ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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平凡で唯一無二な、あなたの物語
こんなに美しい映画に出会ったのは初めてだった。そしてこの先もこんな美しい作品には出会えないだろうと思う。
ジョー、メグ、ベス、そしてエイミー。平凡な四姉妹それぞれの夢、恋愛、生き方を描いた、平凡な物語。なのに、どうしてこんなに胸がいっぱいになるんだろう。
平凡な物語を紐解くと、そこにあるのは、誰かに憧れたり憎んだりする気持ち、他者と親密になる喜び、何気ないことで家族と笑い合える幸せ、そしてそんな他者や家族を失う深い悲しみ。戦時中のアメリカの四姉妹でなく、現代の日本に生きる一人っ子だとしても、知っている感情だ。それも、心の深いところにある感情。
結婚に幻想は抱かず、独身を宣言し、ひたすら夢を追うジョー。しかし、一番の理解者である姉のメグが結婚し、夢のヨーロッパ行きは妹エイミーに奪われ、天使のような妹ベスは懸命な介護の末、若くしてこの世を去ってしまう。孤独を感じてローリーに甘えようとするも、やはり妹エイミーに取られてしまう。こんなに積み重なると、もうどん底だ。でも、これほどのどん底は、生きていれば誰の身にも起こりうる。私も学生時代に初めてのどん底を味わった。息ができないほど苦しいのに、周りがそれに気づいて手を差し伸べてくれるほど世の中は甘くなかった。そんな状況は、簡単に人を闇に連れていく。あれだけ胸を張っていたジョーだって、夢を諦めると言うのだ。闇は恐ろしい。
だけどそんなどん底から抜け出す鍵は、愛と夢にある。と言うと、なんてクサい綺麗事だと思うかもしれないが、結局のところジョーはベスを想う愛と小説家への夢によって再び自分の人生を取り戻すのだ。
この平凡な物語は、根底に愛や夢という普遍性があるが、そのまま平凡な結末を迎えるわけではない。ジョーは、作家兼校長という、当時の女性ではかなり珍しい、唯一無二の人生を歩むことになる。喜びや悲しみ、愛や夢、誰だって通る道だとしても、そこから見出す結論は人それぞれだ。そしてその過程は時に醜くも、そこから這い出そうとする生き様はいつだって美しい。
演者たちはセリフを読み上げるのではなく、そんな感情の一つ一つを全身で丁寧に表現しており、そこに美しい音楽と綿密なセットと衣装が交わり、かつてないほど力強く、美しい作品となった。
これは平凡な日々の中、様々なことを乗り越え、自分の人生を模索する私たちの物語だ。是非、全ての人に観てほしい。
ネタバレなしでは書けないこの作品の凄さ
男は背中で語るもの、とはよく聞く言い回しだが、女の背中だって語るに満ちている。
今まさに自分の「戦場」へ続くドアを開けるシアーシャ・ローナンの後ろ姿は、まるで「許されざる者」のイーストウッド。その生き様をこれから見せつけてくれるのだな、と思うと背筋がゾクゾクした。
一見、過去を回想する形で「若草物語」のストーリーを紡いでいるように見えるが、実際はそうではない。
映画のストーリーは2つの軸で構成されている。
1つは「若草物語」のストーリーであり、もう1つはジョーと原作者オルコットが限りなく混ざりあった、女性作家を描くストーリーである。
彼女は成長したジョーであり、オルコット自身であり、その境界線は実に判別つけ難く混ざりあっている。
いや、過去に思えた「若草物語」のストーリーが「オルコット」のストーリーに追いつくところで一気に融合すると言うべきか。
気づいた人はニヤリとするだろうし、気づかなくても全く問題ないのが上手いところだ。
ジョーのイメージカラーは赤。赤い肩掛けや赤いスカーフ、ローリーからもらう郵便箱の鍵も赤いリボンがついている。徹底的に赤推し。
また、赤は気性の激しさを表すと同時に、自分らしさの象徴でもあり、母を演じるローラ・ダーンも襟元に赤をあしらっている事が印象的だ。
伯母様に「貧乏で苦労している」と言われても、それが「自ら選びとった人生である」事がよくわかる。
メグのイメージカラーである緑はちょっと凝っていて、淡いグリーンは若さと美しさを、濃いグリーンは夫婦愛を表現している。
貧乏教師のジョンと結婚したメグが、ママ友(?)サリーへの対抗心に駆られ購入してしまうシルクは淡いグリーン。自分の美しさや若い頃の輝きを投影したこのシルクは、結局のところお互いの絆を再確認する布石となり、夫婦愛を選んだメグによって手放されることになる。
ジョーに負けず劣らず勝ち気で奔放なエイミーが引き受けるイメージカラーは青。青は経済力を表し、エイミーがヨーロッパ社交界で着る「玉の輿狙い打ち」ドレスも濃い青だ。
この青は伯母様を演じるメリル・ストリープがエイミーに諭すように、「家族を養うための経済力」である。(ちなみに伯母様は紫を着ている。赤プラス青!)
自分らしさである絵の道を諦め、お金のために青を着るエイミーは、結局フレッドのプロポーズを断り、慕っていたローリーと結婚することになるが、ローリーも何だかんだでお金持ちなので伯母様もしぶしぶ納得、といったところかな?
最後に、まさに「天使」という形容の相応しいベスが身につけているのはピンク。ピンクは少女を表し、スケートシーンのエイミーもちょっとピンクを身につけている。
汚れなき乙女、純粋さを表すピンクは、メグも一度着ているが、たまたま出会ったローリーに「似合わない」と一蹴されているし、メグ自身も「今だけはデイジー(その時つけられたあだ名。後にメグの娘がデイジーであることが判明。まだ5歳くらいの、紛れもない「少女」だ)を演じるの」と口にしている。
こう見ていくと、ジョーと思わしき作家であるシアーシャ・ローナンが赤を身につけていないシーンの存在に気がつくのだ。
それこそがオルコットの分身とでも言うべき作家のパートで、彼女は青を着ている。
編集者に物語を大幅に削られ、血と暴力に彩られた「刺激的な読み物」を書く。親しくなったフリードリッヒに批評されて激昂するのも、これが「本当に書きたかった」ものではなく、自分自身納得していない文章だからだ。
だが仕方ない。お金のためだ。家族を養うために、書かなきゃならなかったし、受け入れなければならなかった。
そんな自分を慰めてくれるような、甘い言葉を期待したことに気づき、結局「男が男を評価する社会」で、「自分らしさ」など通用しないと諦めてしまっていたことに気づかされたからなのだ。
失意のどん底にいた彼女が奮起するきっかけとなったのは妹・ベスの「私のために書いて」という言葉。
もうこの辺りでベスは四姉妹のベスなのか、オルコットの妹・エリザベスなのか、混ざり逢う物語の境界線がぼかされていく。
右手が痺れたら左手にペンを持ち替え、ベスの生きた証でもある「若草物語」を執筆する姿は、作家・オルコットが自分にしか書けない物語を通して、自分の生き様を貫く姿でもある。
いざ出版という段で「女性が主人公なら結婚させないと」という編集者の要求を飲み、結婚パートを付け足した青い服の彼女が、愛おしそうに抱き締める製本された「若草物語」。その装丁は赤く、美しい。
2つのパートを、時間を前後させながら何度も飛翔することで、ドラマ性を維持しながら主要なシーンを凝縮し、1860年代を舞台にした物語を、瓦解させることなく現代に通用する作品に仕上げた妙技は、本当に素晴らしいの一言に尽きる。
それを支えた豪華な名女優陣の演技も最高だ。
二度見
頭が追いつかなかったので、最初は何度か一時停止してメモを取りながら観た。事前に、7年前との行き来が突然あることを理解していないと戸惑います。しかも名前!!1人の人を色んな名前で呼ぶので人間関係が混乱する。時間の入れ替りのヒントにもなる髪型等も、これ誰だっけ?と逆に混乱の要因ともなる。
でも、結局全体を通しても二度見することになった。それだけ魅力的な作品である。
そして、何と言っても豪華過ぎる役者達。贅沢な目の保養になること間違いなし。
貧乏と評される主人公達の生活は、住居も服も習い事も景色も日本人から見れば、かなり裕福な家庭。隣家の大金持ちは桁が違うけど、彼等は一体どんな仕事をしてるのだろう??
裕福な家庭の子息相手に家庭教師が出来る程の学力があっても底辺の生活しか送れないなんて相当な格差社会。生きづらい時代。その中で作家としての力を発揮し成り上がっていく結末は気持ちいい。衣装も目を見張る。
姉妹4人全員が、その人でなければなし得ない役割や能力を発揮して掴む幸せ。やはり雑誌社の長が言うように、ハッピーエンドでなきゃね。
心に残る終わり方に拍手。
けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう? 美しき若草たちよ、永遠なれ✨
1868年に刊行された児童文学の名著『若草物語』と、1969年に刊行されたその続編『続若草物語』を、現代的な解釈を加え新たに映像化。
それぞれの幸せを追い求めるマーチ四姉妹の姿を描きだすウーマン・シネマ。
監督/脚本は『レディ・バード』『犬ヶ島』(出演)の、女優としても活動しているグレタ・ガーウィグ。
四姉妹の次女にして作家、ジョー・マーチを演じるのは『グランド・ブダペスト・ホテル』『レディ・バード』の、名優シアーシャ・ローナン。
四姉妹の長女、メグ・マーチを演じるのは『ハリー・ポッター』シリーズや『美女と野獣』のエマ・ワトソン。
四姉妹の末っ子、エイミー・マーチを演じるのは『トレイン・ミッション』『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー。
資産家の跡取りにして四姉妹の古くからの友人、セオドア・ローレンスを演じるのは『インターステラー』『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメ。
四姉妹の伯母を演じるのは『プラダを着た悪魔』『マンマ・ミーア!』シリーズの、レジェンド女優メリル・ストリープ。
👑受賞歴👑
第92回 アカデミー賞…衣装デザイン賞!
第25回 放送映画批評家協会賞…脚色賞!
第73回 英国アカデミー賞…衣装デザイン賞!
舞台・映画・ドラマなど、何度も映像化されている超有名アメリカ文学作品が原作。
「世界名作劇場」でアニメ化(1987年)されているため、日本での知名度も高い作品であります。
主人公ジョー・マーチには作者であるルイーザ・メイ・オルコット本人の人生が投影されており…って、そんなこと今更言うまでもないですね💦
まず申し上げておきますが、わたくし『若草物語』を読んだことがございません!
アニメも観たことが無いし、舞台はおろか映画やドラマなどの映像作品も完全に未見。
なんか『赤毛のアン』みたいな話なんでしょ?くらいのふわっとした印象のみという、完全なる無知の状態での鑑賞であります。
「今更『若草物語』なんて古臭い作品、観る気起きない〜…😮💨」
とか思っていたのですが!が!が!!
いざ鑑賞してみてぶっ飛んだ!凄まじく素晴らしい映画じゃあないですか!
冒頭、小説が売れたことに対する喜びを抑えきれないジョーの、スカートをたくし上げながら群衆の中をダッシュするという描写。もうこれだけで、この映画が傑作であることがわかる。ただ爽快感のある印象的なシーンというだけではなく、ジョーというキャラクターの説明とこの物語全体を通して描こうとしていること、それらを短い時間で端的に描き切っています。上手すぎるっ!👍
この冒頭のシーンをはじめ、とにかくジョーは生命力に溢れパワフル。
こんな女性が身近にいたら、そりゃローリーじゃなくても惚れる💖結婚しなくて良いから側にいて欲しい…。
構成のうまさ、ビジュアルの美しさをのぞいても、ジョーを魅力的に描けているというだけで100点満点がすでに出ちゃっていますこの映画。
魅力的なジョーにメロメロになると同時に、自らの夢に向かって真っ直ぐに進む彼女の姿に共感せずにはいられない。
自分自身とジョーを重ねてしまうからこそ、華やかな少女時代と灰色な日常を送る現在とのギャップに胸が締め付けられ、もう中盤くらいからは涙がとめどなく溢れてしまった…😭
結婚だけが女の幸せではないと確信するジョーのパンキッシュな魂と、それでも揺れ動いてしまう孤独な心のせめぎ合い。それこそが本作の見所。
それが終盤まで最高のバランスで描き込まれていたからこそ、物語が終着点へと向かうにつれてどんどん不安が募り始める。
メグの夫婦仲は改善し、ローリーとエイミーは結婚。「結婚だけが女の幸せじゃない」というメッセージがだんだんと揺らぎはじめ、極め付けにベア教授がジョーの元を訪ねてきたところでその不安は現実のものに。
いや結局結婚するんかーいっ!💦これまでの話は何やったんや一体…。
と思わせておいてからの、まさかのクライマックス。いやこれにはやられましたね正直なところ。観客の意識の隙をついた完璧なカウンター一閃!🤜💥
これは完璧すぎる現代的な解釈!ロバート・アルトマン監督の『ザ・プレイヤー』(1992年)を髣髴とさせるそのエンディングは、価値観を押し付ける世間の風潮や商業主義に染まった「ロマンス」を売り物にする業界へ強烈なファッキューをかましつつ、創作に携わる人間を無償の愛で包み込む。
ここまで完璧な古典のリコンストラクションは観たことが無いかも知れません。
一点気になったことを述べるとするなら、キャストの年齢。
四姉妹のキャスティングが完璧だったことは間違いない。
…間違いないのだが、この映画は現代と過去、7年という時間を振り子のように行ったり来たりする。
ジョーの年齢は明言されていないが、クライマックスの彼女の年齢を25歳くらいとするならば回想での彼女は17〜8歳、エイミーの年齢はそれよりももっと若いことになる。
超好演しているとはいえ、さすがにシアーシャ・ローナンやフローレンス・ピューがティーンエイジャーを演じるということにはちょっと違和感。特に演劇に夢中になるという少女らしさ全開のシーンなんかは結構な無理矢理さを感じてしまった😅
もう一点述べるとするなら、確かにエマ・ワトソンの方がシアーシャ・ローナンよりも歳上。歳上なんだけども、童顔のエマに対してシアーシャはかなり大人びて見える風貌なため、エマとシアーシャの姉妹関係が逆に見えちゃう。割と中盤までジョーが長女でメグが次女だと思ってた。
それとフローレンス・ピューと三女ベスを演じたエリザ・スカンレン。この2人だとどうしてもピューの方が大人に見える。というか実際ピューの方が歳上だし。
だから本来メグ>ジョー>ベス>エイミーという姉妹関係が、ジョー>メグ>エイミー>ベスに見えちゃうのです。
まあこの姉妹関係に関しては、誰が長女で誰が次女だろうと物語上なんの影響も無いので別にどうだっていいっちゃいいんだけど、気になることは気になる…。
なんのかんのと書いてますが、ともかくこの映画は隅々まで美しい✨
アカデミー賞を受賞した衣装デザインはもちろん、1860年代の街並みや家具や食事なども眼を見張るほどの華やかさ。
そして何より、四姉妹のえも言われぬ美しさ💕
特にシアーシャ・ローナン、綺麗すぎてビビった!ロングもショートも似合い過ぎ。ボーイッシュな衣装も素敵。
もうわたし、完全にシアーシャ・ローナンの虜であります…。はあー尊い…😍
今後『若草物語』を映像化する際、絶対に避けては通れないであろう文句無しの傑作!
150年以上昔の古典を換骨奪胎し、見事なまでの守破離を見せてくれたグレタ・ガーウィグ監督の手腕に惜しみない拍手を送りたい👏
※原題は『Little Women』。これが『若草物語』の原題なんですね。知らんかった。
『Little Women』を『若草物語』と訳した訳者の方、本当に素晴らしい詩的センスを持ってらっしゃる✨
それにひきかえ、この映画の邦題を決めたヤツのセンスの無さ…。よくこんなにダサい邦題を考えられたな。逆に凄いわ。
若草物語だった
すっごく面白かった。最初四姉妹のビジュアル発表されたときはこれでイメージ合うかなーって思っていたけれど、実際見たらちゃんと若草物語の姉妹達が存在してました。ジョーは映画でより生き生きとしてましたね。原作を読んでいたときからローリーと結婚してほしいと思っていたけれど、結局しないのがあの二人……。映画を見てたらそういう運命だったんだなと改めて切なくなりました。私が一番好きなベスが亡くなるところはやっぱり悲しくて泣いた。
個人的には最高でしたけど、若草物語を知らない人が見たら多分わけわかんないですね。時系列で混乱して着いていけない人がいそう。若草物語の続編まで読んでから映画を観ることをおすすめします。
最後
結婚したのは小説の中の話で、完成した小説を抱きしめてるのが現実かな?とも取れる作り方になっている気がしました
女性は美しいだけじゃない、知性もあるという台詞は原作にもあるのかしら
原作未読なので、どれくらい現代目線が加わっているのか、原作通りなのか気になりました。
逆境の中を力強く生きる人々の「物語」
私は本作が昨年劇場公開された時は、予告編などを観てもあまり興味が湧かなかったので鑑賞していませんでした。しかし、多くの映画レビュアーさんたちが2020年の映画ベスト5の中に本作を挙げているのを見かけ、鑑賞していなかったことを後悔しました。アマゾンプライムで鑑賞できるようになりましたので、このタイミングでの鑑賞になります。原作となるルイザ・メイ・オルコットの小説『若草物語』は見たこと無く、ざっくりとしたあらすじを知っている程度の事前知識での鑑賞です。
結論ですが、非常に楽しめました。本作は今とは比べ物にならないほどに抑圧的な時代に生きる人々を描いた物語です。時代に翻弄されながらも懸命に生きるその姿には勇気をもらうことができますね。単純にストーリーだけ追ってても面白いですが、特に私はあのラストシーンに舌を巻きました。映画の終盤の、結末を観客の判断に委ねるような「物語論」の提示は思わずため息が出てしまうくらい良かったです。
・・・・・・・・・・
マーチ家の4姉妹が南北戦争時代の厳しい荒波の中でも自分たちの夢のために力強く生きる物語。「女は金持ちと結婚して家庭に入るのが一番の幸せ」という価値観が色濃い時代において、マーチ家のジョー(シアーシャ・ローナン)は小説家になる夢を持っていた。
・・・・・・・・・・
ラストの展開に何となく見覚えがありましたが、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』という映画にちょっと似ている気がします。詳しいことはネタバレになるのでここでは書きませんが、ラストシーンで「そういうことか」と膝を打つような感覚は本作と近いですね。
時代の流れに翻弄され、その時代で必死に生きる強い人たちが描かれている映画だったと思います。予告編の映像であったり主人公が女性ということで「強い女性を描いた女性向けの作品なのかな」と思っていましたが、実際観てみると全然そういうわけでは無かったですね。「(男女関係なく)弱い立場の人が逆境にめげず頑張る」という感じでした。男目線で刺さる描写も多かったです。特に長女メグの夫が貧乏貴族であるという点は思わず夫目線で見てしまいましたね。最近読んだMIT教授のダン・アリエリー氏の書籍に「給料の満足度は、妻の姉妹の夫との比較で決まる」という一文がありまして、それを考えると三女のエイミーがお金持ちであるローリーと結婚したことによって更に惨めな気持ちになってしまうんじゃないかと勝手に深読みして同情してしまいました。
ラストシーン、自分の本の製本過程を見つめるジョーの眼差しや出来上がった本を抱きしめる姿は非常に感動的です。小説の製本という「物語」が完成する描写で、映画という「物語」の締めくくりをする演出はお洒落で良かったですね。
非常に面白く、絶対に観て損はない名作でした。オススメです!!
新解釈版若草物語
一筋縄ではいかない作風が、A24っぽいと
思ったら・・・
A24の人の監督脚本でした
(コロムビアに引き抜かれたとか?)
不朽の名作「若草物語」の大筋をなぞりつつ
新たな解釈を加えて細かいエピソードは
改変しまくり・・・
話の大筋知っていても
新解釈版若草物語と言ってもいい程の
意外な展開に驚き、クオリティーも高く
見ごたえがありました
原作の若草物語が書かれたのは1860年代
だったそうで・・・
結婚して家庭を持つことが女性の幸せ
働くなんてとんでもないし
男性と同等には扱われない
そんな時代に生きて一石を投じた作家の
自身の話を基にした少女小説の世界を、
華やかに(ビジュアルとても美しくて
見応えがあった)色調を明暗使い分けて
テンポも話も軽重織り交ぜて、上手く料理
したなぁ・・・というのが感想
ラスト、ジョーの本の
著作権の主張とか報酬の駆け引きとか
この監督らしくて思わずほっこり
私の人生のストーリー
若草物語は原作者のオルコットの実在の姉妹を元にした小説で、それを前提知識として持っておかないと、最後はちょっと意味不明なことになるかも。
劇中のジョー=原作者自身をモデルしたキャラクターで、劇中ではオルコットとジョーの区別が曖昧になるけど、最後に出てきたのはオルコット本人という解釈が良いかなと思います。
お話としては、四姉妹のメグ、ジョー、ベス、エイミーのそれぞれの人生を描くことなんだけど、裏のテーマとしては、女性の社会進出もある。
女性は結婚しか道がない、ということに対するアンチテーゼでもある。
現代では、昔よりは女性が働くことが一般的になってるけど、境遇の差は今なお残る問題。その悩みを主人公のジョーと共に訴える作品でもある。
で、劇中ではジョーが結婚するんだけど、原作者のオルコットは生涯未婚でした。だから、ジョーを未婚にする、という案もありつつ、でも商業的な理由で結婚させることになります。
でもあえて未婚にする案を原作者が主張するシーンを描いたということは、女性には結婚以外の選択肢もある、ってことを伝えたいんだと思います。それを自分たちで選ぶことができるはずだよね、って。これがこの映画の裏テーマで言いたいことになります。
選択肢があるのはもちろん男性も同じ。女性だけではなく男性にも同じことを伝えていると思います。
あと、ジョー役のシアーシャローナンがすごい魅力的。適役だよね。
もう性別を分けて話すのはうんざり
もう性別を分けて話すのはうんざり。女性とかじゃなく、ひとりひとりの人間としての生きるパワーがみなぎったエネルギッシュな2時間。なにもかもハイクオリティで、目も、心も、楽しかった!製本過程の映像も美しくてずっと見ていられる気がした。
性根が腐ったやつがいなくて、みんなもがきながらも自分の好きなことが見えていて、それを守りながら進んだり戻ったり。平和な世界でにこにこ。守るべきものを守るって相当難しい。特に母、すっごく素敵です。
終盤の、ジョーが周りが結婚して、自分は結婚なんかしないと決めていたのにすっごい寂しいと泣いているところが僕には共感の嵐だった。結婚より幸せなことがあると信じているけど、気づいたら残されていて、自分の考えが間違っているのかって不安になるよな。足元ぐらつくよな、超わかる。
最後、男にいくのかよ!と思ってしまったがよくよく考えてみるとお金のためとか周りが結婚しているからという理由ではないので、はちゃめちゃハッピーエンドだったな。
何をしたら幸せで、何をしなかったら損してる
なんて考えるのはもうやめよう。
とにもかくにも、自分とまわりの大事な人が笑っていたらいいよ。
本を一冊読み終えたような感覚
時系列がコロコロと変わり初めは少し戸惑うが、途中から登場人物の名前を覚えてゆき最後は本が出来上がる。本当に本を一冊読み終えた時と同じ心地がした。
一つ一つのカットがとても丁寧で、音や背景、衣装も素敵だった。
自分の性格によって姉妹の誰かに感情移入できるのではないか。
やっぱり良作❗️
子供の頃に読んだ若草物語。
子供心ながらに、こんなお姉さんや妹がいたらどんなに楽しいだろう、、、と。
そして、記憶では4姉妹が子供だったと思っていたのですが、どうやら4部作もある大名作なんですね。
知らなんだ〜。こりゃ借りて読まねば。
で、昔から好きなキャラクターはジョーでしたが。
ジョーがこんなに強く、気高く、素晴らしい女性に
成長していて驚きました。芯があって、志が高くって、
でも、人情味も温かみもあって。素敵すぎる。
アニメの若草物語からいくと、今回メグ役を演じたエマワトソンがジョーの風貌に近いので、ポスター見た時はてっきり、エマがジョーかと思い込み、頭が混乱しましたが、しっかりもののメグにとてもよく合っていました。
エイミーもベスも、イメージしていた彼女たちそのままだったので、違和感なく鑑賞。
作品の中には何度も素敵なシーンがありましたが、
個人的なお気に入りは、ベスが亡くなりジョーが母親と会話するシーン。結婚という概念には賛同できないのに、なぜかどうしても心が寂しいと吐露するジョー。
とても正直で、その気持ち分かる〜と共感。
ローリーがジョーに長年の思いの丈を暴露するシーンや、ジョー大切な髪を切ってお金に換えた後、泣いてしまうシーン。などなど。上げ出すとキリなし。
とにかく映像も美しいし、劇中で投げかける、女性にとって結婚は経済問題だというポイント。また、女性にとって大変息苦しい時代だったという時代にこれだけ自分がどうしたいのか、どう生きていたいのかを主人公が真摯に向き合いぶつかりもがく姿を見て考えさせられ、勇気をもらいました。
あー、若草物語やっぱりいいな〜大好き〜。
新解釈はジョーの物語だった!
若草物語は登場人物の誰かに自己投影してたくさんの人が楽しめる物語だと思っていたけど、新しい解釈がとても新鮮で良かった。
時間軸が行ったり来たりしてエピソードがきれいにつながっていくのも気持ちよく。
ややもすると若草物語は男性には退屈なストーリーらしいけれど、これなら飽きさせないだろう。
物語の出版が決まるシーンが圧巻。 この上なく清々しかった。
今までも普遍的だったけどこのエッセンスで未来の新しい普遍的な物語になった。
しかしの雨のシーン。やはりこうなるか。でもここは原作に忠実でなくてはね。
でもそれでどうなるかの解釈は観た人に委ねられました。
オルコットへ贈る作品
今年観た作品で1番よかったです。
四姉妹のそれぞれの生き方
今と回想を繰り返す演出
美しい映像
この作品を映画館で観れて幸せでした。
個人的な解釈としてはシアーシャローナンは次女ジョーと原作者オルコット二役演じていたと思って観ました。
オルコットはジョーと自身を重ねて執筆し、最後は自分の意思を曲げてジョーを結婚させ、代わりに著作権を手放さなかった。
最後の結婚まで一気に持っていったシーンがヤケクソ気味に仕上がっていたのがなんだかスカッと気持ちよかったです。
鑑賞後、オルコットが生涯独身で終えたと知り、
この作品が私たち現代人と、何より『わたしの若草物語』と言ってるようにオルコットに贈られた作品なのだと思い胸が熱くなりました。
シアーシャローナンとこの監督の前作
レディバードも観たくなりました。
私たちの若草物語
Wikipediaによると、『若草物語』の映画化は実に今回で7度目。
他にもTVドラマ化、日本でも映画化(吉永小百合ら日活娘で)や世界名作劇場でアニメ化、舞台にミュージカルに…と数知れず。
そんなルイーザ・メイ・オルコットによる米名作文学が、『レディ・バード』の絶賛が記憶に新しいグレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナン主演の名タッグで新たに輝く。
『若草物語』と言えば…
南北戦争下の19世紀アメリカ。
北東部の田舎町。父は出兵。優しい母と暮らす四姉妹。
長女、メグ。美人でしっかり者。慎ましい結婚や生活を夢見ている。
次女、ジョー。活発で自由奔放。結婚願望は無く、将来は作家志望。
三女、ベス。内気だが心優しい。ピアノの才能に恵まれているが、身体が弱く…。
四女、エイミー。末っ子故ワガママ。将来は画家志望。
是非ともお近付きになりたいくらい魅力的な四姉妹。邦画で対する事が出来るのは『海街diary』の四姉妹くらい?
そんな四姉妹の他愛ない悲喜こもごも。
しかし本作では、回想する少女時代と生き方を模索する現代が交錯して展開。
NYで作家としてスタートし始めたジョー。
出版社に“友人”の小説として出したところ売れ(色々注文付けられたが)、嬉しさのあまりダッシュ!
この冒頭シーンだけでも、超絶魅力的なシアーシャ含め、新しい『若草物語』を作る甲斐があったと思った。
手紙が届く。ベスの病状が悪化し…。
ジョーは故郷へ戻る…。
作家スタートしたが、ある人物から指摘され、挫折。
故郷でも、メグは貧乏生活に悩み。
渡仏したエイミーも自分の実力の無さを思い知る。
皆それぞれ、人生の壁にぶち当たっていた。
そんな時思い出すは、姉妹一緒に暮らしていたあの頃…。
貧しい一家に食事を譲ったクリスマス。
四人でお芝居。
隣家の若者ローリーとの出会い。ローリーはジョーに想いを寄せるが…。
ローリーに憧れるエイミー。嫉妬からジョーと大喧嘩。が、エイミーが氷の池に落ちて…。
父の安否。母が向かう。その旅費としてジョーが自分の髪を切って売る。
ベスが猩紅熱に。皆で看病。
回復し、嬉しいサプライズが。父が帰還。
メリークリスマス。
喧嘩もしたり、色々あったけど、一番楽しく騒々しく、幸せだった。
遂にその時が。ベスが他界。
母親にとっては、身体の一部を失ったようなもの。
姉妹にとっては、分身を失ったようなもの。
やがてメグは結婚。エイミーは伯母と共に渡仏。
ローリーから愛を告白されるが…。
気付けば、自分だけ…。書く事も辞め…。
悲しみの中、生前のベスの言葉に励まされ、ジョーは再び小説を書き始める。
それは、“私たちの物語”…。
何と言ってもキャストが魅力!
先述したが、シアーシャ・ローナンが『若草物語』のヒロインを演じるってだけで、もう萌え~! さすが若手実力派トップなだけあって、単なる古典ヒロインではなく、現代にも通じる女性像を体現。
シアーシャと共にオスカーにノミネートされたフローレンス・ピューが確かにお見事! 少女時代はワガママでイラッ! が、渡仏してからは知性と品を兼ね備えた大人の女性に。その演じ分けが別人のよう。
メグにエマ・ワトソン、ローリーにティモシー・シャラメ、母親にローラ・ダーン、伯母にメリル・ストリープ…このキャスティングを聞いたときから本作を見たかった。
ユーモアや悲しみや感動も交え、快テンポ。
同じ原作を基にしていながら、これまでとはまた違った印象。
一応これまでの映画化も瑞々しい女性映画にはなっていたが、今回はより現代社会を反映。
原作者がモデルのジョーの自立した生き方、出版社の編集者とのやり取りは当時の女性の社会の地位の低さをチクリと。
女性の幸せとは? 結婚か? 自分の夢か? 涙ながらに胸の内を開けるシーンは男の私でもグッとさせられた。
これもグレタ・ガーウィグ監督の名演出あってこそ。
それから、『若草物語』が映画化された時の見物、美術や衣装の美しさも。
今回は少々凝った作りとは言え、話やオチは分かりきっているかもしれない。
それでもあの“傘の下で”“家族学園”“出版”の3段重ねのラストまで、何と全編心地よく幸せ。
やはり名作というのは、新しい要素を取り入れ、色褪せず、いつまでも魅了する。
決して100年以上も前のアメリカの田舎町の四姉妹に限った物語ではない。
日々の営み。
出会い、喧嘩、悲しみ、死別…。
旅立ち、挫折…。
夢、幸せ…。
これは、普遍的な“私たちの物語”。
女性として生きるヒント
女性が強く生きていく映画が大好きです。
グレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナンが再タッグということで傑作の予感がしました。
ルイザ・メイ・オルコットの名作小説「若草物語」は世界的に愛されていますが、それを新しい視点で映画化したと聞きました。
南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹と両親が本当にステキ。
本作では作家志望の次女ジョーが主人公。
まだ、女性の社会進出や自由な表現が難しい時代に作家になる夢を一途に追い続けるジョーの姿が眩しかった。
令和になっても生きにくさを感じる女性である私たちに生きるヒントをくれました。
性別によって決められてしまう人生を乗り越えようともがくジョーを優しく包み込む家族や友人。
豪華な助演俳優陣に目が釘付け!ティモシー・シャラメ、エマ・ワトソン、フローレンス・ピュー、メリル・ストリープという素晴らしい方々。
仕事か結婚か…を選択する時代に、いやいや両方を選択したっていいんじゃない?
と、ちょっとショボくれてた私にパワーをくれた映画。
まだまだ何でもできるよ!
女性として生きるって素晴らしいとジョーが気付かせてくれたから。
リアルサウンド映画部の公式ツイッターからムビチケいただきました。
コロナ禍なかなか観に行けず。
遅くなってごめんなさい。
噂通りの素晴らしい作品でした。
四姉妹のお話し
もちろん一席置きですが珍しく満席でした。
やっと観れて、良かったー!
絶対一生結婚しない!と夢に一途な二女
自分の幸せよりも愛のある家庭を持ちたい長女
理想と現実を見極めてちゃっかり者の三女
愛情(感情)たっぷりの姉達のお陰で(反面教師かも?)皆に心優しい末娘
それぞれ楽しかった少女時代
そして、それぞれ大人になって現実と向き合い
苦難を抱え生きている現在
ベスの死を境に過去へ現在へと行き来をしていて
始めは感情が着いていかなかったけど、
中学生の頃読んだ小説の記憶で、スケートの場面と
髪を切る所は非常に印象的だったので
この辺りからはかなり泣きっぱなしだった
金持ちで自由奔放なのに憎めないイケメンは
ティモシーシャラメが敵役ですね(*˘︶˘*).。.:*♡
エイミーは見ているとチョット嫌な気持ちになるな〜と感じていたら途中で、ミッドサマーの人だ!と気づき、
それからはエイミーのシーンでは、あのミッドサマーの凄惨な場面を思い出してしまって辛かった( •᷄⌓•᷅ )੨੨
今まで好きな映画を聞かれても特になかったけど、この映画が私の一番好...
今まで好きな映画を聞かれても特になかったけど、この映画が私の一番好きな映画になったかもしれない。
最終日、映画館に見に行ってよかった。
時代の世界観が美しくて、
キラキラした少女時代と現実味のあるグレーな現在とが対比するように描かれていて、
見ているうちにどんどん引き込まれた。
若い四人姉妹のかしましい雰囲気も女家族らしさが出ててすごく微笑ましい。
出てくる人たちの着ている洋服が、貧乏風の普段着もお金持ちのお出かけ着もすごく素敵で世界観を強めてると思います。
大人のジョーが「結婚が女の幸せ」っていう考え方に I'm so sick of it but I'm so lonely ってこらえきれずにお母さんに言うところ、グサグサと刺さりすぎて胸が痛かった。
大人になるほど歳をとるほど、昔の思い出は美しくてきらめいて見えるのはなぜなんでしょうね?
居心地の良いホームを離れてそれぞれが自分の道を歩んでいくことは成長と自立なんだけど、
どこかとても寂しく思う気持ちは誰もがよくわかると思う。
メグが結婚するときもそうやったけど、ジョーは自立心が強いようで一人だけ過去に縛られて子供の時のままで大人になりきれていない。
ポストに手紙を入れたのもすごく象徴的だった。
あーー、ツライ。あそこはツラかったよ。
手紙を破くとき一瞬だけ映った過去の二人がすごく印象に残ってます。
救いようのない気持ちになってどうしようかと思ったけど、最後はジョーもちゃんと踏み出せてよかった!
「愛されたくて」じゃなく、自信を持って幸せを掴んだ感じがしてよかったな。
姉妹の話をちゃんと本にできて、出版社のおっちゃんとの交渉にも負けず、ふっ切れた感じが爽快でした。
出来上がった赤い皮の本をぎゅっと抱きしめるのもよかった。
最後の学校のシーンもほとんどセリフもなくただただみんなの幸せが伝わってきてすごく良かった。
音楽もきれいで沁みたな。
昔の時代設定なのに現代とも通ずるものがある映画だとと感じました。
エンドロールがロールしてなかったのも世界観が保たれててすごく素敵でした。余韻に浸りまくりました。
小さいスクリーンだったけど、電気がつくまて誰も席を立たず、みんなすごく余韻を楽しんでる空気がありました。
終わってすぐにもう一回見たいと思った映画です。
見てよかった!
追記1
若草物語も大昔に児童向けのを読んだきりなのでちゃんと小説で読んでみたくなりました。夏休みに探してみようかな。
追記2
何回か出てくるクリスマスに意味を持たせていて良かったです。
お父さんが帰ってきたときにエイミーがポップコーンを放り投げたのがツボでした。
良いぶち撒けっぷりでした。
美しい四姉妹・・・それぞれの選択
四姉妹が個性豊かに描かれていました。
シアーシャ・ローナンが演じる事で、ボーイッシュな
イメージのジョーが、活き活きとより魅力的な女性に
感じられました。
長い間想いを寄せてきた彼女の親族となった男性が、
ふと複雑な感情にとらわれる事は無かったのでしょうか。
エマ・ワトソンのドレス姿が可憐でした。
全編を通して色彩が美しく、エンドロールの楽曲が
ふさわしい良質な作品。
映画館で鑑賞
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