「すごい脚本」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
すごい脚本
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キャスティングを予告でみただけで、これは凄いぴったりじゃん、と思って、ストーリーはまあ超有名作だし普通なのかなと思ってたら、斜め上いく練られた脚本でした。
じっくり劇場で見て欲しい作品。
本編は怪我した父親が帰ってくるところがラストだったと記憶してますが、映画は続編の姉妹のその後の人生から。そして、過去の少女時代を思い出したり今に重ねたりという構成で、俳優も同じ人がやってるんだが、全然混乱しない。
原作のエピソードもそつなくおそらく未読の人にでも分かる形で印象づけられる。
底で流れるのは、人としての生き方や自由のない女性の生き方。それが声高ではなくときどき見てる方に台詞で飛び込んでくる。
ラストの夢のようなお屋敷の学校と家族の姿は、ジョーがサービスで書いた小説のラストで本当は結婚は選ばないんだろうな
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bloodtrailさんのコメント
2020年6月17日
ガーウィグ自身がADAM CHITWOODと言う方からのインテビューの中で「オルコット本人の人生とは異なり、ジョーは結婚して子供を設けるし、それは私自身の望みとして変更した点です。作品が書かれてから150年後の今、もしも"それ"ができないとしたら、私達(女性)は、何の進歩もして来なかったという事になる」(COLLIDERの取材文の要約)、と答えています。
"それ"とは「愛」と「経済問題=Gender問題を乗り越えた人生」の両取りだと思うんですよね。ラストシーンは、「映画の中のジョー」にとっては現実のものとして描かれていますよ!