暗数殺人のレビュー・感想・評価
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今回はまあまあ頑張っている警察
男前で頭も切れるのが余計不気味で憎たらしい犯人を、何とかやりこめてほしいと願いながら観ていたが。大部分はほんといいように翻弄されてしまうのだが、刑事の執念の源にちょっとグッときた。見直し大事。
そんな記録調べられるんだ。
50点
骨太
もう一歩
チュ・ジフンの憎たらしい顔…
が印象的。実話ベースと言うのが恐ろしい。虐待を受けていた父を殺したことから、殺人マシンになってしまったのか。切れると抑制できず、殺してしまう。殺人事件で拘置所にいる男から、過去の自分の犯した殺人事件の自白を受けた刑事は立件しようと裏を取りに走るが、尽く跳ね返され、裁判では物的証拠のみで無罪となり、男の思うようになってい。最初からこれが狙いか。しかし、最後は急展開、新たな証拠を見つけると、裁判所は終身刑を言い渡し終了。ここまで丁寧だっので少し勿体無い気もする。まさに警察署を飛ばされながらも、実を結んだ執念の捜査だが、兄が裕福で支援して貰っていただけにちょこっと共感できず
水面下で。。。確認できていない殺人事件
頭脳と狂気の悪魔vsど根性刑事
WOWOWの放送で観賞。
実話に着想を得たというサイコサスペンス。
起訴されていない7人の殺害を告白することで、逆に刑を軽減させようという恐るべき企みの殺人鬼と、その罠にはまった刑事の闘いの物語。
殺人鬼は、精神鑑定で「鑑定不可能」と判定されるほどの才知の持ち主だが、自分の感情をコントロールできない狂気の男。
刑事は、家業を次いだ兄のお陰で経済的に困っておらず、時に不法に金で情報を買ったりする不良刑事だが、殺人鬼にターゲットにされ、その凶刃の犠牲になった者の存在を知るに至って執念を燃やすようになる。
派手な演出はないが、地道な捜査過程と熾烈な頭脳戦が描かれる。
「私が定年退職した2年後、ヤツは出所してまた人を殺す。その頃私はもう刑事じゃない」殺人鬼を現場検証に立たせたいと、刑事が美人検事に陳情する場面が印象的だ。「見当違いだったらその方がいい。私がピエロになるだけだ」
キム・ユンソクが、決して優秀ではないベテラン刑事を演じてリアリティーがある。
殺人鬼が告白した7人の殺害がどれも「暗数」なのは、家族からの届出がなかったり、遺体が発見されていなかったりするからだという驚き。
未解決事件は数多あるだろうが、これらは事件にすらなっていないのだ。
この事を逆手に取って刑事を操る頭脳派のサイコパスを演じるチュ・ジフンがすごい。
『真実の行方』で二重人格を“演じる”被疑者を演じたエドワード・ノートンを思い出した。
現場検証で殺人を再現して狂気の片鱗を衆目に晒す場面のチュ・ジフンには、身の毛がよだつ思いがした。
本作もまた、韓国の底辺の生活者の姿が映し出されている。(いや、これが底辺かどうかは知らない…)
日本でも欧米でも想像を絶する猟奇的な犯罪は発生しているが、貧困と家庭内暴力が悪魔を作り出すというセオリーが韓国のクライムサスペンスにあるような気がする。
把握できていない(暗数の)殺人
事件の被害者遺族は、映画に対して裁判所に上映禁止仮処分申請を提出し、制作会社側は後から謝罪していたり、上映に賛成する被害者遺族もいたそうで。正直、映画としてどう視たらいいのかわからなかった。鑑賞者=傍観者ではあるが、悲惨な事件なので当然見ていて楽しめない。作られた映画のように犯人にどぎつい鉄槌が下るわけでもない。ただ、被害者遺族やこれらの事件があったことを映画に残すことで「忘れない」ということは、大事な部分だとは思います。
韓国サスペンスはやはり面白い!
実在の殺人鬼カン・テオ。何処までが本当で何処からフィクションなのかわからないが、実在の犯人もあんなに傲慢だったんだろうか。警察を挑発するような態度、馬鹿にし、弄ぶ。実際頭もいいようで、獄中では法律を勉強して刑を少しでも軽く出来るように策を練っている。本物の悪党だ!
刑事ヒョンミンは実家が裕福なため、テオに要求されたものは現金や差し入れなども自費で払う。こんなことが許されるのも不思議ではある。
テオの最初の殺人は中学生の時の父親殺し。父親に虐待されることなく愛情を受けて育っていたら、あんな殺人鬼にはならなかったのか!それとも生まれ持ったサイコパス的なものなのか、精神鑑定不可能と判定されているようだから、答えはないんだろう😣
ラストで、無期懲役の判決を受けた後、さらに何人か殺していると自白し、獄中で自殺したとあった。自分で勝手に人生を終わらせるな😤と怒りが湧く💢。ヒョンミンは今も被害者の無念を思い捜査を続けているとは、、、1人でも多くの被害者が発見されることを願う。
被告人の、殺人を何とも思わないサイコパスぶりに寒気がした。 刑事は...
ええっ、実話だったの?
殺人事件の犯人で懲役が確定した男から、旧知の刑事に会いたい、と連絡が入る。
面会すると、実は7人殺している、と言い出す。
刑事仲間は誰も相手にしないが、主人公は真実ではないか、と一人捜査を始める。
このタイプの話は韓国映画の独壇場だ。
【”アイツは二度と社会に戻してはいけない・・”立身出世を捨て、連続殺人鬼の暴走を止めようとする刑事と、頭の切れる犯人との攻防を描く。】
◆暗数
犯罪統計において、警察などの公的機関が認知している犯罪の件数と実際に起きている件数との差。日本でも、未解決殺人事件が多数ある事は、ご存じの通り。韓国でも劇中言われているように、同様のようだ。犯人は、この世のどこかで静かに笑っている・・。
■感想
・今作では、キム・ヒョンミン刑事(キム・ヨンソク)と、恋人を殺害して逮捕されたカン・テオ(チュ・ジフン:怪演であろう・・)の遣り取りに重きを置いて撮影している。
アクションシーンも、ほぼない。
が、ヒョンミンに対し”全部で7人殺している”と、面会時、突然カン・テオがにや付きながら喋るところからの二人の攻防が面白い。
・カン・テオの言動に翻弄されつつも、”此奴は二度と社会に戻してはいけない・・”という不屈の信念の元、真実を粘り強く追い求めるキム・ヒョンミン刑事
・少年時代に、”怒りのゲージ”が外れたにも関わらず、姉の”忖度”により、そのまま大人になったカン・テオのにや付いた表情が恐ろしい。
<人は、一度殺人を犯すと、その後は人を殺すことに対する懺悔の念が薄まってしまうのであろうか・・。そんな人物は実在の人物をモデルにしたカン・テオだけではあるまい。
未解決事件の多くの真相は闇の中・・、と言う事実に暗澹たる気分になる作品。>
羊たちの沈黙への勇気ある返歌。
かなり、面白い!
過去に行なった殺人を刑事に自供する、その代わりに金銭などさまざまな差し入れを刑事に要求する殺人犯の若者。明確な時間や、場所の描写など、嘘とは思えない自白に右往左往する刑事。しかし、その自供は、犯行を入れ替えてあったり、別の被害者の事件だったりで、刑事が駆けずり回っても、なかなか立件できない。逆に、裁判に敗れた刑事は派出所勤務に回されたり、犯人から冤罪訴訟を起こされたりする始末。このまま、この頭のよい犯人に、好きなようにあしらわれて終わるのか、という話。
「俺の自供がなければ、何もできない無能のくせに!」という叫びが、犯人の全てを表している。
貧乏な家、粗暴な父のもとに生まれたというだけで、抑圧された中で育たなければならない理不尽さ。自分が人より優れていることを自覚している若者が、犯した殺人を見事に覆い隠し、逆にそれを交渉に使う。観ている俺にも、彼が人より秀でていることは明らかなのだが、その才能を使う先が殺人か・・・という点は、残念というか絶望に近く感じる。
すべての才能ある若者が、貧富の差別なく、その才能を人類の幸せのために使えますように。
おまけ
オープニングで観せる、"食うシーン"。緊迫感が、食うシーンと混ざると、なんだか気持ち悪い感じを出すには最高だ。韓国映画や中国映画は、こういうシーンが上手だと思う。
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