「体当たりする体格のいい女性警官」行き止まりの世界に生まれて kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
体当たりする体格のいい女性警官
このエンドロール時の一瞬の映像が心に残る。立体駐車場を華麗に滑り下りていく、危険ではあるが楽しそうな彼ら。通りにも車が少なそうだったし、やはり寂れた町という印象が強かった。あと、自分のスケボーを踏んづけて壊すシーンとか・・・
貧困やDVなどアメリカの問題点をも鋭く描いたドキュメンタリーでもあり、キアー、ザック、ビンの3人の青春ストーリーでもある。閉塞感をも感じさせるラストベルトの町イリノイ州ロックフォードに生きながら、スケボーで憂さ晴らしをする中で生き生きとした姿を見せられました。みんな明るい表情なので、仕事についての説明がなかったら平和な町なんだろうな~とも感じた。
気になるのはせっかく子供が産まれたというのに小さな諍いが積み重なって離婚することになったザック。夫婦喧嘩の様子なんて、親友だからといっても、よく撮らせてくれたもんだ。これがビン・リューの大監督への足掛かりとなることを願って・・・
コメントする