ハード・ナイトのレビュー・感想・評価
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香港では、飲酒運転は大丈夫なの?
クリスマスの死体安置所に乱入した武装グループに抵抗する監察医の奮闘を描く物語。
「ダイ・ハード2」監督のレニー・ハーリン監督作品の香港映画。ダイ・ハードの香が漂う作品ですね。
平凡な医者達が、アイデア等を活かして武装グループに必死に抵抗する様子は、緊張感があり、極めて私好みの設定でした。
派手さはありませんが、アクションもしっかりとしており、映画として十分に楽しめるものだったと思います。
気になったのは、主役側が基本2名、武装グループ3名の設定は、物語を回すには少し少なすぎたように思います。少しメリハリのなさを感じてしまいました。
また、妻を失くした主人公の設定も、上手く使えていなかったように思えます。例えば、自暴自棄になっていた主人公が犯人に抵抗。それをもう一人の人質が批判する・・・ような展開なら、より説得力が増したように思えます。
評価は標準です。
みんなダイハード!
クリスマスイブに武装集団に襲われるということ自体がダイハード。と思ってたら、『ダイ・ハード2』の監督ということで納得。電話線を切られた孤立した司法解剖用の建物といい、警備員キンや掃除をする若者など、ほぼダイ・ハード1作目のシチュエーションそっくり。まぁ、大勢の人質はいないけど、遺体がいっぱいあるからね・・・
主人公の医師ニックは嫁さんを強盗に殺されたという過去があり、その犯人が不本意なことに釈放されたことに憤りを感じているというキャラ設定。そして北京から来ていた助手リン。か弱そうな感じだけど、いざとなったら拳銃を奪い発砲したりする。結構可愛い女優さん。
ワンシチュエーションなので様々な凝ったアクションを繰り広げ、優位に立ったり窮地に追い込まれたりと、アイデアをいっぱい詰め込んだ作品でもありました。ガラスの破片だとか、爆発だとか、『ダイ・ハード』にオマージュを捧げたっぽい小技にも驚かされ、悪党の不死身っぷりにも緊張感をもらいました。
どうしてマフィアの娘を撃ってしまったのか・・・と、ニックが推理を働かせた?終盤の展開ははてなマークがいっぱいだったけど、94分という尺のおかげでほどよく楽しめました。
※中華圏では8が幸運を表す数字は知ってたけど、丸坊主を見ると不吉だというのは初めて知った。今後、パチンコするときはスキンヘッドの人が近くにいないことを確認してから・・・
レニー・ハーリンの香港映画
クリスマスイブの夜、死体安置所に三人組の暴漢がやってくる。
安置所には検視官とその助手、年老いた警備員と掃除係の四人がいた。
ある死体に残された銃弾を探しているようだ。
レニー・ハーリンが監督、香港のアクション映画になっている。
レニーのクリスマス愛が炸裂する『ダイ・ハード』オマージュ塗れの密室スリラー
舞台は香港、豪雨に見舞われたクリスマスイブの検死センター。夜勤の監察医ニックと北京から来た研修生のリンは世間の喧騒をよそに黙々と検死作業をしていたが、そこに現れたのは仮面を被った3人の武装強盗。彼らの要求は金銭ではなく、今日持ち込まれた女性の遺体だった。
最初から最後まで典型的な香港産サスペンスですが、なぜか本作の監督が『ダイ・ハード2』や『クリフハンガー』のレニー・ハーリン。個人的には『フォード・フェアレーンの冒険』とか『ロング・キス・グッドナイト』など大好きな作品を世に問うた大好きな監督、世間的には『カットスロート・アイランド』で大赤字を出してしまい、第一線を退いて地味なスリラーばっかり撮る職人となっていてなかなか近作が観れてなかったんですが、まさか香港まで出稼ぎに行ってるとは知りませんでした。しかし正直この人選は見事で、個人的に大好きなスリラー『マインドハンター』にも似たミニマルな舞台でのスリラーを緊張感たっぷりに描写してみせる職人芸は圧巻。自身の代表作『ダイ・ハード2』ではなくて『ダイ・ハード』オマージュをあちこちに散りばめてる意図が全く解らないですが、一応ファンサービスってことですかね。見た目バイキングの末裔ですがクリスマス大好きアピールが可愛いレニー、本作も全編メリークリスマスですが舞台が検死センターなので七面鳥代わりに遺体のフルコースがふるまわれるよくわからん贅沢さ満点でゲップが出ます。ご馳走様でした。
良くも悪くもレニー・ハーリン
なんつーか、いやー、レニー・ハーリンだねー!って感じ。これがハリウッド俳優のものなら特に気にならなかったんだろうけど、ニック・チョンとリッチー・レンをせっかく使っていい設定もあるのにこのガバガバアクションじゃちょっともったいないなぁ、って感じはした。二人とももっとしっかり演技できる人なので、もしダンテ・ラムなら、ジョニー・トーなら、ツイ・ハークならどう撮るかしら?なーんてついつい考えちゃったよ。とはいえ、総じて出来としては満足。やはり広東語で繰り広げられるアクション映画が観られるのはとても嬉しいので、これからもなるべく観に行きたいと思っています。
ニック・チョンがニック・チャンw
クリスマスイヴに夜勤中の監察医の元を覆面姿の3人組が襲撃し、前日運び込まれた遺体から銃弾を取り出す様要求し巻き起こる話。
証拠隠滅の為とすぐに理解出来る要求だけど、吸い殻残すは吐瀉物残すは、指紋に血痕にとちょっとツメが甘いし、死体に耐性なさ過ぎる犯人達。リーダー格だけはなかなかの推理力。
色々使えそうな薬品や道具はあるとは言え、素人が追い詰められる中で欺き抵抗し痛めつけられて、と判りやすく緊迫感のある展開が続いて行く。
こういう作品だからご都合主義がどうとかは言うつもりないけど、妄想シーンはいらないし、そんなことある訳ないだろうな犯人特定と事件のあらまし推察とか、取ってつけた様な犯人との関係はストーリー上なくても良いだろうに。
とは言え、最初から最後までハラハラドキドキ王道クライムアクションという感じでなかなか面白かった。
確かに監督が絡んでいるし、シチュエーションもそんな感じだし、クリスマスイヴだけど、ダイ・ハードを意識させたい邦題に引っ張られない様にw
テイストと音楽はダイ・ハード1?
近代的設備の整った巨大ビルのモルグ。ダイ・ハードで見せた消防車を呼ぶための火災検知器もなければ警報設備のない近代的施設ってなんですか? 最後には、多くの人が立ち寄りそうな場所でしかも可燃性の薬剤もあるのにスプリンクラーもない公共性の高い施設って、わかりませんでした。それで大爆発ですか?
アクションもので主人公が、格闘するような人に見えないのは、物語として面白みも何もない代物となっています。同じことの繰り返しのような映画と言えば語弊があるのか? よく似たスケープ・サウンドの連続。参った映画でした。
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