「可もなく不可もなく(期待値が高すぎたのかもしれません)」映画 えんとつ町のプペル モナカフレークさんの映画レビュー(感想・評価)
可もなく不可もなく(期待値が高すぎたのかもしれません)
キングコング西野さんのオンラインサロンメンバーで、西野さんの著書などから影響を受けている者です。
西野亮廣という人間が好きというわけではなく、考え方や行動力、生き様などが好きといった具合です。
Twitterの方には書けるような感想ではなかったのですが、どうしてもどこかで表現したいと思いました。
映画を観て腑に落ちない点が多く、ネット上で検索をかけたら、こちらがヒットし、同じような想いの方を見かけ、こちらに書くことにいたしました。
(フォロワーにはサロンメンバーの方がいて、「声をあげれば叩かれる」ため、Twitterには書けそうにないです。)
ネタバレを含みます。
まず、STUDIO4℃さんはじめ、携わったスタッフの方々は何も悪くないです。
内容・要素を詰め込み過ぎだと思います。にもかかわらず、登場人物の過去、バックボーンなどに触れることには時間をかけず、設定も非常に弱くなっている、運び方に無理があると感じられます。
詰め込み過ぎの影響で展開が異常にはやいです。観客側からすると、感情を落ち着かせる時間がもてず、物語上で起こる出来事にも納得のいかない点が多かったのではないでしょうか。
地方にいるため、上映後の拍手は体験していませんが、レビューなさっているサロンメンバーのblackさんの意見に、拍手の件も含めて非常に共感しています。
正直言って個人的には若干恐怖を覚えます。「宗教だ」と揶揄されることもあるようですが、それが揶揄で済まされない状況になろうとしているのではないかと…。
物語上で一番腑に落ちない点は、ダンがスーさんに撃たれたくだり。ダンが一命をとりとめた後は登場せず、スーさんもダンを撃った後は姿を見せない…。
ダンとスーさんとの関係がはっきり表現されていたわけではない。撃ったスーさんが罰せられるシーンもなく、ダンが最後にみんなと一緒に星を観るシーンもありません。
「スタッフエンドロールの後に何かあるのかな」と少し期待がありましたが、結局何もありませんでした。
ダンが撃たれて異端審問官に連れ去られそうになることで、周囲の人物が奮起するきっかけにしたかったのでしょうが、このくだりの意味や理由をどなたかに教えていただきたいくらいです。
実際には書きませんが、もし自分がtwitterにハッシュタグを用いて書くとしたら、自分の表現力では下記のようなものが限界です。
#えんとつ町のプペル をこれから観る方は、西野亮廣さんの過程・背景を把握しておいた方が内容を理解しやすいはずです。全てを表現するには尺が短すぎる、それが故に再び観ようという気持ちになるかもしれないです。
様々な葛藤に揺れます。個人的にはえんとつ掃除屋のボスにあの場に居てほしかった。
この映画を簡潔に表現すれば、「キングコングの漫才」です。(特にM1グランプリ2008決勝の)
絵(画)は良い、華もある、声のバランスも悪くない、形として成り立っている。
だが、中身は…内容は… 弱い気がします。観客側を置き去りにしている感じは否めない気がします。
泣くと思っていましたが、泣きませんでした。消化不良になってしまった自分が残念です。
「満足度−期待値=リピート率」と著書で唱っている西野さんなのに、映画の宣伝映像で期待値を上げ過ぎたのではないかと感じられます。
ただ、期待値を一度下げたということとして捉えたならば、リピーターは一定数いるように思われます。
しかしながら、西野さんの考え方や行動力、生き様などからは今後も様々なことを学び得ようと思っています。
映画スタッフの皆さま、キャストのみなさま、大変お疲れさまでした。
blackさん、再びコメント有り難うございます。
同じくそう思います。
ご本人がオンラインサロンを利用することで、「選んだ道を正解にする」ことに繋げているのかもしれないですし、
メンバーが西野さんの呼びかけた動作をする、それによって「西野さんに認められる」「リツイートされる」という、
承認欲求のようなものが満たされる感覚を抱くサロンメンバーの方もいらっしゃることが伺えます。
その行為それ自体は悪いことではないとは思います。
たしかに今の時代であれば、本当に良いものなら良いものとして自然と口コミで拡がると思います。
サロン内であのようなお願いをするということは、「選んだ道を正解にする」ことに繋げているとともに、
どこかで恐怖心を抱いているのだと感じられます。しかし、こういった挑戦は恐怖が伴って当然とも思います。
西野さん自身は商品には興味がなく作品に興味があるようですし、
もしかしたら、作品の良し悪しよりも、今回の作品(映画)を現場(映画館)で観てもらうためのプロセスの方が重要だと捉えられそうです。
観た上で、理解しようと努めた上で、素直に、率直に感想を述べることが、述べた本人にそのつもりが全くなくても、
「サービス提供者を私物化する人」に結びつけられてしまうかもしれません。オンラインサロンとの向き合い方が大事になりそうです。
「ゼロからイチを」「作品」を生み出す、創り出すことは相当なパワーを要することは間違いないです。だからこそ、自分は憧れを抱いているのかもしれないです。
仰る通りだと思います。私も映画が公開される前までは盲目的に、側からみれば信者と呼ばれる立ち位置で応援していましたし、1位を取って欲しいという気持ちからプペルも2回観ました。ですが、これを機に少し引いた目でサロンメンバーやサロンとの向き合い方を考えたいと思いました。
作者と作品は全く別物である。と切り離して意見交換であったり、考えることが出来ると思っていたことがそもそも間違いだったのかもしれません。
そもそも内容が大人から子供まで万人受けする作品が出来ました、満足度100%でしたと謳うのであれば、本当に良ければ今の時代すぐに自然と口コミで拡がるわけで、サロンメンバーに良いと思ったらファーストペンギンになり勇気を持って拍手して欲しいとか、感想を書き込んで!とお願いする必要があったのか?という点や、どうしても考えてしまうのは、サロンメンバーに西野さんが強制ではないしろあのような発言をすればしてもらえることをわかってたと思うんですよね、そして結果的にTwitter上ではプペルと入力するだけで『拍手』『宗教』などと書かれている現状が起こりました。こうなることを懸念していただけに非常に残念に思いました。
blackさん、コメントいただき有り難うございます。
前向きに考えるならば、オンラインサロンとの距離感を考えるきっかけになったというところです。
賞賛の嵐に違和感を覚えましたが、サロンメンバーの方にも同じような感想を抱いている方を見かけて安心しました。
共感して下さってありがとうございます。
サロン内では120点満点と言わんばかりの賞賛の嵐なので言えない雰囲気ありますよね。賞賛することは主観なので自由ですし、否定など勿論のことしていないのですが、こちらは期待していたからこそ、もっともっと凄くあって欲しかった。という意見もあるということを言える雰囲気だといいですよね。
本当に皆さんお疲れ様でした。