「懸命に生きるその日常は物語」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
懸命に生きるその日常は物語
新作に飢えてるので観賞
若草物語は古典なりに知ってる程度で
ハウス名作劇場のアニメが印象深かったです
感想としては
魅力的なキャストで活き活きと描かれ
新鮮に感じることが出来ました
中流家庭の4人姉妹
おしとやかな長女で華やかな生活と結婚を夢見るメグ(エマ・ワトソン)
男勝りながら妙に器用で女性ながら自立した生活を夢見るジョー(シアーシャ・ローナン)
病弱で病魔に冒されるも優しく音楽が好きなベス(エリザ・スカンレン)
絵画の才能があり社交界を夢見るエイミー(フローレンス・ピュー )
らとその回りの人々との出来事を回想を行ったり来たりしながら
綴られていくストーリー
特に隣人のイケメンであるローリーとの交流が四姉妹の将来と
運命に関わってきます
夢見る少女だった4人は結局
メグは結婚は果たすも苦しい生活から抜け出せず
ジョーはニューヨークで物書きを目指すもなかなか評価されず
ベスは病魔に冒され実家から離れられず
エイミーは叔母についてヨーロッパに渡るも自分の本心を見いだせず
それぞれ成長と共に悩みを抱えたままベスの病状悪化をきっかけに
再び集まります
ローリーはかなりジョーに思いを寄せるも
ジョーは結婚に幸せを見いだせずプロポーズを断ってしまい
ローリーは結局エイミーと結ばれてしまいます
ジョーは自立を目指すもうまく言い表せない孤独を感じますが
ニューヨークの下宿先で知り合ったフレデリックが
実家まで追いかけてきて結ばれます
19世紀の話ながら家族への思いや女性の自立にまつわるエピソードは
きわめて現代でも変わることのない感覚で描写されており
色々な登場人物に移入して観ることができる映画だと思います
そういう意味ではそこまでストーリーに時代性は感じないのですが
美術はさすがアカデミー賞もらうだけある再現度だったと思います
あまり万人にとっつきにくいジャンルかもしれませんが
たびたび映画やアニメになってる古典ですし
一度観るにしてもおすすめできる作品だと思います