です〜
良かった!
個人的にインド映画と韓国映画は「三振か満塁ホームランか」のどちらかだと思ってます。
こちらは満塁ホームラン!
しかも実話。
喜怒哀楽全部アリ!130分の映画だけど全然飽きない。
昭和産まれのオッさんはこの手に弱い…
僕は良かったですよ。
最近のインド映画はあんまり踊らないんだね。
イマイチ
映画「パッドマン」が良かったので、遅ればせながら鑑賞。
だが、イマイチだった。
宇宙開発は、人情を超えた冷徹なサイエンスの世界のはず。
それゆえ、描かれるべき人間ドラマは、多少マニアックになっても、技術開発ゆえの苦悩であるべきだ。そこに“野心”と“情熱”があるはず。
しかし本作品では、予算獲得や家庭事情などの下世話な話が中心で、技術開発は、突然に着想を得て、すぐにうまくいったように描かれるのみ。
おかげでサイエンスよりは、打ち上げ日の天候や火星上の周回軌道に入った後の、“神頼み”の方がクローズアップされる始末である。
宇宙開発という壮大なテーマに惑わされずに虚心坦懐に観れば、映画「パッドマン」の方が、まだしもサイエンス映画だと思う。
“ものづくり”に、しっかりと話の重点を置いているからこそ、パッドマンの社会貢献への“情熱”が感動的だったし、家庭事情の話も面白くなったのだ。
一方、この映画では“火星探査チーム”という括(くく)りがあるだけで、主役もテーマも拡散し、コアとなるものがない。
人物が多くて、個々の話が浅すぎるのだ。
再現ドキュメンタリーならそれでも構わないが、そういうわけでもない。
薄味のつまらない作品だった。
エンタメに徹していた
ロケット開発の話なのに、ちゃんと踊ります。
インドだからね。
映画向きのアレンジ…というか、事実改変がすさまじく。
さらに科学的には表現はでたらめ。
衛星を地球周回で加速させるのも、火星軌道に乗せるために減速するのも、地球のコントロールルームからノータイムで手動点火・停止したようにしか見えないw
衛星との連絡がつかなくなったときの復帰方法もむちゃくちゃ。
なんじゃこりゃ、と頭痛いレベルを通り越して、爆笑。
エンタメにするために「何でもあり」な映画でしたね。
科学者は人間の可能性を実証してみせる!
今日は、フランス(Les Parfums)とインドの二つの映画を観ました。どちらも、女性の素晴らしい仕事ぶりを教えてくれました(良かった)。
子供達に見てほしい、見せて欲しいな!
『ミッション・マンガル』作品内で、こんなセリフがありました
「『夢』は寝ている時に見るものじゃない
『夢』は寝るのを忘れさせるもの」と
なぜ、日本には、この文化、スピリットを大切にしないのか、醸成されてないのか、残念に思った次第です。
「女性ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」
実はミッションのネーミングは「MOM」が原点(作品内から)。こういったセンスも我が国には無いね(⤵︎)。
『ドリーム』(米/16)まだ人種差別が色濃く残っていた1961年のアメリカで、NASAに勤務するアフリカ系女性3人の知られざる貢献を映画化。1962年2月に実現した有人宇宙飛行の「マーキュリー計画」に尽力した数学者のキャサリン、計算手のドロシー、エンジニアのメアリーの実話。
どちらも、古い慣習や常識にとらわれなかった男性科学者がいました。ここ、重要な点だと思います。
家族で見たい映画ではないでしょうか。
お勧めします。
事実なんだよなぁ。。。これ。
たまにはハッピーになれそうな映画見ようかな!(午前中にハードな作品観たし・・・ww)ってことで鑑賞。いやー、予想外に面白かったです。
どこまで脚色なのか?がわかりませんが、エンドロールで流れる本人達の写真を観ると、全部本当なのでは?と思ってしまいました。
確かにエンタメ色が強いインド映画特有の演出はありますが、あまり気になりません。それだけ「あのノリ」がそんなにないのです。(歌と踊り(っぽいの)はありますが。)
ストーリーや盛り上げ方はまぁ、ベタといえばベタですが・・・これまたあまり気にならないのです。
不思議。今回は主要登場人物も多く、描くエピソードも多いのですが、主題にそったエピソードで亜rということと、展開のリズムがよかったからかもしれません。インド映画特有の詰め込み感もなく。
また事実だったのでしょうが、女性達主体のプロジェクトチームが崖っぷちを、情熱と女性らしい工夫や細やかさで乗り切っていくという様子が、なかなかの胸熱なのです。
暑苦しくない熱さ・・・なかなか良いです。プロジェクトの成功物語ですから、なんというのでしょう。
障害の越え方自体がドラマティックに描かれがちですが、いい意味でLightなんですね。
「あは!こんなの思いついちゃった!いーでしょ?いーでしょ?」とか
「昨日のあれと一緒かも?よし、やっちゃえ!」みたいな・・・。
女性のしなやかでかつ強さもうまく見せてくれていたかなー?
また、仕事一辺倒ではなく、インドの社会における女性の立場や女性に求められることも、サクッと描いているあたりもなかなか良いです。
(身を守るために車の免許をとる・・・なんてセリフ、、ドキッとしました)
それと、結構グッとくるセリフが多いんです。
「夢は眠る時に見るものではない。君を眠らせてくれなくなるものだ」なんて、かっこよすぎ。
過去から脈々とつながるインドの宇宙開発への情熱が受け継がれ、障害を乗り越え結果に繋がっていく様もなかなか熱くさせてくれます。
ベタ展開もいいもんはいいのです。
けっこうよかった
お正月は過ぎてしまったのだけど、まだまだ新年気分で見るのにはぴったりな、夢を信じよう、科学を信じよう、逆境に負けるなといったピュアに前向きなメッセージがたっぷりだ。主人公の旦那さんはどんな仕事をしているのだろうか。奥さんに仕事を辞めるべきだと言えるほどの仕事なのだろうか。ごく少人数でのチームなのかと思ったら、エンディングでめちゃくちゃ人数が多かったことが種明かしされる。火星探索ではどのような成果があったのだろう。息子が作る音楽も聴きたかった。
【えっ、リブートすんの⁉️ 科学者も神に祈るさ】
楽しいし、笑える。
えっ⁉️という場面もあるし、インド映画ならではの歌い踊る場面だってちゃんとある。
前に、困難を極めたはやぶさ1のプロジェクトで、スタッフが成功を願い、どこかの神社で祈念したというエピソードは有名な話だが、科学者も神に祈るのだ。
イスラム教改宗に興味を示す息子に、プロジェクトの成功を神に祈りながら、神は同じだから、どんな宗教の神に祈っても良いのだと説くタラ。
タラの言葉は金言だと思う。
昔は神の仕業だと思われたことが、どんどん科学的に解明されて、今や、僕達にとって、宇宙が神の領域だ。
科学者のみならず、多くの人も宇宙開発にロマンを感じているに違いない。
政治は、これを国威発揚に利用しようとするし、この映画にも、そんな場面が出てくる。
しかし、国のプロジェクトであると同時に、女性の科学者を中心に、節約や工夫に工夫を重ねて、低予算でプロジェクトを成功に導こうとする姿は、プロジェクトがなんであるにせよ、多額の資金を使うことが当たり前のようになっている僕達の世界に足りないものを見せているように感じる。
スイングバイの多用、廃プラスチックを利用した新たな素材開発、太陽風の利用、自己修復可能な繊維の採用、ちょー貧乏火星探査プロジェクトチームのアイディアには頭が下がる。
そして、女性達の活躍。
家庭やプライベートも様々で、イスラム教に興味を示す息子、自己主張ばかりの亭主、ぐれかかっている娘、浮気性の彼氏、ケガが心配なフィアンセ、妊娠と出産など、それは決して順風満帆なことばかりではない。
だが、管制システムのリブートって、大胆不敵なこともするのも女性だ。
なぜ、PCを強制終了して再起動させる場面が出てきたのか、ここでなるほどと思う。
まだまだ、宇宙開発は国威発揚の域を出ていないことは確かだ。
中国の台頭は目覚ましいし、ロシアの動向は気にかかる。
しかし、アラブ首長国連邦の火星探査機を打ち上げたのは三菱重工のロケットだし、国際宇宙ステーションや、物資の輸送管理は国際協力で行われている。
民間のロケットの発想の転換は安価で、人々の宇宙へのあこがれを更に広げた。
NASAが、ISROに協力を求める場面もあるが、世界的な協力構築で、世界中で工夫してよりシュアな方法を編み出し、安価な方法も模索し、宇宙開発が進めばいいと思う。
そしたら、神の領域は狭まってしまうかもしれない。
でも、多くの人のフロンティアは更にその先に向かうだろう。
そして、それでも多くの人々は神に祈るだろう。
だったら良いじゃないか。
その方が平和で、楽しい気がする。
安定のインド映画
インド映画に限らず、実話を基にした映画ってやっぱり面白さはどうしてもプラスされる。
そして、インド映画は基本長めで、今回のは素人ながらも多少映像の荒さと、ほんとにそんな流れか?と感じるとこもあったが
内容的にもまとまっていて、
かつテンポも良かったので、結果ダルくなるところもなかったです。
あと、個人的には毎回だけどインド音楽はなにか
聴いてて心地よい。
なんかわからないけど、何かを思い出したのか途中で泣きそうにもなりました。
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