TENET テネットのレビュー・感想・評価
全977件中、61~80件目を表示
名もなき男
ノーランがノーランを超えた!
前半意味不明→後半思考停止
面白いけど
予想通り
1回目
行って帰ってまた行っテネット
時間と空間をひん曲げるのが大好きなノーランが、またまた色々ひん曲げた!
時間を切ってつなげて早回しからの逆回し、まるでDJがターンテーブルこねくるように映像がグリグリ自在に動きます。
【ストーリー】
主人公は名もなきアメリカ人。
CIA局員の彼は、不屈の闘志で核物質の拡散を防ぐべく奔走する。
その影にロシアマフィアがいると知った彼は、その妻に接触するが。
彼に世界を救えと命じたのは誰なのか。
彼は世界を救えるのか。
未来から時間軸を遡って別の人類がやってくるというネタはバリントン・J・ベイリーの「時間衝突」にも出てきましたが、それをもっとミニマムに、映像を使って生々しくやるのがノーラン節。
ラストに伏線がスコスコ回収されてゆくあのアハ感を、みんなに楽しませてくれます。
不思議な時間体験
随分と手の込んだ意外性も有るストーリー展開で感心させられるが、感動には結びつかない
ノーラン監督による2020年製作のアメリカ映画、原題:Tenet、配給:ワーナー・ブラザース映画。
過去と未来の同一人物が一映像内に共存し、何が起きているか理解するのが非常に難しかった。結局3回目鑑賞でようやく、主人公(ジョン・デビッド・ワシントン)やニールの生き方が何ともカッコ良い映画との印象を覚えた。ただインターステラーの様な「愛」が登場しなかったせいか感心はさせられたが、残念ながら感動は全ての視聴であまり覚えなかった。
とは言え、済んでしまったことは仕方がないと割り切るが、自らの死をおそらく知りながら、未来の主人公と出会い暗い未来を変えようと今を懸命に闘うニール(ロバート・パティンソンが好演)の姿には、ノーランの主張したい様に思える、一人一人のこの世界の主人公としての人類の未来への真摯な今の対応、と絡んでくるせいか、ぐっとくるものがあった。
007映画の方向性での迫力を追求してか、本物のジェット戦闘機まで登場させ建物にぶつけて炎上させる演出には驚かされたが、スピード感に乏しいせいか自分の感性的にはあまり迫力がある映像にはなっておらず、勿体ないと思ってしまった。また悪役セイター(ケネス・ブラナー)を妻(エリザベス・デビッキ)が撃ち殺し海へ投げ込むシーンでの海へ落ちていく人間の人形感もいただけなかった。
過去の自分との格闘や、逆走車とのカーチェイス、逆向きに進む戦争破壊シーン、実はこういった映像を見せたいがための映画だった気もするが、見ている方は目新しいアイデアと感心はするものの、従来のノーラン監督らしい映像の美しさには欠け、あまり心は動かされなかった。随分と手の込んだ脚本で、謎解きの魅力は確かにあり(ただ見逃しがあるかもしれないが、セイターを殺しても世界が破滅にならなかった理由付けがクリアとなっていない気がしている)、イントロ映像のスピード感、主人公を助ける謎の人物提示とそのソリューション、及びヒロイン(デビッキ)による夫殺しや主人公によるヒロインの命救済物語の意外性は見事ではあったが。
監督クリストファー・ノーラン、製作エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン、製作総指揮トーマス・ヘイスリップ、脚本クリストファー・ノーラン、撮影ホイテ・バン・ホイテマ、美術ネイサン・クロウリー、衣装ジェフリー・カーランド、編集ジェニファー・レイム、音楽ルドウィグ・ゴランソン、主題歌トラビス・スコット、視覚効果監修アンドリュー・ジャクソン。
出演ジョン・デビッド・ワシントン(名もなき男)、ロバート・パティンソン(ニール)、
エリザベス・デビッキ(キャット)、ケネス・ブラナー(セイター)、ディンプル・カパディア(プリヤ)、アーロン・テイラー=ジョンソン(アイヴス)、ヒメーシュ・パテル(マヒア)、クレマンス・ポエジー(バーバラ)、マイケル・ケイン(クロスビー)。
順行と逆行の交叉
役者さんたちがインタビューで、撮影が終わってもどんな作品になるのか判らなくて試写でようやく理解できたと話していた。脚本だけ読んでも状況が不明だろうし、順行と逆行の撮影は何をやらされているか理解し難かったであろうことは想像に難くない。
本作の素晴らしいところは順行と逆行が交叉するシーンの撮影にあろう。これらのシーンの構成と撮影方法の考案にどれだけのカロリーが費やされたのか。実際の撮影にどれだけの困難があったか。考えるだけで頭が沸きそうだ。
交叉シーンをみてスゲーと満足出来る人にとっては評価の高い映画だが、交叉シーンが凄くないと仮定すると、他の要素は総じて大人しめなのは否めない。映画好きの玄人ほど評価が高いのはそのためだろう。
面白くないと思った人も今は配信があるので複数回見てみて欲しい。順行と逆行の交叉シーンが頭の中でカチっと嵌まる瞬間がくれば、脳内で色んなモノがドバドバ溢れて映画の評価が変わるはず。
クリストファー・ノーラン、時空を操る
クリストファー・ノーランの作品は、時空をゆがめたりすることが多い気がするんですが、これはその極めつけ。
ストーリー自体は、『世界を危機に陥れる危険な武器の除去を目指す』という、言ってしまえば数多あるストーリーなんだけど、そこに時間の逆行という軸が入ってしまうと、少しややこしい。画ずらがね、逆行しているので、混乱してしまうんですよねぇ。“ええっ??どーゆーこと?”ってね。
特に終盤のクライマックス、その傾向が強いです。まぁ、クライマックスなので、話を解決?にもっていくために、そこまで謎にされてきたことが解き明かされたりするんですが、それはそれで、逆に言うと謎を生んだりしています。
いやぁ、映画は娯楽作品なので、もうちょっと気楽にみられる作品にしてほしいですねwww。なので、評価の採点は、申し訳ないけど低めですm(__)m
難しく考えると失敗する映画
2回この映画を視聴したが2回目で気付いたのは難しく考えないことである。
細かいことを考えるから混乱するのである。
主人公だけの視点でずっと見てみれば、マシンに入るたびに時間を折り返して進んでいると考えればいいのだ。逆行している時の行動は本人の意思より既に決まった結果を辿るように動くため、そこも混乱する要因なのだろう。逆行中の主人公の行動は順行していたときの主人公が観測していた行動を踏んでいるのであり、例えば、逆行中に車で前に進むのではなく、順行中に後向きに進んでいた車を、時間を逆行することで逆の方向(逆行中視点から見た前向き)に進むことになる。
あくまで物語の核心は通常の時間の流れの中で生きた人物たちが観測した出来事であるため、時間が逆向きに流れるシーンで混乱をきたすのである。
ここさえ理解すればあとは映像美に優る映画ときて鑑賞することができる。
SF映画では時間の流れについては触れるものは少ない。時間を巻き戻し終わり、その後、昔の時点から時間を進むものはがりである。そういった中でこの映画はある意味革新的とも言える題材を扱ったのである。
過去からの贈り物
よく分からないから後でもう一回見ようという思いと、
どうせ分かっても面白さは変わらないから純粋に楽しもうという思いが、
共存して最終的に、分からなくても面白かったよ。
という映画でした。
未来人が過去に送ったテクノロジーにより、
それを受け取った現代人がそれを活用する。
その結果過去が変わり、未来ではそのテクノロジーは生まれない。
というような、めんどくさいタイムパラドックス理論を
言わせない力強さがこの映画にはある。
それは、
赤と青の色分け、
回転ドア、網入りガラスでの界壁、
酸素ボンベマスク・・・
など
複雑化したシナリオに
記号としての分かりやすさを用いりながらも、
あえてカメラワークや時間軸をずらし、
観客を混乱させるという
ノーラン監督の巧さとズルさも影響している。
そしてこの映画でヒシヒシと伝わってくるメッセージが
「今」の重要性。
先日、こんなことがあった。
10年ほど前に買った未読の本を開くと、
間に1万円札が挟まっていた。
ふと、思い出した。たしか10万円ほどのあぶく銭があったとき、
家のあちこちに1万円札を隠した。
過去のオレから未来のオレへの贈り物。
記憶をたどり、もう3万円見つけたところで探すのをやめた。
得しているのか損しているのか分からない、この贈り物。
未来は過去の結果でしかなく、
その刹那、現在はすでに過去になっていく。
それでも確実に現在は前に進み続けるから、
重要なのは「今」なのだ。
と、2020年の大変な世の中で上映を決意した
ノーラン監督(を含む関係者)を称賛したい。
時間の逆行
難解だと評判になったクリストファー・ノーラン監督作。
SFアクション大作で、プルトニウムを使用して、
「第三次世界大戦」を目論む悪徳武器商人の企みを阻止する話し。
まぁストーリーより列車が逆走する最初のシーンから、
カーチェイス、人も後ろ歩きしたり、「時間の逆行」のアイデアが
奇抜で驚かされる。
『メメント』『インターステラー』『インセプション』『ダンケルク』と、
ノーラン監督の作品はどれも時間と関係が深い。
本作は『時間の逆行』のアイデアではじめから最後まで一貫して
押し切っている。
なんだか書いていても訳が分からなくなって来た。
「何故、名も無き男は、過去と現在を行き来しなければならないのだろう?」
「過去を書き換えるため?」
「そもそも、名も無き男は、何故過去へ行ったのだろう?」
これは、名も無き男の意図ではなく、監督のこの映画のコンセプトだから?
「過去や現在を行き来したから、第三次世界大戦を阻止できたのか?」
「過去へ逆行せずには出来ないことだったのか?」
様々な疑問が湧く。
私は何も分かっていない。
イヤ、そんなことは、どうでも良いのかもしれない。
兎も角、ノーラン監督は
逆走する列車や、
逆走する車のカーチェイスがやりたかったんだ!
疑問・・・過去へ行く時のマスクは何のために必要だったのだろう?
(なんか言ってた気がするが思い出せない)
(・・・言葉も逆再生の様に聞こえる。そのため酸素が吸えなくなるので、
(・・・マスクをする・・・ネタバレ解説・・・)
TENETに戻ろう。
悪役はロシア人らしき武器商人のケネス・ブラナー。
結婚生活の破綻している夫婦で、妻は191センチの長身の
エリザベス・デビッキ。
ノーラン監督は最初からデビッキをヒロインに決めていて、
当て書きだったそうな。
その長い足は、クルーズ船から海へ飛び込むシーンやら、
途中、彼女が車の後部座席に縛られていて、車は走っている・・・
車を止めようと長い足でハンドルを操作しようとするも叶わず、
名も無き男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が併走する車から
横っ飛び乗ってブレーキを手で踏むのだが・・・
中々面白いシーンではあった。
ボーイングのエアバスが爆破されたり、本物だと言うから
贅沢な話である。
本物志向が強くCGの嫌いな監督は、
カーチェイスの逆行も、逆行しながら揉み合う格闘シーンも
実際にやったらしいから、スタントマンもキャストも
大変な撮影だった思う。
終盤のプルトニウム奪還大作戦!
この戦いは、「挟み撃ち攻撃」と名付けられる。
タイムリミットを10分先に設定する「赤チーム=前進」と、
タイムリミットを10分前に設定する「青チーム=逆行」の、
2手に分かれて戦う!!
地雷の煙が地面に吸い込まれたり奇妙なものだったが、
大迫力のクライマックス・シーンだ。
(編集によって時間を操作する)
(現在時間を飛ばて早送りしたり、過去を巻き戻してつなげる)
ラストでニール(ロバート・パティソン)と
名も無き男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)の、
ホントの主従関係が明らかになる。
キャットと名も無き男に流れてみえた「愛」のようなもの。
・・・それは観客の錯覚に過ぎなかったのか?
過去にも現在にも未来にも、ノーランの世界は、
愛する女無き世界なのか?
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