「May the Force be with you.....遠慮がちに」処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
May the Force be with you.....遠慮がちに
制作・脚本・監督を一手に担うって....愚作か? あたり作か? どっちに転ぶともわからない映画に。ゾンビ映画の監督に対しては、鬼才とか奇才とか呼ばれるけど決して名監督とは呼ばれないのは、この映画を見れば歴然としている。
腕が近くにあったからって、医者がそれをくっ付けちゃうってどうよ?しかも手のおかげで超人パワーをいただいて、死人をゾンビとして生まれ変わらすって....その一方、手をなくしたヘルツォーク大佐は ”Sieg Heil” が出来なくなってしまりが悪くなったのか、人の手を切って後釜につけかえるって、はぁ~ッ!? こんなことを見ただけで、究極のブラック・コメディのティストを含んだ、スプラッター映画と言える。
ナチの博物館からヘルツォーク大佐はタイガー戦車を拝借してからは、縦横無尽に走り回り、子供なんてグシャ。家も簡単にドッカ~ンとぶっ潰す。いやはややってくれています。もちろん大砲もぶっ放しています。
ストリーの展開も早いし、スプラッター映画と言っても....確かに血吹雪がドバ~ッと出たり飛び散ったりしていたけど何故かそれほど気持ちの悪いものではなく、見やすいと言えば語弊があるのか?決してマイルドな映画ではないのだけれども...
クリストファー・ヨーネルがゾンビのサイドキックとして登場して、この映画に味を付け加える演技をしていて、車が脱輪して普通なら木などを使って脱出するはずが、ゾンビのこの人が代わりに、しかも股間が....最後には戦車にも轢かれボロッボロになってもマーティンのいるところにやってきます。
♪(Turn around)
Every now and then
I get a little bit lonely
And you're never coming round~ ♬
ボニー・タイラーの曲で締めくくられる割には、マーティンは悲惨なめに....まるで「ペット・セメタリー」