生きちゃったのレビュー・感想・評価
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うーん、難しい。 違和感のある点が多すぎて、入り込めなかった。 も...
うーん、難しい。
違和感のある点が多すぎて、入り込めなかった。
もう少し分かりやすい描写がほしかったかも。
全体的に主人公のまわりに理不尽なことが多くて、特に元妻の母親とのシーンはかなりムカッとした。
感情に蓋をしてしまう主人公が悪いの?
そんな世の中ってないよなー。
仲野太賀と若葉竜也のタッグを楽しみにしてて演技はもちろん良かったけど、個人的には合わない作品で残念だった。
何がいけなかったのか
結局、誰も何も悪くない気もする。
だけど不幸に向かってしまう。
悲しいお話。
1つ気になったのは親友の武田。
彼自身には何も起こらず、
というか、
どんな仕事しているのかさえ
出てこない。
もし彼にも恋人ができて
結婚して、とかがあれば、
「こっちにも生活があるんだ」
とか言って、
主人公と
疎遠になったりするんじゃないのか。
そういうのが一切ないので
実はボーイズラブ的な
主人公の事が好きなのか、とも思った。
(部屋で2人で眠るシーンとか)
でも結局、何もなく、
彼の存在は大きいんだけど
何の説明もないので、
不自然に浮いた感じになってた。
#98 存在と不在の区別がつかない
静かでセリフが少ない分色んな受け止め方が出来る作品。
死んだ祖父が本当にいたのかわからなくなっている主人公は自分の存在すら実感できていない。
ましてや自分の感情なんて理解出来ない。
そのくせ引きこもりの兄とは心を通わせ互いに理解しているところが不思議。
太賀クン、色んな役が出来てて凄い‼️
感情を押し殺さず
とにかく主人公に共感したのは、肝心なときに相手にありのままの感情を伝えられないところだった。そして、あらためて思ったのは、自分を表現するということにより、自分の存在を証明することができるということである。もちろん、主人公の兄のように、タイミングを逸してはいけない。自分の思っていることを思っているときに伝えられれば、あとは流れに身を任せるのみ。きっと。
もう鼻水たらして泣くしかない
昨年の「町田くんの世界」に続く石井裕也監督作。
高校時代から仲良しの三人(仲野太賀、若葉竜也、大島優子)。太賀くんと優子ちゃんは結婚して5歳の娘がいた。太賀くんと竜也くんは今も支え合う親友だった。竜也くんは優子ちゃんのことが好きなんだろうなぁ。
太賀くんと優子ちゃんはお互い言うべきことが言えない夫婦だった。それがとてつもない悲劇を生んだ。これ以上ない悲劇だった。何も言えないダメダメな太賀くんに自分を重ねた。
観る我々は彼らが言えなかったことの全てを知る。
あのとき言葉にできていたらと。
もう鼻水たらして泣くしかない。
大好きだ。
絶対に自分の意思を伝えないといけない時ってあるよ
ただただ、厚久・仲野太賀のたくさんの今まで言えなかった思いが溜まりに溜まってはちきれそうになって、もう言葉でもだし、涙からも溢れ出さずにはいられなくなってしまった、泣きの演技がたまらなかった。観てる方が嗚咽してしまった。
厚久の周りでいろんな不幸が続いたけれど、人はみんなそれぞれが何かを取捨選択して生きているわけだから、その道を選んだのもその人自身。誰のせいとかないんだよ。
ただ、彼が何か行動することで人を傷つけてしまうのが怖くて、何も言わない、しない事を選んだのは優しさではなく、自分の保身でしかない。生きるということは、お互いに傷つきあいながら、人を思いやることを学ぶんじゃないか。やはり、人は言葉で伝えなきゃいけない時があるんだと思う。
見方を変えれば、今までの出来事は厚久はすずちゃんのために生きなさいという意味だったのかもしれないし。
とりあえず、大切な人には生きている内にちゃんと思ってることは伝えよう。
あー、北村有起哉さん、人を虫ケラのように見下した演技最高でした!怖すぎでした。
映画館で観て良かった。
テレビなら間違いなく、チャンネル変えてるか、DVDなら早送りしている。
こういう特異なキャラクターばかり出てくる映画はきちんと丁寧に作らないと理解不能になっちゃいますよね。
尺が91分って、短すぎる気がします。
これは、、強迫性障害か発達障害の話なの?
これは評価が難しすぎる。
意味のわからないシーン、手持ちカメラで酔う、胸糞悪いキャラクター。
特に、手持ちカメラは本当に苦手。
必要なシーンもありますが、意味の無い室内のシーンで手持ちカメラは本当に酔う。
最後の15分くらいまでは、なんてつまらない映画なのかと思っていました。ここだけ考えれば★1。
最後の15分でようやく理解出来る話になっていきますが、それでも★2か3止まり、普通には他者に勧められません。
良いのは3人の演技。
なんとも醜い部分な、情けない部分など、3人とも素晴らしい。
ただ、演技が良くても、ストーリーと訳の分からないシーンは苦痛でしかない。
気になったのは、
・白線を踏んで歩くシーン
・どこか一点を見つめているシーン
・脈絡とは違う答えが返ってくるシーン
・酷いことがあっても泣けない
てす。
これは、強迫性障害か発達障害のような気がします。もし、このようなことが前提になっているなら、意味のわからないシーンも、コミュニティ不足で傷つく事も、ようやく全体が理解できます。
ここに思い当たると、最後のシーンが、より際立ちます。
自分にも、少しだけそういう「個性」があるので、一気に理解出来る話になる。
そうであれば★4、そうでなければ★2かと。
評価が難しすぎる。
俺が泣けないのは、日本人だからかな?
・・と、厚久は言うけど、みんながみんなそうじゃないよ、と思った。つまり、「今まで本当のことは言えたためしがないから」が日本人らしいところってこと?それは君自身のことでしょ?僕には、厚久がいくら熱く語ってきても、気の毒だなって気持ちはなくもないけど、どうも手を貸してあげる気になれない。なんか、最後まで気持ちが入り込めずに終わった映画だった。
太賀、若葉、大島、役者三人の技量はすごい。こんなじれったい男の話でもちゃんと魅せてくれるんだもの。
凄い映画観たよ、凄いよ…
タイトルみて、どんな映画かは想像出来なかったのでまずそこから知りたくなった映画。
そして石井裕也作品は絶対観たいのでみにいきました。「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の時も思ったけど、石井裕也監督は映画を撮るたび撮るたび、新しい映画、それもすごく魅力的な映画を観せてくれるなぁと脱帽する。石井裕也っぽさはあるんだけど、日常的な生活やリアルな感じを撮るのめちゃくちゃ上手いんだけど、登場人物一人一人、なんか全く新しい感じがする。この映画も超凄かった。
フラットな気持ちで思い出すと、割とトラウマ映画寄りの内容ではある。今かなり自由に気ままに暮している私だから百歩譲ってこんな感想を書けるけど、家族スタイルや経験、どんな人生歩んでるかによっちゃこの映画は辛過ぎて観れない人も多いだろうな…。そう簡単に「あ〜良かった、良い映画だった」という感想を人に言いづらい展開と内容ではあった…んだ…けど…映画として作品として、素晴らしいものだった…。
ストーリーは言わないとして、俳優陣良かった。太賀も若葉竜也も大島優子も他のキャストも全員レベルが…。作品の空気感とか俳優陣の演技力が桁違いに良いとそれだけでまだ何も起きてなくても引き込まれる映画にもうカテゴリーされちゃうね。ストーリーと相まって、人間の感情や考えって、当たり前だけど喜怒哀楽だけじゃあないんだなと痛感させられる。繊細。繊細過ぎて、何かが1ミリでもズレたり、小さなすれ違いや勘違いで、次に何が起こるのか…数日後に、半年後に、5年後に、何が起こるのか分からないね。今年はそんな事考えたり反省したりする事が多い年ではあったし(私が)、この映画見て更にその思いが強くなった。教養がすごいわ…。
話の展開はかなり抑揚があるなあと思っていたけれど、ラストシーンまでためてためて作った空気感のおかげで最後、頭がパーンなったというか…映画の魅力が最大MAXになった、限界値超えた。
太賀・若葉・大島は幼馴染みの設定。
色々展開が凄すぎる、過激過ぎる、信じられないぐらい辛過ぎる、でもある意味現代の闇を如実に描いてるような気もするストーリーなんだけど、私にとっての一筋の光は厚久(太賀)と武田(若葉)の関係値だった。それがあったから、この映画を最後まで観れたし、厚久が今後の人生どんな風に過ごすのか考えようとするだけで怖いんだけど、武田がいることが変な話ほっとする…ような気がする。
あと、やっぱり俳優って演技が上手いと勿論すっごく良いんだけど、その人の生まれつきもってる人柄や人生から滲み出る何かが演技にも雰囲気にも出て来る瞬間鳥肌がたつぐらい感動するなぁ。と思いました。
そういう意味では、物語や悲しみに対する涙だけじゃない涙がぼろぼろ出て来る時間だった。
もうその役の人間が取り憑いた人達しか出て無い映画であり、そういう人達を生み出す脚本と監督とスタッフ・俳優だったんだろう。
凄いもん観たなぁ…。凄い良かった。
人生は辛いことが多すぎるから
なんか予想外にどの人物にも共感出来ず
見ていて色々とツッコミたくなる内容。
ま、そういう映画もたまには良いんじゃないかな?
大切な人に言いたい事が言えない主人公·····
人の気持ちとか、上手くいかなくてどうしようもない感情とか、目に見えない空気感とかを想像して相手に寄り添える大人になれる様に、こういう作品を観て色々意見言うのも良いよね。
爺ちゃんて、本当に居たのかな?
なんて、普通は思わない様な事だけど、
思い出と想いが入混ざって
記憶と記録が混在して
リアルとバーチャルの境も分からなくなってく
そんな時代なのかな?って、、
仲野太賀さん、若葉竜也さん、大島優子さん
感情あらわな演技で素晴らしかった
共感こそ出来ないけど、泣いちゃいました。
脚本は別の人にまかせた方がいいんじゃ
どんな映画なのか良く解らず観てたんだけど、最後の方にきて『愛する人に本当の気持ちを言えなかったらどうなるか』って映画なのかなって思った。答えは『みんなが不幸になる』なんだけど。
説明を極力排してるんだよね。仲野大賀がちゃんとコミュニケーション取らないから、小さなすれ違いから悲劇が連鎖してくんだけど、そこの事情の描写をほとんどやらないの。
この脚本から登場人物を演じろって言われた役者は大変だったろうなあ。
それでも大賀と若葉竜也はなんとかしちゃうんだよね。役者すごい。
大島優子はしんどそうだった。そもそも元気あふれる女の子の役が向いてるから、少し疲れた影のある役が難しいよね。さらに説明がほとんどない、この人物の心情を解らせるのは、誰がやっても超難しそうだし。
まあそんなわけで、最後まで説明は入れずにやってくんだけど、それでもなんとなく観ちゃうのは、やっぱり監督すごいなと思った。
「でも脚本は別の人に任せた方が」と思ったんだけど、《夜空はいつでも最高密度の青色だ》も石井監督が脚本書いてるんだね。それなら、やれるはずなのに、この作品はちょっとムチャという気がしたな。
いつか彼らの歌を聴いてみたい
太賀改め仲野太賀が演じる山田厚久が何度か言う「日本人だからかな」という台詞が印象に残る。「自分でも分からないんだ」でもよかったところを敢えて「日本人だからかな」にしたところに、本作品を紐解く鍵がありそうだ。
主人公の厚久(あっちゃん)は「本当のこと」が言えない。「本当のこと」とは文字通り嘘偽りを振り捨てた純粋な本当のことであり、本当のことを言えないのはあっちゃんの考えでは「日本人だからかな」ということになる。
「本当のこと」は大抵の場合、出来れば言いたくないし、出来れば聞きたくないことだ。言えば誰かが傷つくし、自分の立場も悪くなるし、不利益を被るかもしれない。誰にも害がないとしても、好きだとか愛しているとか歯の浮くような台詞はスケコマシみたいで言いたくない。あっちゃんという人間はそうなのだ。少なくとも日本語では言いにくい。今は好きでも明日になれば好きではなくなるかもしれないし、来年はもう愛していないかもしれない。死んだじいちゃんが本当に生きていたという実感さえあやふやだ。時が流れれば人は変わり、忘れていく。
あっちゃんは夫だ。奈津美のことは大切に思っている。好きでも好きでなくても、愛していてもいなくても、妻と娘のために大きな家を立ててやりたい。幸せな暮らしをさせてやりたい。それが大切に思っているということだ。しかし家を建てるほどの仕事はしていないし、高校時代の夢もまだ叶えられそうにない。いい加減な約束はせず、時が来たら黙って家を建てよう。それがあっちゃんの矜持なのだ。
しかし奈津美には分からない。夫のあっちゃんに好きだと言ってほしい、愛していると言ってほしい。大事に思っているならそう言ってほしい。自信のない奈津美は自分は愛されていないのではないかと常に疑心暗鬼だ。あっちゃんの無言の思いは奈津美には決して伝わらない。そして口先だけのクズ男に人生を投げ出してしまう。
奈津美は洞察力と想像力が乏しく、ものごとの表面だけしか見ることができない。無口なあっちゃんの真意は理解できないし、あっちゃんの苦しさも想像できない。自己中心型の性格で自分だけが苦しんでいると思っている。被害者意識だ。自分が苦しいときは人も苦しいということが分からない。自分を苦しめたのはあっちゃんで今度はあっちゃんが苦しめばいい。しかし人のせいにしているうちは人生は浮かばれない。奈津美は堕ちていく。どこまでもどこまでも堕ちていく。
奈津美の人生を引き受けると決めていたあっちゃんは、大きなダメージを受けてしまう。しかしあっちゃんはそれでも泣き言ひとつ言わない。ただ黙って耐える。すべてを見てきた親友の武田にはあっちゃんの気持ちが辛くて仕方がない。全部を投げ捨てて逃げ出せば楽になるのだが、それができないあっちゃんの性格が武田には辛い。辛いが、あっちゃんがそういう性格だから友達でいたのだ。武田にとって世界で一番信用できるのがあっちゃんという男なのである。
男と女の間だけでなく、人と人との間には深くて暗い河がある。「本当のこと」を言ったとしても分かりあえるとは限らない。寧ろひとりひとりに個別の「本当のこと」があるから、それを言ったとしても関係が悪化こそすれ、理解されることはないだろう。だから人は「本当のこと」を言わない。
誰もが他人とは違う人生を生きている。だからたとえ家族であっても、たとえ愛し合っていても、究極の部分では分かり合えることはない。それを知った上で人と付き合う。それを「粋(いき)」という。「粋」とは諦めを前提とした精神的な余裕のことだ。それをあっちゃんは「日本人だからかな」と表現する。芭蕉の「わび」や「さび」に通ずる精神性だから、日本人に顕著に表れる面もある。あっちゃんの「日本人だからかな」は当たらずと言えども遠からずなのだ。奈津美にあっちゃんの「粋」は伝わらなかった。
役者陣はみんな好演だと思う。仲野太賀はすべての感情を内に秘めてまるで禅問答のような表情のあっちゃんを熱演し、大島優子は性格が壊れて堕ちていく奈津美を思い切りよく演じていた。武田を演じた若葉竜也の演技も秀逸。
将来の海外公演に向けて英語と中国語を勉強するあっちゃんと武田。もう高校時代とは違う。しかし熱は失っていない。あっちゃんと武田が人生の試練を経てどのような曲を作るのか。自分も映画の世界に入って、いつか実現するかもしれないコンサートで彼らの歌を聴いてみたい気がした。
ジュテーム結構人気じゃないか
高校生の頃から連んでいた女の子と結婚して5年、ある日体調不良で仕事を早く上がって帰ったら、嫁が男を連れ込み致しているところに出会し巻き起こっていく話。
出会しても何も言えず、家を飛び出し娘のお迎えに言ってしまうし、その後もその件について自分から話せず、嫁から好き勝手なことを言われ、特に語らず主張せず全て受け入れる始末。
そういうのって優しいのとは違うし、日本人だからでもないだろうに。
英語だと話せるっていうのも意味が違うだろうってね。
半年後、半年後、半年後と話は進み、途中アニキのこととか結構な出来事はあるけれど、主人公に変化は余りみられず。
だから時間飛ばしたんだって言われたらそうですねとしか言えませんが。
最後にやっと友人の前で吐露したけど、子供のことだろう?そういう思いがあるならば、もっと必死に藻掻いて親権争えよ!ともどかしさしか感じなかった。
友達にも余り本心を晒していない様な描かれ方だったけど、友達は大切にしないとね。
結構キツい内容でドラマとしては結構面白かったけど、この主人公に対しては共感しかねる。
力のある作品。
石井裕也という人は、相変わらず軽々と重量級を作る。
見終わった若い観客たちが火照りを秋の風で冷ますかのように、映画館前に何人も立ち尽くしている。
こんな光景は自分ははじめて見る気がする。
愛を言葉で伝えられなくなった男を中心にすこしづつ欠点のある人間たちが、絶望の淵から落ちていく。
自分だったら気がふれてしまうだろうな、と思ったりした。
まさしく、おそろしかった。
それでも映画館を出てから、愛を言葉に乗せて誰かに自分の身も心も未来も委ねてみないとな、と思った。
青臭い言葉でしか表現できないが、まさしく「愛に向かう勇気」をこの映画は与えてくれた気がした。
…ただし、自分は四十路も後半戦。
かなり厳しい戦いが待っているのは間違いない(笑)
石井裕也、非モテおっさんの心にまで火をつけやがった。
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