「ドラえもんとして絶対ダメなタブーを犯した作品」STAND BY ME ドラえもん2 gopaさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラえもんとして絶対ダメなタブーを犯した作品
ドラえもんとして見なければ、まだ面白く見れるのかもしれません。
おそらく高評価の人は、特に「ドラえもん」というのを知らずに見ているのでしょう。
でもそもそも「なんでドラえもんっているの?」って原点を考えてみましょうよ。
ドラえもんというのは、どうしようもなくダメなのび太が、このまま成長すると進学、就職、家庭とすべてが上手くいかず、子孫が大迷惑する結果になるということで、のび太の孫の孫が未来から送り込んだロボットなんです。
つまり、ドラえもんという作品は、「ドラえもんと一緒にのび太が成長を目指す」というストーリーを描く作品なわけです。
しかし、この作品の大人になったのび太は全く成長が見られないダメダメな大人のままです。
原作の大人のび太は、抜けてるところは変わっていなくても、大切なところはちゃんと分かっているキャラでした。
「のび太の結婚前夜」では、のび太は結婚式の一日前に式場に来てしまうという抜けっぷりですが、結婚式をバックれて「また戻れば良いや」みたいなクズな考えをするキャラではありません。
この映画は「なぜドラえもんがいたのか?」という原作本来のテーマを失ってしまっているんですね。おそらく原作者いたらこの脚本は認めないでしょう。。
だってドラえもんは無駄だったんだ、、ということになってしまっているのですから。
大人のび太は、今の自分だダメなのは子供の頃の君がダメダメだったせいだとか言うし、、スクーターを窃盗するし、
一番大切な結婚式をバックレて、結婚式を過ごすのが中身が入れ替わった子供のび太とか、、
のび太はずっとしずかちゃんと結婚することを夢見てきて頑張ってきたのに、その大事なシーンがぶち壊された印象です。
「僕が幸せになることが、しずかさんの幸せなんだ」
ダメダメな夫がこれを言っていたら奥さんどう思うでしょうか?
しかも、その言葉を受け入れるしずかちゃん、、
ポカーン...
そのせいでしずかちゃんすらやばい人みたいな印象を抱いてしまう。
山崎貴さんの作品は好きな作品も多いのにな
星を2つにしたのは、3Dの良さと、主題歌が好きだからです。