コリーニ事件のレビュー・感想・評価
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悲し過ぎる殺人動機
まるで松本清張作品みたいな展開。 事件は初っ端に起こります。 そして、そこから謎が始まります。 こんなに偶然って重なるものなの?というくらいに事件の関係者が半径10メートルくらいに集まっているのは若干気になりますが、それはまぁいいとしましょう。 それよりも何よりも殺人の動機が悲し過ぎて、ツラ過ぎます。そして、結末。。。 結末は、一瞬ポカーンです。 とんでも結末ではありませんが、そんなに急展開されたら、気持ちが置いてきぼりです。 え?ウソでしょ。というくらい気持ちの整理ができないままエンディングに突入です。 とはいえカタルシスはあります。 見て損はないと思います。
一種のドイツ歴史に触れる事ができる作品
エンドロールでもあったように、実際にドイツでは戦争犯罪者が数え切れないほど法律で守られた過去があり、この小説がそういうった法の改訂に繋がったというのがから、一種のドイツ歴史に触れる事ができる作品である。
ただ恥ずかしながらサスペンス映画と勝手に期待して観てしまって為そういう見方をするとしこりは残る。
この作品は歴史映画として見る分には十分見応えはあった。
あまりドイツ作品、ドイツ文化に多く触れることはない為貴重な時間とはなったが、ハリウッド作品に見慣れてると動機や過去の描写は分かるが、若干現実味に欠ける(ドイツ文化をよく知ってれば現実味はあるのかもしれないが)ストーリー展開が気になったか。
#33 本当の正義とは何か
自分を育ててくれた恩人を殺した犯人を弁護するという難しい立場でも、正義を尽くそうとする主人公が格好良い。 物事を合理的に考えられる北寄りのヨーロッパだからこそ成り立つ話。 しかもドイツでしいたぎられているトルコ系っていうのがミソ。 きっと殺された元のご主人様も、主人公の行動を喜んでくれたと思う。
シブくてコクのある、ドイツじゃないと作れない法廷サスペンス
とかくシブい内容になりがちな法廷サスペンスものだが、本作もご多分に漏れず。被告人役のフランコ・ネロがそれにさらに輪をかけてシブい。 誰にもほじくり返されたくない過去はあるが、かといって看過するわけにはいかない。負の汚点に真正面に向き合う内容の映画は、ドイツじゃないと作れないし、もっと言うと日本では作れない。 意図せず負の汚点に向き合わざるを得なくなった某人物に、「君は君だから」と声をかける主人公。実はその言葉は、同じく負の汚点を背負った原作者の心情でもある。 『ラストエンペラー』や『ローン・レンジャー』、『LION/ライオン~25年目のただいま~』を思わせるラスト演出は、あざといと言ってしまえばそれまでだが、ある人物が過去の悲しみからようやく解き放たれた心情を思うと、絶対外せない。
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