「良かったけど、何故か気分爽快になれない。」映画 えんとつ町のプペル かっつさんの映画レビュー(感想・評価)
良かったけど、何故か気分爽快になれない。
平日金曜日の午前中というのもあってか、客は私一人の貸切でした。
原作絵本の内容も知らないですが、あまりの酷評と星5つが目立つ作品を自分はどう思うのか確かめに行きました。
自分としてはそこまで酷評する作品ではなかったと思うし、母ちゃんが大勢が集まる中、ルビッチを見送って絶叫するシーンでうるっときました。
でも.....。
見終わった後に、何故か澱んだ気持ちというか、爽やかな気分になれない。スッキリしないというか、モヤッとした気分のままでした。
最後は凄くハッピーエンドなのに、何故なのか。
酷評の方が言っている、キャラの描写の甘さ、詰め込みすぎで説明し過ぎのストーリーとエピソード、その一方で、描き切れていない父ちゃんが何の為に紙芝居で伝えたのか、どうして失踪したのか、プペルとの関係描写は?などの部分が曖昧でモヤッとしたままだから、消化不良なのか。
西野さんの映画だからどうこうという評価ではなく、ひとつのアニメ映画として一言で評価するなら、「まだまだ不完全燃焼」の作品だと思いました。
もっと、造り手の独りよがりではなくて、見る人に伝わるようにする表現次第で、もっと感動的ないい映画になったのではないかと思いました。
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こうのうえさんのコメント
2021年2月6日
大変共感します。映画としてイマイチ燃え切らない作品だと思います。
本人は苦しくても詰め切れたと動画があるのですが、ズルい客目線ではそんなに確固たる世界は無い様に観てました