「女性の生き方、自由に自分らしく」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 みかんさんの映画レビュー(感想・評価)
女性の生き方、自由に自分らしく
随所で泣けた。しみじみと深い感動の良い映画だった。
特にローリーの告白のシーンの美しさといったら。ローリーもジョーも感情の高まりを抑えきれない熱演で、感極まる!
子供の頃に見た、子供向け童話の「若草物語」の道徳話にも泣けるし、大人になってからの後日談、おとぎ話じゃない現実に立ち向かう姉妹の苦悩にも涙。
少女時代の幸せな記憶と、現代のつらさ、時間軸が行ったり来たりで、もし原作を知らない人は少し混乱するかも。
■少女時代の若草物語の感動ポイント
・貧しくとも家族がいれば幸せ
・将来への希望と夢に溢れた幸せ
・隣人ローレンス家との心温まる交流
・心優しい両親の道徳的な生き方
・美人姉妹のキャッキャ仲良い姿
ガラスの仮面で読んだ若草物語でも、
貧乏っていやねと不平を言ってた姉妹が、三女ベスの重病で、「ベスが助かるなら何もいらない」「良い子になりますから、どうかベスを助けて」と、大切なことに気づくというエピソードに号泣
実はその先にも若草物語には続編があり、映画はそちらが中心。
■大人の若草物語の感動ポイント
・女性の地位の低さと懸命に戦うところ
・思いどおりにならない恋愛模様
・死にゆくベスの美しい心
・女性の自立と結婚問題
結婚だけが女性の幸せ、女性にとって結婚は経済問題、愛ではない、という時代に、自由と自立を求めるジョーの姿に胸打たれる。
親友で幼なじみローリーのプロポーズを受け入れられず、後からそれを後悔するシーンにも号泣。
なぜローリーのプロポーズを断ったのか、ここは解釈分かれるところと思う。
映画でももっと丁寧に描いて欲しかった。
ジョーは、男勝りで生きてきて、女になるのが嫌だったのか、
プロポーズされたとき、まだ愛を知らなかったからタイミングの問題なのか、
結婚はしたいけどローリーがダメなのか、
相手が誰でも、結婚以外の幸せや自立にこだわったからなのか、モヤモヤ
予告編にもなっていた、ベスが死んで心細くなったジョーが、母親に後悔を打ち明けるシーンは圧巻。泣けた。
「女性にも仕事があり、美貌以外に野心も情熱もある、結婚しなくても生きていける、、、
わかってるのに、
たまらなく、寂しい」
この時の涙、本当に切ない!
しかも観客は、その頃、ローリーがエイミーにプロポーズしてることを知ってる。悲しい!
ラスト、編集長が、ジョーにハッピーエンドを求めるシーン、まさに、私も同意見でした、、、
ハッピーエンドにして!!と
独身でも幸せに生きれる、それが新しい価値観の提示で、意味あることと思うけど、
あのすれ違いによってローリーを失う展開は、救いがない、、、
しかも主観だけど、エイミーは、姉の原稿燃やすし、わがままな嫌なやつにしか見えず、、、しかもしかもあんまり美人じゃないような、、、
エマワトソンが美し過ぎて。
ジョー役の女優さんは、顔立ちではなく、熱演でとてもキラキラと美しかった。髪を振り乱していても、内面からの輝きとは、このことかと