劇場公開日 2020年4月3日

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「【”アイツは二度と社会に戻してはいけない・・”立身出世を捨て、連続殺人鬼の暴走を止めようとする刑事と、頭の切れる犯人との攻防を描く。】」暗数殺人 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”アイツは二度と社会に戻してはいけない・・”立身出世を捨て、連続殺人鬼の暴走を止めようとする刑事と、頭の切れる犯人との攻防を描く。】

2021年4月6日
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鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

◆暗数
 犯罪統計において、警察などの公的機関が認知している犯罪の件数と実際に起きている件数との差。日本でも、未解決殺人事件が多数ある事は、ご存じの通り。韓国でも劇中言われているように、同様のようだ。犯人は、この世のどこかで静かに笑っている・・。

■感想
・今作では、キム・ヒョンミン刑事(キム・ヨンソク)と、恋人を殺害して逮捕されたカン・テオ(チュ・ジフン:怪演であろう・・)の遣り取りに重きを置いて撮影している。
アクションシーンも、ほぼない。
が、ヒョンミンに対し”全部で7人殺している”と、面会時、突然カン・テオがにや付きながら喋るところからの二人の攻防が面白い。

・カン・テオの言動に翻弄されつつも、”此奴は二度と社会に戻してはいけない・・”という不屈の信念の元、真実を粘り強く追い求めるキム・ヒョンミン刑事

・少年時代に、”怒りのゲージ”が外れたにも関わらず、姉の”忖度”により、そのまま大人になったカン・テオのにや付いた表情が恐ろしい。

<人は、一度殺人を犯すと、その後は人を殺すことに対する懺悔の念が薄まってしまうのであろうか・・。そんな人物は実在の人物をモデルにしたカン・テオだけではあるまい。
 未解決事件の多くの真相は闇の中・・、と言う事実に暗澹たる気分になる作品。>

NOBU