死霊船 メアリー号の呪いのレビュー・感想・評価
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最初からB級ホラーとしてストーリーや細かいことは気にせず、一瞬のビ...
最初からB級ホラーとしてストーリーや細かいことは気にせず、一瞬のビックリを拾いながら観ていた。出演者は豪華、いつもと違ったホラー映画の楽しみ方が出来た。
こんな船、買わないで
夫(ゲイリー・オールドマン)が妻(エミリー・モーティマー)に無断で、船を買ってしまう。
この船はいわく因縁があったが、夫は長年の夢、とばかりに整備し、家族で航海に出る。
この船に巣食う悪霊は一人ずつ憑りつき、狂わしていく。
こんな船は買っちゃいけない。
そりゃあまあセイレーンですから
セイレーン像を船首に掲げた曰く付きの古い呪われた船を買った家族の話。
船の残骸に掴まって漂流するところを救助された母親が、事情聴取でMARY号購入からの経緯を語る形でみせていく。
雇われ船長だった父親が、念願の自分の船を購入する為に、他の船のオークションに出掛けた先で偶々みつけたMARY号を購入。
家族みんなで改修し、フロリダからバミューダへの初試乗の航海でことが起こる。
序盤からガッツリ霊の姿と大きな音で驚かせる流れで、このパターンかぁ…と思っていたら、その後はそれと合わせて、取り憑かれて変貌する家族達や不可解な出来事を織り交ぜて行き、ストーリーも不気味さも悪くない。
しかしながら最後の最後…だとしたら、一体ホントは何が?というどうとでも取れる様な終わり方でイマイチ締まらず
”Figurehead” と真逆なものの存在
In Puritan times, a known witch by rite,
Was taken to sea and drowned in dark night.
Her children it's told, were whisked far away.
And so shall she rise, to take yours one cold day...
オープニングクレジットでの言葉・・・・・意味深すぎる。
次の瞬間。暗転し、声だけが聞こえる。
Mommy! Mommy!
-Mom!
Get out of here! My babies!
David, hurry!
David!
暗転が明けると遠くのほうの海上で何かから黒い煙が立ち上っている様子が、うかがえる。
何だあれは!?
場面が変わり、特別捜査官クラークソンに主人公の一人サラが彼女に起こった不思議な出来事を話すところから始まる。その話が始まると4か月前にフラシュバックしたサラの回想シーンとつながる。つまりこの映画の構成は、狭く小さな取調室でクラークソン捜査官とサラとのやり取りの次元と4か月前に振り返りバミューダへと向かったヨット内で起こった出来事の次元が両輪の輪のように話が進み、亜流の”Nonlinear narrative”と呼ばれる表現方法でサラに起こったことを彼女自身の目線からだけで描いている。
Three.......Three instances of crews gone missing.
And you didn't think to share this, why?
This ....This happened at least three times.
Ever since her first voyage.
Every time this ship went out onto open water,
people disappeared, David.
このヨットには、いわくがあり、過去に少なくとも3つのグループ全員が行方不明になっていた。Name of vessel is Mary.......Mike-Alpha-Romeo-Yankee.
この映画を一言で例えるなら、今では、どの安直な低予算ホラー映画でも使われているjump-scare。それを使ったジャンプスケアーホラーと呼ばれるジャンルの映画でしかないものといえる。
余談として、わが国でもお偉いさんの手紙を使って人を信用させて勧誘する手法と同じ方法と思えるオスカー俳優のゲイリー・オールドマンのご出演で内容の濃いい映画に見せといて映画館で悔し涙を流すことになる映画。言い過ぎました。謝るぐらいなら、書くなってか?
余談のまたの余談として、海に関しては、”板子一枚下は地獄”、船と海は薄い板一枚だけが支えている危険がつきものという故事があり、また今はどうか知らないが、客船では情緒のある時を告げる点鐘という鐘を点いて時刻を知らしていた時代があった。ただ午後6時半だけは一点しか鳴らさない。理由は諸説あり、個人的に聞いたのは、”日没後は海坊主が出てくる時間帯なので、船が襲われないように叩き方を変えて海坊主をだました”と言われるもの。
それと船首像の存在。映画「シンドバッド 黄金の航海(1974)」ではその船首像が突然動き出し、悪さをし始める場面があるけれども、元々は”航海の安全”や”目的地に着きたい”という願いからあるものとされたが、本作では真逆でラストのシーンでそのことが出てきていたが、始め意味が分からなかった。
ゲイリー・オールドマンという俳優さん。若いときはエキセントリックな役をこなし、あたかも本人さんもそのように思えていたが、かなり前にトム・ハンクスや数人の飛ぶ鳥を落とす勢いのある俳優さんと円を囲むように座談会的に映画について思い思いを話しているところを動画配信サービスで見る機会があったが、他のハリウッド出身の俳優さんとは違い、相手の意見をよく咀嚼してから自分の意見を述べていた印象が残るザ・英国紳士と思っていたが・・・・・まあ彼の優しさが出演を決めたと捉えたほうが精神的に安らぐ......か?
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