「覆面ヒーロー」エル・チカーノ レジェンド・オブ・ストリート・ヒーロー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
覆面ヒーロー
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LAは元はメキシコ領土、1846年の米墨戦争でアメリカに奪われたと遺恨を露にするメキシコの麻薬カルテルとLA市警の刑事の闘いを描いたアクション映画、ただ刑事としてではなくバットマンのような伝説の正義の覆面ヒーロー、エル・チカーノに扮して戦うところが見せ場なのでしょう。 たった一人でギャング一味を倒すのには無理があるのですがヒーローに扮することで、多少違和感を和らげる効果はあるようですね。
刑事の子供時代の体験から描くので話は込み入っている、上映時間は108分とさほど長尺では無いものの、話がなかなか進まず前半はまどろっこしい。
旦那と息子を殺された麻薬カルテルの極妻が復讐に立ち上がったところで終わるのだが、続編狙いなのでしょうね。
映画では刑事の弟が一時エル・チカーノを引き継いだようです、元祖エル・チカーノの正体は不明ですが、やたら詳しいジーザス牧師さんではないかと勝手に思ったりしています。
一方的にテロリストのように描かれたメキシコはかなり映画に反感をもったようですが、2019年に麻薬取り締まりの総本山、元公安相ヘナロ・ガルシア・ルナまでカルテルに賄賂をもらっていて逮捕されたことからも根は深いようですね。悪く描かれてもアメリカ人は納得なのでしょう。
低予算映画の特徴として照明をケチるので暗いシーンが多く目に悪いし、スペイン語のラップはどうも耳障りでした。
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