グランド・ジャーニーのレビュー・感想・評価
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この夏、一番心が晴れ晴れとする映画かも
美しい映画です。
北欧からフランスにかけての山や湖の風景が本当に美しく
広くて雄大な場所に行くこともできない今、
比較的近場の映画館であの風景を味わえるのなら
見る価値十分な映画です。
携帯の電波の鳥たちへの悪影響を遮断するため
ルーターもない沼地の家で
父親と暮らすことになったトマ。
初めは現代っ子らしく反発するのですが
雁たちが孵化すると、やはり生き物の力は偉大で
あっと言う間に雁たちに夢中になる。
そこまでは微笑ましい映画なのだけど
自然破壊だけでなく、人間の作った国境と法律は
自由に飛べるべきはずの鳥達にまで
見えない壁を作っているんだな〜〜
そのことに少なからずショックを受けました。
それでも、この映画は映画らしく
大空に飛び立つ少年と
「WATARIDORI」のスタッフによる
見事な鳥達の映像に心が弾みます。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
最終的には晴れ晴れとする着地となっているので
この夏休み、遠くへ行けない子供達と一緒に
映画館で楽しむのもありだと思います。
そして、小さな鳥達さえ生きて行けない様な環境で
どうして人間が生きていけるのか?
自然の大切さをもう一度しっかり考えて欲しい。
グレタ・トゥンベリさんではないけれど
偉大な自然の営みをお金に変えようとする
資本家達に言いたい!
お金のために環境を破壊しているのだから
自分たちだけ、高価で安全な無農薬の作物や
休暇には緑豊かな別荘地に行く権利は
あんたらには無い!
泥水と大気汚染のなか、
農薬漬けの野菜のクズでも食べていなさい!!
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いつも「共感!」やフォローをありがとうございます。
人の感想を読んでしまうとすぐ影響されてしまうので
皆さんの評論は遅れて少しづつ拝見してます。
どうぞよろしくお願いします。
苦手な鳥が少し好きになった。
親の愛を感じる作品。
子どもは良くも悪くも、周りの環境で大きく人生が変わるんだなと感じました。
トマの勇気に感動、尊敬します。
鳥が可愛いと初めて思いました。
これはスクリーンで観たほうが良いです!
私の中で間違いなく今年No.1!
なんて素晴らしい!なんて美しい作品なんでしょう!
もっとドキュメンタリーチックなのかと思ったら、家族愛も描かれ、自然との共存、環境保全というメッセージと共に、強い信念を持って夢に向かって突き進む姿、思春期の少年がたくましく成長してゆく姿も描かれている。さらに飛んでいる映像はなんともファンタジー映画を観てるようでもある。
雁と一緒に飛ぶ映像が感動的に素晴らしいのはもちろんのこと、フランス映画らしくシーンのひとつひとつが、カメラアングルや光の取り入れ方に、美しさへの強いこだわりを感じました。映像を見ているだけでも楽しめる作品です。
雁と飛ぶ人がいることは以前、TVの世界ふしぎ発見で見たことがあり、美しい映像と飛んだミステリーハンターが感動の涙を流していたことを覚えていた。そこにこんなエピソードがあったとは!始めから最後まで何度も涙してしまいました。いつかまた自由に海外旅行が出来る日が戻ってきたら、ここに行って私も雁と飛んでみたいと思いました。
コロナは自然から人間への警告かもしれないと思えるこのタイミング、お薦め
陳腐な表現は憚られるけど『超感動した!』。
大空を舞う鳥たちと一体に羽ばたけたら!そんな空想を実話に基づいた物語。
オンラインゲームに明け暮れる都会っ子がWi-Fiも繋がらないド田舎に絶滅危惧の渡り鳥を救いたいライフワークに駆られた変人?の研究者の元パパのもとにキャリアウーマンのママから夏休み期間中に預けられる。
孵化から共存した『子供たち』とノルウェーからフランスの美しい空を軽飛行機で飛行する。環境問題に多感なフランスで大ヒット、コロナは自然から人間への警告かもしれないと思えるこのタイミング、お薦めです。
宮崎駿の世界または世界名作劇場
フランス・ノルウェー合作の作品。
率直な感想は実写版宮崎駿の世界。ラピュタの竜の巣を彷彿とするシーンがあります。鳥と共に大空を飛ぶというのは、陳腐な言い方になりますが夢に満ちています。
また、美しいヨーロッパの風景と北欧的BGMの叙情的なメロディがスクリーンの大画面と相まって非常に気分を盛り上げます。特に風景はコロナ渦の近況も相まって、旅の素晴らしさを再認識させてくれます。
少年のひと夏の冒険譚という普遍性を持ったストーリーラインは、既視感を揶揄できるものだが、王道というべき力強さにも満ちています。自然保護という下手をすれば説教臭くなりそうなテーマも、それを感じさせない優れたエンターテイメントに仕上がった、老若男女に勧められる良い作品でした。
子供には規律も教えて下さいね
鳥類研究家のオヤジと14歳の息子が絶滅危惧種の雁を人工孵化させノルウェーからフランスまで渡りを教える話。
孵化させて調教が始まるぐらいまでは良かったけれど、ノルウェーへの移動とかまでそんなに細かくみせますか?
飛行が始まってからも、飽きさせない工夫はみられるけれど、ムリヤリ詰め込んだエピソードの数々で内容が薄いし、何なら現在地を細かく示すのはこっちでしょうに。
研究の許可から、待機指示の無視、無免許飛行に窃盗に、その他諸々あまりにもルール無視のやった者勝ち感が強く引っ掛かって、つまらないとは言わないけれど、イマイチ感動出来なかった。
夏休み、トマと一緒に空の冒険に出かけよう!
ニルスに憧れた大人たちにも響くこと間違いなし。
新型コロナの影響で、なかなか劇場に足を運びにくい状況が続いていますが、出来ればこの夏休みは映画を通して特別な体験をして欲しい!想像力の翼を広げて。
子供の頃、NHKのアニメ『ニルスのふしぎな旅』が好きだったので、
真下を見ると小さな家や木々が並び、真横を見ると鳥たちと目が合うシチュエーションに大興奮!!
アッカ隊長のもと、隊を成して飛ぶ姿がカッコ良くて、人間が忘れてしまった “本能の声”に忠実な彼らの不思議な力に憧れていました。
そんな彼らに「安全な空のルート」を教えるだと?!
残念なことに、彼らの“本能の声”が導く「空の直線ルート」には、今や危険がいっぱい。
空港に高いビルや光害、狩猟区域などなど。湿地帯もアスファルトに覆われて、途中で休憩を取る場所も無い。。。
空を危険にしたのは他ならぬ私たち人間なので、おこがましくも鳥たちの“本能”に介入して「安全な空のルート」を教えるのは、せめてもの罪滅ぼしに思えますが…
いざ取り組むとなると、人間社会には規制やしがらみや、国境なんかもあって、なかなか一筋縄にはいかない。
自分達が壊して、自分達で再生しようと介入して、自分達が作った規則に阻まれる。
何やってんだ、まったく。
更に厄介なのが、それらの規則は決して“悪”だけではない部分もあり(鳥インフルエンザ問題とか)
何かを生かす為の活動が、何かを守る為の規制に阻まれる…。
しかも、失敗した時の措置が、あまりにも彼らの営みを制限するもので、人間が本能の領域に踏み込む罰を当事者に受けさせる気なのか?と憤りたくなる。
そんなこんなを鑑みると、本当にこの方法で良いのか?と迷いも出てくる。
大人になるという事は、広い視野で現実を見られるようになって、妥協や諦めを覚えて、心の折り合いをつけるのが上手になるという事なんだなぁ。。
でも!14歳のトマはそんな大人達のジレンマを飛び越えていきます。
シンプルに正しいと信じる道を突き進む勇気に、目が覚める思いでした。
無謀で無茶だけれども、世の中を変える為にはこういう勇気が必要なのかも。
それに、人間になりすぎた大人より、子供の方が確実に“本能の声”に近い。
風に身を任せて飛ぶ感覚にしても、鳥たちからの信頼にしても、大人は到底敵わない。
そもそも大人が出る幕は無かったのかも。(^^;
そして、子供が親元を巣立って大きく羽ばたく時、親は子供を信じてサポート役に徹するしかない。
自分達を超えてゆく子供の成長を見守ることで、親もまた成長するのだと感じました。
児童文学的な展開ですが、トマの活躍には胸がスカッとします。
鳥たちと心を通わせて空を飛ぶトマの姿を、最初は心配する大人目線で見ていましたが、徐々に羨望の眼差しに変わり、いつしか童心に帰って一緒に空を旅していました。
広い空の美しさ、自然の脅威、群れを率いる判断と責任。
子供も大人も一緒にワクワク出来て、自然を大切にする気持ちが芽生える、素晴らしい映画体験だと感じました。
若いからいいなと思える
実話というところがとてもいいです。さすが母親、さすが父親と感じるところがありました。やり遂げることは難しい。危険を許せる懐、政府ってこんな感じだよね。SNSの活用など今どきらしさもあります。
映像もきれいなお話でした。
夏休みにぴったり
素晴らしい映像美!渡り鳥と飛行するシーンなど、どうやって撮ったの!?と息をのむような画が満載でした。ストーリーも、少年の成長、環境問題、家族愛などが盛り込まれた内容の濃いもので素晴らしかったです。北欧の美しい景色にも夏休み気分いっぱいになれました。
フィクション要素が濃すぎて…
本作のあらすじのベースとなっている、人間が“親鳥”となって渡り鳥を保護するプロジェクト自体は確かに驚嘆するし、賛同できる。
しかし、このプロジェクトをフィクションドラマ化した本作で描かれる、プロジェクト発案者である主人公トマの父親の行動には「?」マークを付けざるを得ない。環境保護、動物保護のためには狡い手段をしても構わないという姿勢は許容できないし、そのために被害を被る必要のない人にまで迷惑をかけ、自分は安泰という着地にも、いい気なもんだという感想しか浮かばず。
フィクション部分の過剰さが、実際のプロジェクトにも悪い印象を与えてしまっている気がする。
これがディズニー製作による、トマを完全メインにしたティーン向けテレビ映画とかだったら、まだ納得できたかもしれないけど。
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