劇場公開日 2020年7月23日

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「この夏、一番心が晴れ晴れとする映画かも」グランド・ジャーニー 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5この夏、一番心が晴れ晴れとする映画かも

2020年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

幸せ

美しい映画です。
北欧からフランスにかけての山や湖の風景が本当に美しく
広くて雄大な場所に行くこともできない今、
比較的近場の映画館であの風景を味わえるのなら
見る価値十分な映画です。

携帯の電波の鳥たちへの悪影響を遮断するため
ルーターもない沼地の家で
父親と暮らすことになったトマ。
初めは現代っ子らしく反発するのですが
雁たちが孵化すると、やはり生き物の力は偉大で
あっと言う間に雁たちに夢中になる。

そこまでは微笑ましい映画なのだけど

自然破壊だけでなく、人間の作った国境と法律は
自由に飛べるべきはずの鳥達にまで
見えない壁を作っているんだな〜〜

そのことに少なからずショックを受けました。

それでも、この映画は映画らしく
大空に飛び立つ少年と
「WATARIDORI」のスタッフによる
見事な鳥達の映像に心が弾みます。

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

最終的には晴れ晴れとする着地となっているので
この夏休み、遠くへ行けない子供達と一緒に
映画館で楽しむのもありだと思います。

そして、小さな鳥達さえ生きて行けない様な環境で
どうして人間が生きていけるのか?
自然の大切さをもう一度しっかり考えて欲しい。

グレタ・トゥンベリさんではないけれど
偉大な自然の営みをお金に変えようとする
資本家達に言いたい!

お金のために環境を破壊しているのだから
自分たちだけ、高価で安全な無農薬の作物や
休暇には緑豊かな別荘地に行く権利は
あんたらには無い!

泥水と大気汚染のなか、
農薬漬けの野菜のクズでも食べていなさい!!

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いつも「共感!」やフォローをありがとうございます。
人の感想を読んでしまうとすぐ影響されてしまうので
皆さんの評論は遅れて少しづつ拝見してます。
どうぞよろしくお願いします。

星のナターシャ