るろうに剣心 最終章 The Beginningのレビュー・感想・評価
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ー完ー
これまでの「るろうに剣心」とは全く違った作品、と思って見てもらって構わないと思う。なんならストーリー的にはこの作品から見始めても違和感はないと思う。序盤から今までとは全く違った雰囲気、登場人物達の緊迫感、幕末の動乱の中にいるという状況を表現する上では最高の出来だったと思う。しかし、個人的に、るろうに剣心といえばやはりスピード感のあるストーリー展開と疾走感のある戦闘シーンを求めていただけに、少し残念な気持ちとなり星4つという結果になってしまった。(これはもう僕個人の好みの問題で寿司と焼肉どっちがいいかという質問に近いかもしれない笑)
また、やはりこの「追憶編」を語る上で欠かせないのは剣心、ここでは抜刀斎と呼ぶのが相応しいのかもしれないが、
彼の持つ刀が真剣である、という点だ。これによって、剣の
打ち合いのシーンでは今まで以上の残酷さや一太刀で致命傷に繋がるという真剣で打ち合うことの「重さ」などがよく表
現されていた。
ラストシーンは全てのパズルのピースが繋がったような感覚になる鳥肌モノだし、ストーリーの展開、アクション、配役、どれをとっても邦画最高峰の作品であると思う。
こんな時にこのような素晴らしい作品を届けてくれてありがとう。
巴が白すぎる件。
剣心が人斬りをやめた原点を描くるろうに剣心エピソード0。
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まずは剣心が人斬りやってた頃の話なので、今までのシリーズにはなかった剣心が残酷に人を斬る描写があってかなり新鮮。るろ剣シリーズでここまで血飛沫が飛んだことないでしょう。
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前作The Finalを見ていると、今作のストーリーと結末は全部ダイジェストで知っているのに、ちゃんと面白い。もうこれは完全に過剰にネタバレにうるさい人、映画を倍速で見る人、YouTubeで映画のあらすじを全部喋ってる動画を見て映画を見た気になっている人、への強烈なカウンターになると思っている。
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もちろんエピソード0なので、今作を最初に見てもちゃんと面白いと思う。これを最後に持ってくる公開の仕方がよかったと思うわ。というか幕末舞台って絶対面白いんだよね、みんな大好き幕末。
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私はこの幕末の動乱、幕府派と開国派の構図、今の時代だったら大企業派とベンチャー企業派だと思ってる(笑)だから剣心は今の時代に置き換えると東京でひたすら上を目指してバリバリ仕事してたけど、田舎に越してきて自分を取り戻すサラリーマンの話だと思ってる(笑).
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最後に、剣心が人斬りを辞めた理由、間違ってでも大事な人を殺さないためってのもあるんだろうなぁ。
これ以上、何を望めと!
るろうに剣心 最終章The Beginning。そのタイトルにふさわしいすばらしい作品でした。前作の中で、剣心の不殺の誓いや十字傷の謎は、その発端や概要が語られています。正直、それをわざわざ別作品として取り上げる必要があるのかと思っていましたが、全くの愚問でした。るろうに剣心としてのルーツが、これでもかというほど丁寧かつ繊細に描かれています。
開幕早々の大立ち回りこそ過激に描かれていますが、本作は全編通して静かに淡々と進む印象です。映像の明度も彩度も抑えぎみで、笑えるシーンもなく、人斬り抜刀斎としての殺伐とした内面を表すかのようでした。アクションシーンも、もちろん見応えのあるすばらしいものでしたが、ストーリー上必要な場面だけにとどめているようでした。派手な立ち回りより、異なる信念のぶつかり合いが、不幸で凄惨な結果をもたらしたことを描こうとしているように感じました。
ストーリーも映像もどちらかといえば地味なのですが、まったく退屈しません。それどころか、ずっと惹きつけられっぱなしです。その要因は、間違いなく役者陣の渾身の演技です。中でも、佐藤健くんと有村架純さんは秀逸です。一つ一つのセリフはもちろん、細かな動き、視線、醸し出す空気から、細やかな心情の変化がひしひしと伝わってきます。もはや演じているというより、役と一体となっていると言ってもいいでしょう。
そして、シリーズ完結編にThe Biginningをもってきた意味。倒叙型の構成となったことで、雪代巴の隠された想いと悲劇的な結末、その後の剣心の生き方を、観客は知っています。知っているからこそ、巴の振る舞いがいっそう切なく悲しく映り、剣心にとっての巴の存在の大きさをより実感します。終盤で、二人の田舎生活が描かれると、カウントダウンが始まったような気持ちになり、剣心の笑顔に、巴の複雑な表情に、何度も目頭が熱くなりました。そんな中、ついに来てしまった悲劇的瞬間。ここに「人斬り抜刀斎」は消え、「るろうに剣心」が誕生したことが、観客の心に焼き付けられ、ラストでスクリーンいっぱいに映し出される「るろうに剣心」の文字。完璧です。
傑作では?
タイトルなし
あなた
期待値が高い映画だったため、終盤までは「まぁ、こんなもんだろうな」と思い見ていたが、ラストのトモエが書いた手紙の内容とラストシーンですべてが救われた。
愛とは誰かを守りたい気持ちなんだろうね......
この「守る」というのが本作のストーリーで重要なキーワードの一つとなっている。
手段や方法は違うが、緋村、トモエ、清里.....いずれも「守る」という言葉を使い、相手は自分にとって大切な存在だという気持ちを表現している。
トモエが書いた手紙に「あなた」と出ている。ネタバレになるから詳しくは説明できないが、この「あなた」という言葉からも、トモエの緋村に対する深い愛が感じ取れる。
本作を観賞するなら、この「守る」と「あなた」というキーワードにぜひ、注目してもらいたい。
他にもいろいろ書きたいが、長くなるのでこのへんで。
beginning
シリーズ最高傑作!!
エピソードゼロ
この回見てから初回をもう1回見る
るろ剣実写化シリーズで1番
るろうに剣心の実写化シリーズで1番の出来でした!
今までのるろうに剣心シリーズはアクションシーンがとても微妙でそれをまたピックアップして来るのではっきり言ってつまらない印象でした。
今作は上映直後から始まる圧巻の殺陣シーン、新撰組沖田との対決、雪山での戦いとどれも見応えがあり素晴らしかったです。佐藤健のアクションシーンについては過去シリーズでも凄いと感じており、今回は佐藤健対○○と言った描写ばかりだったのでそれが功を奏した感じもします。
今作で1番良いと感じた点はなんと言っても追憶編の再限度が高いというところ。佐藤健は過去シリーズから演技が上手いことはわかっていましたが、有村架純の演技によって雪代巴がそこにいるかのような感覚におちいる程でした。今作はるろ剣実写化シリーズ初見の人でもたのしめるので様々な方に鑑賞して頂きたいです。
蛇足とまでは言わないけど
Finalとは別物
クライマックスは息ができない
逆刃刀を使う前の抜刀斎だから、殺陣シーンは当然、血しぶきありの壮絶な戦いとなる。今までの「るろ剣アクション」と違って戦う場面は、より緊張感が高まる。しかも実在の人物が多く登場するから、ゾクゾクする。池田屋騒動での新撰組の暴れっぷりには大興奮。「燃えよ剣」の池田屋と比べてみたい。
村上虹郎演じる沖田総司と緋村抜刀斎の対決がたまらない。相手の刀を受ける、紙一重で躱す、両者は一歩も引かず死闘を繰り広げる。このシーンは何度でも見てみたい。村上虹郎は『今際の国のアリス』でも存在感を見せていたけれども、今回も佐藤健を食ってしまいそうなくらい輝いていた。
有村架純もたまんない。武士かどうかも怪しい連中がたむろする居酒屋に1人で入ってきて、「冷やを一本」と眉ひとつ動かさないで店の親父に注文する。どこまでもクールな雪代巴に惚れ惚れしちゃうね。
表情を表に出さない雪代巴と似た物同士の緋村抜刀斎が徐々に心を通わしていく過程が丁寧に描かれていて、このまま2人の時間が続きますようにと祈りたくなる。悲劇的なラストがわかっているだけに、2人の愛が深まれば深まるほど、切なくなる。
クライマックスは息ができない。なぜこの追憶編を最後にしたのかわかった気がする。「不殺の誓い」を全うしたからこそ、その誓いの元となったエピソードがより心に響く。
エンディングのワンオクの曲を聴きながら、大きな余韻に浸った。生きているからこそ、感動を味わえる。誰かに感謝したくなった。
遂に完結
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