「Amazonからの呪縛?なんでかコレが出てきたので。仕方なく鑑賞です。なのにめっちゃ面白い!」処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
Amazonからの呪縛?なんでかコレが出てきたので。仕方なく鑑賞です。なのにめっちゃ面白い!
前回の『翔んで埼玉』のレビューの最後で「真面目な作品を観て真面目なレビュー書こうかな?」と記したばかりなのですが。
多くの方がご覧になっていて、概ね高評価の『ザリガニの鳴くところ』を、アマプラで観ようと思ったんです。本当に。
女装で名画座に鑑賞に行った際の『秘密の森のその向こう』と併映だった『ザリガニ…』は、スケジュールの都合で観逃していた作品です。なので、かねがね興味を持っていました。
コレを見つけるまでは『ザリガニ…』を観ようと思ってたんですよ。本当に。本当にだよ!
なのにアマプラ開くと、なんでかコレが出てきたんです。私は何も悪くない。
でも「あなたが興味のありそうな映画」の中に、しれっと入ってるんですよね(笑) そんなに俺が悪いのか。
タイトルにヤラレてしまいました。vs系好きなんですよ。そういう問題じゃなさそげなんですが。
何よりも運が悪かったのは、超カルトっぽいのに.com様でも取り扱いのある作品だったってこと。
.com様の作品チョイスも、たいがい杜撰。
AmazonもAIが管理していて、鑑賞履歴から「こいつはこういうのんが好きなんやな」って傾向も把握してるってことなんですよね。管理社会こわい。
なので、仕方なくこちらを鑑賞です。仕方なく。仕方なくですよ!
相変わらず“まくら”長い。
要約すれば「アマプラ行くと、この映画が出てきたので鑑賞することにしました」の、たった30文字で済むって話です。
これ、原題は『DOD SNO2』だったのですね。英語ですらないし。調べてみると、ノルウェー&アイスランド合作のようですね。これまた珍しい。
てか、2ってことは前作もあるってことですよね。それなりに需要あったってわけだ。
邦題の方が俄然興味を掻き立てられます。処刑ってw ナチスvsソビエトってw
火中の栗を拾いに今から観ていきます。とか思っていたら!こちらで先に栗拾いに行った方々が10名もいらっしゃるじゃないですか!ある程度の需要、本当にあったんだ。
斬新だと思ったのは、餌として獲物を噛んだ結果ゾンビ化させるのじゃなくて、下僕にさせるため、殺すしてゾンビにしちゃうの。「ジークハイル!」ってナチス式敬礼で忠誠を誓わせるの。
ゾンビ物といえばゴア描写がつきものですが、ここかなりポイント高かったです。
腸をホース代わりにしてガソリン汲み出すとか。戦車で老婆の頭踏み潰すとか。砲弾でベビーカーの赤ちゃんを吹き飛ばすとか。実に不謹慎で、観たことないようなえげつないシーンが豊富でした。赤ちゃんはさすがにアカンやろ。
そしてね、本当に悔しいことに、非常に面白いの!
ゾンビと闘う“ゾンビスクワッド”なんてチームも出てくるの。スターウォーズヲタクの美女だとか。
主人公のおっちゃんは、どことなくブルース・ウィリスに似てるし。
コメディーパートは、しっかり笑わせにきてくれるの。物語終盤での、主人公たち+ロシアゾンビvsナチスゾンビのアクションパートも結構迫力あるの。謎の爽快感?まであるの。だから困る。
まさかこんな映画で「この先どうなるんかなー?」ってワクワクしながら観ることができるとは、露ほども思ってなかったの。非常に悔しいんですが。
脳の治安が悪くなる一歩手前で踏み留まらせて、グイグイと画面に引きずり込んでくれる謎の魅力があるの。要はめっちゃ面白いの。ラストはじんわりと悲しいお話で締めになるし。
困った映画だ。観たそのまんまを評価して、信じがたいことにこの採点になりました。
これだからZ級漁りおもしろぇ。
でもね、???なこともあったの。お話に絡んでいた“ナチスの財宝”ってのがショボすぎるんですよ。
コンテナに堆く積まれた金塊とかなら、わかるんですが。
出てきていたのってクッキーの缶くらいの木箱に入った金貨が数十枚。ショボっ!