「いじめによるディストピア いじめられっこのための普通のアニメ映画」映画 えんとつ町のプペル ユニクローンさんの映画レビュー(感想・評価)
いじめによるディストピア いじめられっこのための普通のアニメ映画
絵本は無料でインターネットで見れます。
絵本の宣伝のためにつくられた歌がなかなかよかったので、西野先生に興味を持ちました。
西野先生の小説「グッドコマーシャル」なかなか面白いと思いました。
ビジネス書「革命のファンファーレ」も読みました。
絵本は「チックタック約束の時計台」を買って読んでみました。
有志によるこどもミュージカルもyoutubeで見ました。
さて映画ですが、西野先生が仰るには、絵本は全10章の3、4章なんだとか。
なるほど、じゃあ、絵本の部分と前と後が全部映画で見れるものだと思っておりました。
ルビッチとプペルが風船の船で煙の上に行って星を確認した後の話が見れるのだなと思っていました。
ところがどっこい、実際の映画では、絵本と違うパラレルワールドだったのです。
映画では、ルビッチとプペルが仲良くなるためのきっかけのストーリーがつくられていました。
絵本ではハロウィンパーティーのあとにいじめられていたプペルにルビッチがかわいそうだと思って声をかけるし、体を洗ってあげるのですが、なぜそうなるのかは、絵本を最後まで読むとわかるようになっています。
プペルの脳のパーツが、お父さんのペンダントでできていたのです。だから自然とルビッチがプペルに惹かれたのだと種あかしされるのです。
だから、仲良くなるきっかけなんて必要ないのです。ルビッチがプペルに声をかける理由はストーリーの中で明かされるからです。
仲良くなる過程が1、2章なのでしょうか?
子供むけ映画を楽しく演出するためのパラレルワールドだと感じました。
泣きはしませんでしたが、自然と涙が出てくるシーンはありました。
プペルがルビッチに嫌われてもお父さんのペンダントじゃなくてパラレルワールドのブレスレットをごみ捨て場でさがしているシーンでした。
プペルの純粋さに胸が熱くなりました。
これは絵本と同じく重要で、さがしまわったけど、実はプペルの体の一部になてるので見つけられないのです。
映画では、プペルがアントニオに殴られて体の左耳がこわれてしまったことに怒って、
無煙火薬で煙を吹っ飛ばそうと決めます。
え?
絵本ではプペルが風船で浮かす船にルビッチを誘うのです。
プペルが仲良くしてもらった恩返しかのように、ルビッチに星を見せてあげるのです。
そこで煙の上で星を見ながら、ペンダントが自分の脳だと種明かしするのです。
そこで物語のすべてがわかり、
おもしろい話だね。よくできてるね。歌もいいね。って思ったのです。
父ちゃんはうそつきじゃなかったんだ! ハッピーエンドです。
映画ではルビッチが無煙火薬で煙を吹っ飛ばそうと決めます。
え?
爆発?
プペルが風船を一生懸命膨らませて、それで船を浮かせて星を見に行くんじゃないのですか?
その後、二人がえんとつ町の地上に降りてきてからの、5,6,7,8,9,10章を映画で楽しませてくれるのではなかったのですか?
爆発で煙を吹き飛ばして、みんなに星を見せて、煙を止めようってなって、煙のない町になってプペルの銅像つくって終わり?
それが、、5,6,7,8,9,10章なのですか?
えんとつ町から煙がなくなったら、中央銀行でマネーコントロールしている政府が作った人工衛星から丸見えで、えんとつ町の存在がばれちゃうんじゃないですか?
政府はえんとつ町を中央銀行でマネーコントロールするために占領してくるんじゃないですかね?
ルビッチはCIAの工作員だったということですか?
プペルは、無責任に大空へと逃げていきましたね。海外に逃亡した与沢翼さんですか?
絵本に出てくるサンポーニャはどうして映画に出ないのですか?
この絵本のパラレルワールドとしての映画はムビチケで前売りで1500円でした。
絵本は、買うと2500円くらいするのでしょうか?やはり高いものほうが感動できるといことでしょうか?
無料で見られますが、読み聞かせするには買わないといけませんから。
ただ、子供向けのアニメ映画としてとらえれば、どんな子供向けアニメ映画には突っ込みどころ満載なので、
子供向けのアニメ映画としては普通に楽しめると思います。
オンラインサロン運営が本業の西野先生にとっては、オンラインサロンの宣伝としての位置づけなのかもしれませんが、
絵本と違うパラレルワールドのストーリに期待はずれでした。
西野先生、本当の5,6,7,8,9,10章はどこにあるのですか?うそだったのですか?
アメリカでやるミュージカルもこのストーリーですか?
まあ、ミュージカルは歌があるので、音楽的に楽しめるかもしれませんが。
映画の台本が事前に販売されていたようですが、それを購入した人は、ストーリーが違うことに何も言えなかったのでしょうか?
その時、誰かが勇気を出して、「これじゃない」と言ってくれれば、大人でも楽しめる映画に変わっていたかもしれません。
やはり、異端審問所に監視されていると発言しにくいものですよね。
いじめられっこは、自殺するまえに、いつかいじめたやつらを見返すために努力するとい選択肢も考えることができるかもしれないので、
こども向けのアニメ映画としては普通に楽しめると思います。
ただ、この映画以外にも楽しめるものは世の中にたくさんあります。