劇場公開日 2020年9月4日

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「現代アメリカの一部分を切り取った物語」行き止まりの世界に生まれて SHさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5現代アメリカの一部分を切り取った物語

2020年9月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

今の米国を切り取ったヒューマンドキュメンタリー、と一言で説明できてしまう作品ではあったけれど、仲間内で長年撮りためている映像がふんだんに使用されていて尚かつカメラの目線が常に深いところに入り込んでいて、かなり見応えがあった。編集や音使いも格好良くて、観賞しやすかった印象。
悲しいまでの因果、きっと監督もそれを強く感じたが故の作品、そういったことが感傷的に画面ににじみ出ていて、何気に感情に響いてくる。
内容はあくまで淡々としていて、主義主張とか社会的意義といったものはあまり感じられないかもしれないので、人によってはかなり平坦な印象を受けるかもしれない。
ここにあるのは、あくまで一つ一つのヒューマンドラマ。そしてそれをどう感じるか─ただそれのみ。

SH