「PTSDと未承認ドラッグ」ジェイコブス・ラダー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
PTSDと未承認ドラッグ
兄のアイザックが戦地で死亡という衝撃シーンが序盤にあり、もうすでに弟ジェイコブもトラウマになってしまったような雰囲気。退役軍人病院で働くも、何度も幻覚に襲われ、やがて兄の戦友ポール・ルティガーという男に「アイザックが生きている」と教えられる。ラダーとは梯子のことだが、地下鉄のさらに下にある空間まで降りる梯子とPTSD治療の薬“HDA”の別称というダブルミーニング。
兄を助け出して、家族の一員として人生の再スタートを切るが、PTSDはジェイコブの方が酷くなる。そして“HDA”に関する噂も色々と飛び交ってきて、同僚薬剤師のホフマンが怪しいと思い込むジェイコブ。そして・・・
どんでん返しの絶妙さ。同じく戦地に行ってるわけだから、PTSDは彼にもある。悪夢と現実の境も理解できなくなったり、天使と堕天使といった両局面をも見せてくれる。PTSDの治療薬などという薬も副反応が強すぎるという恐ろしさがあり、今のcovit-19のワクチンなんてのもその恐怖がありそうだ。
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