映画 えんとつ町のプペルのレビュー・感想・評価
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感動できるポイントを抑えた見事な作品
独特の世界観、ゲームのような遊び感覚が溢れた映像、それのみならず、お話の構成もしっかりしていました。特に、「父親のペンダントは何処にあったのか?」――この下り、映画の中盤なのに正直目頭がヤバかった。ちゃんと伏線も、願い事の三つ目も使い切り、七五調の父親の語りと共にエンディングへとよどみなく流れる安心感。この映画で感動できる自分であったことが幸せだと思います。久々に、エンドロールが終わるまで立ち上がれませんでした。余談ですが、西野亮廣さんはドラえもんとかお好きなんでしょうか。あのいつものメンバー構成が存在します。
アニメーション技術と声の芝居が素晴らしかった
原作絵本は短い物語だったので、長編映画にする時どんな風に膨らますのかなと期待して見に行った。街の設定やお父さんの話などの深堀りをしつつ、トロッコを使ったダイナミックなアクションなど、映画で映える派手なシーンを盛り込んで楽しいメルヘンに仕上がっている。美術が大変美しくてそれだけでも見る価値がある。とりわけ前半が楽しかった。冒頭のミュージカルパートはワクワクしたし、『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』を彷彿とさせるトロッコアクションは手に汗握った。この勢いのまま最後まで駆け抜けてくれるとさらに面白かったと思うが、それはまあ望み過ぎなのかもしれない。
声の出演者はみなハマっていた。特にプペル役の窪田正孝が素晴らしかった。朝ドラ『エール』でも良い芝居をしていたし、最近役者としての実力がメキメキ上がっている。これからより一層の活躍を期待している。
どこで泣けるの?ハードル上げすぎてつまらなかった
どこで泣けるの?ハードル上げすぎてつまらなかった。原作未読。「大人も泣ける絵本が映画化」のポスターと予告編に鑑賞したのが間違いだった。
つまらなかった理由は2つある。
1つめは、キャラの描写が薄くて誰にも感情移入できなかった。
ゴミ男(プペル)、夢見る死んだ父(ブルーノ)、病気の母(ローラ)、裏切りスーさん。素材は良かったが上手く料理しきれてない。各キャラの描写が中途半端で、友情と家族愛がごちゃごちゃしてる。純粋にプペルとルビッチの友情物語だと思ったのに、ブルーノの影がチラついて邪魔だった。
敵がパッとしなかったのも残念。白い仮面の雑魚ばかりだから、プペルたちが苦戦する場面がなかったのでハラハラしない。独裁者トシアキのめちゃ強いボディーガードとか、ロボットみたいな兵器出しても良かった気がする。スーさんの裏切りは怖かったのに最後あっさり負けてて残念。プペルたちに一泡吹かせてくるかと思ったのに。結局何で裏切ったのかも明かされず、もったいないキャラだった。
2つめは、世界観の説明不足。
えんとつ町でゴミ男が異様に嫌われる理由が分からん。そのせいで、ただ理由もなくゴミ男がいじめられてるようにしか見えず、不快な気持ちになった。えんとつ町の民の上下関係や生活の成り立ちなど、説明してくれないから置いてけぼりだったよ。
プペルの力も謎。いかにも意味深なブレスレットも、父の形見だから、という一言で片付けてしまい結局なんなのか不明。説明不足のまま終盤にきて、プペルとブルーノがシンクロするもんだから、俺の頭からに?マークが浮かんだ。そのせいで最後ゴミ父が壊れるシーン(恐らくここが号泣ポイント)は白けた。キーアイテムなんだからもうちょい説明してよね。
このままだと何も残らない映画に終わってしまいそうなので、良い所をひねり出したら2つあった。
1つめは、えんとつ町が綺麗だったこと。
千と千尋と、FF7を足したような町の景観は美しい。物語的には煙がない方が良いんだろうけど、俺は煙が有る夜の町の方が好きだなぁ。高い煙突からの眺めは最高。
2つめは、勇気、挑戦、行動、テーマが良かったこと。
行動してみないと何も分からない、というメッセージは刺さった。新しいことに挑戦するときや、夢を語るときは周りから叩かれるのは避けられないしね。俺は高校生のとき役者になるのが夢だった。でも周りの目が怖くて諦めちゃったから、ルビッチの夢を信じて突き進む勇気が羨ましい。
今後は宣伝文句と予告編に騙されないように注意せねば...話題性だけで飛びつくのはやめよう。いや、でも待てよ。面白いか面白くないかは観ないと分からないのでは。実際に行動を起こさなければ何も分からない、そうルビッチが教えてくれたからね。
ビジュアルはいいが……
スタジオ4℃が手掛けただけあって映像やBGMなどはかなり良い部類。
(ただし挿入歌はどれもダメ)
そんなビジュアルの良さを脚本がことごとくダメにしている。
ルビッチとプペルが友人になる過程が唐突すぎたり、腐るお金などの無駄な設定が多い割にどれも説明不足だったりする。また、空が見えないほど煙で覆われた街で異端審問官という物騒な連中が取り締まってるのに、住民たちは特に不便そうでもなく、なんならハロウィンを楽しんでいたりする。
少年ルビッチの目的は「星を見ること」だが、映画を見ている観客たちは空に星があることは当然知っている。だから、星の存在をなぜか頑なに否定するえんとつ町の住民たちが、ルビッチの正しさを理解しない愚か者たちにしか見えない。これはもちろん意図的にそうなるように描かれている。西野亮廣がふだんから主張しているアイデアやビジネス論が、世間に一向に理解されない事を表しているのだろう。
他にも気になる点はたくさんあるのだが、スタジオ4℃という実力のあるスタッフのおかげで、映画としての体裁はそこまで破綻しておらず、面白くないとはいえ一応最後までは見れるものになっている。例えばデビルマンや大日本人のような完全な駄作とまではなっていない。だからこそ西野亮廣の担当した脚本はもう少し何とかならなかったのかと残念に思う。
模倣を重ねただけの駄作
ラピュタやワンピース、進撃の巨人、リメンバーミー等から諸々パクっていてオリジナリティに欠ける作品だと思います。
既視感満載で予想通りの展開に予想通りの結末で面白味が全くありません。
頭の弱い信者が持ち上げてるだけってのがよく分かりました。
芦田愛菜何でも上手だね
2024年7月15日
映画 #えんとつ町のプペル (2020年)鑑賞
キングコング西野亮廣が手掛けた絵本を自ら製作総指揮・脚本
厚い煙に覆われ空を見上げることを禁じられたえんとつ町で、煙の向こうに“星”があると信じていた少年とゴミ人間プペルとの出会い
ゴミと友達と夜空、夢のあるお話でした
不思議な町で起こった不思議なお話
わかりやすく泣ける・゜・(つД`)・゜・
煙で覆われ煙の向こう、海の向こうに何があるのか。
封鎖的な世界では煙の向こうには
世界が広がっているなんて異端者扱い。
プペルはきっと父だろうなと薄々気付いた。
死んだ父が戻ってくるところは
パパは雪だるまを思い出した。
閉鎖的な世界の人間は、
その先に広い広い世界が広がっていることを知ったら
どうなるんだろうなあ。
昔読んだネット小説を思い出して懐かしくなった。
えんとつ町の世界の色彩おもしろかった。
キラキラしてるようにみえてやっぱり薄汚いというか、
昭和のネオン感あってよかった。
期待よりはあんまりだったけど楽しかった。
21.1.1映画館
ゴミ人間の正体
時間も2時間を切るためゆっくりみれました
ゴミ人間が父親の生まれ変わりだったのがわかるのが最後ってところが素晴らしい。
中央銀行から逃げるために煙突を焚いて自国を鎖国状態にしているのは
L通貨のためだったようだが、経済を良くしようとしたのに経済を回す側が
悪人になってるのがちょっと意味不明だった。
感動をもらいました。
バス→絵本→映画。
きっかけはプペルバスが近くにやって来たことでした。
家族は見に行ったのですが、私は興味が持てずスルー。
次の日お墓参りのため私の故郷に帰ったら、そこの道の駅にもプペルバスが出現。前日娘が絵本を買い損ねたらしくあらためて購入、娘に勧められるまま読んでみたら想像以上に感動!そのお礼に映画を一緒に観ることになりました。
ベースは絵本と同じですが、映画にするためだいぶストーリーに肉付けされています。
私には『進撃の巨人』の世界観とダブって感じられました。
絵本と同様、とにかく絵が美しいです。それが映画となりその美しさのまま動くことで更に目を奪われます。
また芦田愛菜ちゃんをはじめ声優さんではない方々が主要キャラの声を当てていますが、違和感ないどころか良い仕事をされているなあと感じます。
音楽についても各曲とも素敵で、特にエンディング曲は妙に耳に残り、映画の余韻を楽しむ一助となっています。
で、その曲の作詞・作曲がこれまた西野さん。本当に多才な方です。キングコングとして最後のM-1出演時、相当緊張されていた姿が記憶に新しいですが、また漫才も見せて欲しいものです。
私の場合、先に絵本を読んでしまっていたので、もし先に映画を観ていたらまた違った感想になっていたかも知れませんが、ルビッチの父親の具体的な姿がほぼ出てこない絵本のほうが私的には好きかなぁと思いました。
それでも1本の映画としてのクオリティは間違いなく高いです。
こんな気持ちになるとは思わなかったです
私史上最悪映画でした。はっきり言って怒りしかない映画です。どのB級映画、子供向け映画など酷い映画あると思いますが、この映画は度が過ぎます。
私はファンタジーが好きだったので、最初スケジュールを見てポスターがいいなと思い、友人と見に行きました。私は西野さんとかオンラインサロンとか全く知りません。
なので、そういった炎上騒動などわかりません。ただ、わかることは、この映画?素人が作った超大駄作です。
全体通して感じるのは、しつこいです。
ます、ギャグ演出です。西野さんなりにこだわりがあるのかと思いますが、別にコントする必要あるか?と思う場面があり、はっきり言ってあの演出はいりません。ギャグ演出をするのなら、もう少し小説や漫画などの作品を参考にしてやった方が良かったと思います。
ガキがうざい。夢追いかけて馬鹿にするという設定はいいです。しかし、、それ以上に追い詰める必要あるかと思ってしまうし、7夢をバカにするな」的な演出を求めているかもしれませんがっきり言ってこれもしつこいです。
石森章太郎先生の『リュウの道』の世界観に似た世界が出てくる
背景が素晴らしい。
帝国少年さんの『雨と少女と私の手紙』と
『JUNK HEAD』と
『メアリー・ポピンズ』と
『天空の城ラピュタ』と
『ブレードランナー』をリスペクトしている。しかし、オリジナルとしても独自な世界観は持っている。つまり、ディストピアなのだから。また、
ほぼ、CGだが、アニメーションの1つの流れとして見るべきだ。
2年前に図書館の尊敬する司書の方が選書していた。それでアニメーション封切ると言うので、封切りで新宿で見た。本日は二回目のはずだ。
原作とアニメーションは別の作品として見たほうが良いと僕は感じる。
この世界が焼け残れば『少女終末旅行』になると思う。
産業革命以後の社会批判ではあるが、プペルのゴミ人間としての存在が、もっと別のテーマを隠している様な気がする。果たしてその才が原作者にあるのかどうかは分からないが、この原作を選書した司書さんが好きな芸人さんのようである。
グローバル経済後のキャピタリズムの終焉前に起きる経済状況を言い表していて、日本はこの状況を既に迎えており、日本経済の現況を打破するためには、このアニメーションの続編があるべきだと。
僕は感じる。
悪くない
全然悪くないです。
でも、絵本見た時の、方が泣けました。
キングコングは好きだし、西野さんも好きだから
面白いと描きたいけど、私の好みじゃなかったなー。
テーマは王道でいいけど、なんか物足りなかった。
「俺はオバケが苦手だ」の人くらいじゃないだろうか可愛いキャラクター...
「俺はオバケが苦手だ」の人くらいじゃないだろうか可愛いキャラクターは。
全体的に穏やかじゃない。
クサイとゴミニンゲンの多用、異端審問官に腐るお金の話、不安になる要素が多い。ジャイアンみたいな奴の暴力シーンは過剰だし、酷い。
【煙突の高さより上にいけない】が世界の仕組みを教えます的な陰謀論ぽく聞こえる。
それを打ち破る勇気の物語にしても、ダークな世界観で不安になる。父ちゃんの紙芝居の世界は本当だったのだ!というのは、この映画で言ってる内容も本当だったんだという事なのであろう。
画鋲であけてしまった壁の穴をキレイにふせぐ裏技は、ちょっと気になった。
名作になりそこなった勿体ない作品
映像はきれい、秀麗、奥行き抜群で音響もメリハリありBGMも物語にガンガン引き入れいてくという日本のアニメでもトップレベルです。(断言)
物語も古臭い価値観に塗れながらも、オネアミスの翼ちっくなラスト、それぞれの人間関係、信頼関係などがすっぱりと収められていて、これは歴史に残る名作になるか?と思いました。
ただなあ、、、、
・開始直後のマサラの入れ方がなあ・・・。いきなりじゃ疲れるんだけど、物語の説明上必要なのは理解はできるんだけど。
・一番盛り上がるところで説教臭くしちゃうのはなんだったんだろう。感動しかけた自分の気持ちが一気に萎えた。
・本職の声優さんを使うべきだね。芦田愛菜は芦田愛菜なんだよなあ・・・。
・ハリウッド的演出は日本映画には合わないなあ、というか、日本語にはマッチしないと確信した。
映像がキレイで、ちょっと感動する
映画が好きな娘と、今日は何観るー?
と探していて、これっと選んでくれて観た作品でした。
思っていた以上に映像がキレイでひきこまれました。
星なんてあるわけないと否定されながらも、
実は高いところが苦手なのに毎日がんばってる
ルビッチ。
常識とか、みんな一緒のほうが安心する文化?でなかなかみんなとは違う意見を言うのは勇気がいることだけど、
例え一人になっても信じて!
そしたらいつか一緒に信じてくれる同志が現れるからのセリフから、これからどんな出会いがあるのかなーと期待でした。
夢を言えば笑われる。声を上げれば叩かれる。
たとえ多くの人に笑われたとしても、一緒に笑って、悩んで、応援してくれる存在が一人でもいたら、挫けそうなときもがんばれる。
友だちのために一生懸命ブレスレットを探していたプペル、出会いがどんなでも、一緒に過ごした絆や、信じ合える友だちがいるってステキだなと思いました。
子どもたちにも、これから先たくさんのステキな出会いがあるといーな(*^^*)
ロマンが詰まった作品
映像は綺麗でした。
キャラも良く想像通りの作品。
話を進める事に世界観に引き込まれる素晴らしい作品だが、序盤のプペルと出会うシーンは感情置いてけぼりにされた感じになってしまった、、、
冒頭の説明は入らんかな?
観客によって場面をどう解釈するかが映画の醍醐味なのに場面の説明を1から10までされると状況が分かるが少し萎える。
異端審問官がどうゆう思いで異端者を取り締まってるかがちゃんと練って欲しい気がする、、
プペル=父 って父が死んだことがわかった時に想像がついてしまったし、想像の斜め上をいかなかった
作品と作家を分けて考える
作品と作家を分けて作品を評価するというのは案外難しいものです。作家なんて知らなきゃそれでいいんですが、顔を出しすぎて何ならそれが広告みたいなところもあったものだから、評判に加味された印象が強い作品です。悪い意味で。
いい点は言わずもがな映像美です。美麗だと思いますし、この手の凝りすぎた作品によくあるどこを見ればいいかわからないという点も視線誘導がうまくいっているおかげであまり感じませんでした。ただ、キャラデザは好みが分かれる印象。画にルビッチのアップが多い印象。アクションシーンにいいところもあるが、後半一部分物足りなさがあり。フレームレートはこれ以上挙げると不自然になるのでしょうか?映像の評価は4.5/5。
脚本に関しては可もなく不可もなくと感じました。劇中中盤以降にされる世界観の説明は割かし面白いんですが、説明不足なところもあり(異端審問官他)、全体的に足りない感じがしました。それとは別に”そうはならんやろ”というところもありますが、まぁ突っ込んだら負け系の作品だと思います。
作品は視聴者に感情移入させるためにエモーショナルな場面を挿入するわけですが、登場人物の知性を低下させる演出をさせると私のような年齢の上がった視聴者層は一気に冷めてしまい感情移入と逆の方向に走る場合があります。心に残らないんです。この作品でもその体感がありました。
何に時間を割いて何を削るかというのは難しいところだとは思いますが、ただルビッチとプペルの普段の生活や日常やり取りを描くだけで視聴者は勝手に感情移入してくれるのでモンタージュで済ませずそっちのシーンに時間を割いてもよかったのでは?と感じました……がここは好みの問題ですね。脚本の評価は2.5/5
音楽は悪くないですが、作中の一部で夢の礫を流すモンタージュシーンがあり、めちゃくちゃ冗長に感じました(多分本当に長い)。先述したプペルとルビッチの日常もモンタージュで済まされます。雰囲気を引っ張れるほどだとは感じませんでした。劇中音楽も普通。音楽の評価は3/5
総合
前評判よりは良いと感じました。原作とは違う部分もあるらしいですが、映画で良くあるここをこうしたほうが面白くなるのに……という点はあまり思いに浮かびませんでした。
ディズニーとタメを張れるかといえば凋落ぶり激しいディズニー相手なら張れると思います。メッセージの押し付けもあちらほどひどくないし変な知識がなければ普遍的なメッセージだと思います。でもこのご時世Dにタメ張ってうれしいかという根本的な問題がありますね。
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