TENET テネットのレビュー・感想・評価
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純度の高い「わからない」という感覚
タイトル「TENET」という「TEN」の回文のように、時間がぐるぐるまわる…ではなく時間が「行き来する」ことを感じさせてくれました。
「時間が行き来する」という発想、思い出にふけったり(過去に戻る)、夢を描いたりする(未来へ思いを馳せる)人間の脳内そのもの。
リアリティでいて、ファンタジックなストーリー。時間がどこへ向おうとも「未来のため」に、時を超えて人は団結もするし、欲望を満たそうとする、いびつな強さとたしかな強さがあるのだなと。
難しいけれど、映像はとんでもない緻密さ。新しい世界観を見せてくれる映画。
純度の高い「わからない」という感覚が、愉しめる。
少し前に、なんの映画だったろうか、予告編を本編が始まったかと勘違い...
少し前に、なんの映画だったろうか、予告編を本編が始まったかと勘違いしたのは。そう、あのときの本編かと見まごう予告編は、本作 「TENET」 の予告編だった。本作のオープニングの映像5分間を、丸ごと予告編としてやってくれたんだね。
今回、ようやくIMAX版で本作を観る機会を得た。みんなが 「よく考えないとわからない」 とレビューしているのをみて、みなさんのレビューを読みまくってから、観ました。そのおかげで、ストーリーからおいて行かれることはなかった。もしもこれから観る人がいらしたら、本編のセリフ 「唯一の脱出方法は、侵入方法でもある」 を覚えておくとよいと思います。ネタバレせずに言えるのは、それくらいかなあ。"時間の順行と逆行を重ね合わせた映像" という編集テクニックを、十分ご堪能ください!
映画は、あいかわらずノーラン監督らしい派手さ。「インセプション」 のテイストで、「ダンケルク」 を撮ったみたいな映画だったなあ。カーチェイスでは、あいかわらずのトレーラー好き。
観る前は、「観終わったら、いろいろなことをレビューしよう」 と思っていたのですが、結果的にはシンプルなレビューになりました。ノーラン監督の作品は、観てすべてなのかもしれません。
あいかわらず、「まったく抒情的でなく、圧倒的に叙事的」 なノーラン作品を堪能しました!
混乱の中で見えるもの
クリストファーノーラン
又やりやがった。
今度はタイムスリップを操り 、核の恐怖を救う
しかし、こんなにパラダイムシフト変えて良いのか?
例えば、フラッシュ何かはそのせいで
将来すら変わって戻すのに苦労している。
それと、第三次大戦阻止なのに相手は?
ロシア?
そのあたりがちょっと薄っぺら。
それならば、007ではスペンサー、
キャプテンならネオナチ
そう言う対戦軸欲しい。
一人の強権者というのは強引では?
敵側に大義がない。
第三次大戦というよりはもっと違う軸じゃないのかな
それと分解後は?
ちょっとモヤモヤした感は残る接点だな
混乱の中で何を得、何をなくしたのだろうか?
覚悟して行ったのに
クリストファーノーランのタイムリープものかー?
絶対に置いていかれないぞー、と息巻いて映画館に行ったもののやはり置いて行かれる。くぅー
面白いですね。時間の前後から挟み討ち。
TENETは逆からよんでもTENETだとか。
全体に質が高いのはやはりクリストファーノーラン
でもアルゴリズム、何故あんなにごっつい?
時間ドアなぜあんなにあそこだけちゃち?
近未来なのに小物にノスタルジー感が…○×%#
映画の元はとったから野暮な事はいっちゃいけないね。
面白いよ!
なかなか見応えのある作品。 物語の内容を理解するのは難しかったが、...
なかなか見応えのある作品。
物語の内容を理解するのは難しかったが、作品の世界観が素晴らしい。どうやって撮影したらあんな映像が作れるのかワクワクしました。
楽しい趣向
さすがノーラン作品、雰囲気、映像はすばらしい。逆行する時間の意味は結局よくわからないし、そもそも全体的に説明不足(説明的なセリフは多いにも関わらず)で、物語の細かい設定は最後までわからない。それでも、最後に明かされる主人公とニールの関係は胸に迫るものがある。しかし、そこまでに至る物語は語られることはない。
映画館て観るつもりでいたが、コロナ禍で控えた作品。やはり大スクリーンで観たかった気はするものの、内容的に何度か前に戻って確かめられるDVDで観るのも悪くなかった。
観客に優しいとは言えないこの複雑な物語をそれなりに楽しめたのは、ドラえもんはじめ、藤子・F・不二雄作品を読んで育ったからではないかという気がする(^^)
既視感は否めないが満足
タイトルの通り、時間逆行のモチーフはメメントで既出だし、インセプションを見たとき程の衝撃はなかった。
個人的には、初回視聴後にパンフレットを見たことでようやく理解できたことが多くて、「それって映画としてどうなのよ」と言いたいが、自分の理解力がないだけとも言えるので黙っておく。(書いてるけど)
おそらく主人公の出自や背景が不明瞭過ぎて感情移入しきれなかったのがモヤモヤの要因であろう。「名もなき男」って。。
ちょっと和訳がいけてないのでは。
ここは好みの問題だと思うが、私は映画にストーリーやメッセージ性を求めるので、ダンケルクしかり最近のノーランは超絶技巧を極めることに傾いている気がして、前ほどときめかない。
確かにニールの最後の仕事としてやったこと(直接描写はなかった)はあまりにも崇高で心打たれる。
しかし、なぜそこまでの自己犠牲をさらっとやってのけるのか、背景があまりにも足りなかった。ニールがキャッツの息子説は私も個人的に賛成だけれど、根拠がベトナムのチャームや髪の色、セイターのセリフなどどれも弱くて、「それっぽいけどそうでないかもね」位しか言えない。
それを観客一人ひとりに委ねると言えば聞こえはいいかもしれないが、私は監督が「腹をくくってない」と受け止める。
そして、最後に、セイターに装置を見つけさせた黒幕についてはサッパリわからん。
まさか主人公じゃないよね。あーモヤモヤ。
とはいえ、こうやって色々言ってる時点でこの映画にはまってしまっているのは否めない。
なんだかんだ言って好きなのよ。
新しい
物理学に明るくないのでタイムリープしようと酸素は吸えるだろう、SF感出したいのか?と首を捻ったものの、話が進むにつれてマスクの存在を心の底から有難く感じた。もしあれが無かったら、私の頭ではいよいよ状況理解に苦しんでいた筈。特に初回カーチェイスシーンとセイターがキャットを撃つシーン。逆行が誰かパッと見で判らないと絶対理解らないよ。
過去へのワープじゃなく巻き戻しって所が斬新で楽しかった。あの10分の輪を完成させる、過去を作る為にこれからも未来へ向けて現在を生き続けていく気持ちというのはどんなものだろう。なんて事、この映画を観ていなければ考えもしなかったに違いない。
最近退屈していて、思考するのが好きな方には非常にオススメ。
理解できるか、できないか、それが問題ではない
日本人は、時空を題材にしたアニメや漫画により、タイムトラベルの概念を理解しやすい体質にはなっているのでしょうか。
とはいえ、私は十分に理解をできませんでした。
時間を順行する世界と、逆行する世界のタイムパラドクス?の映画なんだろうというところまでは理解できましたが。
敵の主目的が何なのか。
結構大事なところが良くわからずじまいでした。
発想は面白いと思いますし、映像技術や演技も素晴らしいと思いました。
あまり考えないで見ていると、スッキリしないまま終わる映画って多いですが(ぼーっとしすぎ?)、後になって場面場面が思い出されて、「あれ?そういうことだったのかな?」と考えるような映画は、個人的には良い映画だとカテゴライズしています。
そういう点では、面白かったです。
もう一回観ないとかな。
次見たらわかるのかな?
今感じている時間軸を中心に描くのがこれまでのタイムトラベルとしたら、同時2軸(以上?)進行?大好きな世界観ですが途中で諦めて、もう最初から2回目に理解するつもりで見ました・・・
難解で疲れてしまった。
観る前から難しいことは分かっていたが、やはり最後までよくわからなかった。観た後にネットで解説を見てもいまいちスッキリしなかった。自分には向いていない作品だ。
しかし、どうやって撮影しているのかわからないほど、素晴らしい映像だった。
夢
無茶苦茶な論理と行動意図の不明さが積み重なり、意識が遠くなる。解釈の行き着く間がなく、話だけズンズン進む。ノーランの話は見た時のインパクトの割にはストーリーは記憶に残らない。記憶や時間は一貫したテーマか、この映画に至ってはストーリーが記憶に残る自信は皆無で、まるで夢を見せられたようでもある。
不穏な音が良かったな。
難解すぎる
まだまだ観なければ理解出来ないくらい難しい。
再生と逆再生が同時に起こっている作品を初めて観たので斬新な映像を食い入るように観てました。
ノーランさんの作品はCGに頼り過ぎないところが好きです。
新境地を開拓した傑作!
タイムワープ、時間遡行を扱った作品は数あれど「逆行」という概念、しかも「逆行」と「順行」が同一時間軸上に共存する映像体験、などという発想は映画史上初のはずです。
予備情報無しで観に行ったので、冒頭のオペラハウス爆破では普通に作品の世界観を掴もうとしていましたが、主人公と一緒に「考えるな。感じろ」で作品中の逆行概念を理解してからはもう大変。
常に順行・逆行の視点で確認しながら、後でチャート化出来るようにと観察&記憶フル回転の鑑賞となりました。
(こんなに疲れた映画鑑賞は初めてかもw)
臨場感満載のボーイング旅客機衝突炎上や逆行カーチェイスがランドマークとなり、時間地図の中で迷子になる事はありませんでしたが、劇場を出たあとは速攻で、主人公、キャット、セイター、ニール、それぞれの目線でのタイムラインイメージ図を描く作業に没頭し、それらを組み合わせて、ようやく全ストーリーが腑に落ちました。
鑑賞中に「なんとなくわかったよーなわからんよーな」気分になるところは人物ごとの複数の主観と客観による順行・逆行が入り混じるという多重構造になっているんですね。
パズルがすべてハマった時には、ノーラン監督の緻密に練り込まれた脚本に脱帽!
また、昨今のCGに頼り過ぎたアクション作品には閉口気味ですので、本物の車、建物、まさかのジャンボジェットまでが破壊され、パーツが飛び散る時の生の迫力には「これぞ!映画!」と拍手喝采したくなります。
ただ、根っからのSF好き以外は置いてきぼりとなる可能性は大きいですよね。作風といい、飛行機爆破といい、
こんな事が許される人は現在ノーラン監督くらいのものじゃないでしょうか?
こんなトンガった作品を撮れるのも「今ならでは」かもしれません。実力と実績とヤンチャっ気が揃い踏みしたからこその傑作だと思います。
今が脂の乗り切った絶妙なタイミングなのかもしれません。
良い作品を観せて貰いました。自分の人生において記憶に残る映画の一本になる事でしょう。
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