「思ってたよりかは面白かった」ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
思ってたよりかは面白かった
公開規模が小さい事やイオン配給の急遽組み込まれた作品と言うこともあってあまり期待はしていなかったが、思ってたよりかは面白かったかなと言うのが率直な感想である。
というのも日本のホラーをリスペクトしているのが伝わり日本人としてやはりその辺りは嬉しく思い気分が高揚して見ることができる。
ストーリーは普通といったところか。日本の怪奇現象が起きているいわゆる事故物件に住んでいたランダースがアメリカに戻る際にその家に取り憑いて霊を持ち帰ってしまい、帰国後霊の祟りのせいで一家を殺害しそして自殺し、残された家は呪われた家として残る。
その呪われた家に踏み込んだ者は必ず怪奇現象により無惨な死を迎えたこの世を去る。
その呪われた家に踏み込んだ数人の被害者の死を作中で描かれているだけであり特に事件を解決してり呪怨の存在を追求したりする事はない。
上でも述べたように日本のホラーをリスペクトしてるのが伝わるため、日本ホラー特有の恐怖感はそれなりにあるが過度に期待してしまうと肩透かしを食う場合もある。程々の期待ならそれなりに恐怖感は楽しめるのではないか。グロさはそこまでないように感じる。
最後は主人公のマルドゥーン刑事も最呪われた家を焼き尽くす事で呪怨から解かれと考え行動に移すが、結局取り憑かれた霊から逃げることはできないところでこの作品は終わる。
その為この作品の主人公のマルドゥーン刑事とその息子の結末を確固たる描写として描かれず終わったのは個人的には消化不良。(自分の中では死ぬんだろうなと解釈はしているが…)
今は新作が極めて少ない為、新作を映画館で見れるだけ貴重であり、それなりに恐怖感を楽しめる作品だとは思うが、全体的には今ひとつだったかなというのがこの作品の感想ではある。