「"ナパーム弾の香り"」地獄の黙示録 ファイナル・カット 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"ナパーム弾の香り"
サーファー野郎!キルゴア中佐の名言?迷言?そんな不謹慎極まりない劇中で最もぶっ飛んだセリフ、どんな臭いなのか?その場に居たくはないが、嗅いでみたい!?
やはり、キルゴア中佐の波乗りシーンが観られないのは非常に残念でならないが一番悔しいのは本人であり?ボードを盗まれヘリで捜索するシーンは笑えるし、爆音がそこら中で鳴り響く中、ビビりもせずに平常心?カーツ大佐の存在すら掻き消してしまうインパクト絶大なキャラを演じたロバート・デュバルがヤバ過ぎる!!
まさか二度も映画館で観れるとは思わなかったが、今回はIMAXレーザーでの鑑賞でスクリーンのデカさに圧倒されたのも束の間、その状況に慣れるのも早く一回目に観たシネマート新宿の古びた劇場の雰囲気など、圧倒的にシネコンを上回る衝撃度にIMAXの凄さがイマイチ伝わらず!??
オリジナル版、特別完全版、本作のファイナル・カットと全部観ている中、特別完全版とファイナル・カットの違いの差が難しくもあり?フランス人のシーンに意味はあるのだろうが退屈に感じてしまうし、ラストは炎に包まれる中での"The End"が最高な訳で、オリジナル版が一番好きなのは否めない。
The Doorsに一瞬流れるストーンズのサティスファクションとロックンロールのイメージが強かったが、基本的にシンセサイザーの音が流れる音楽が印象的でもあり、父と子の共同作業が素晴らしくコッポラ一家は才能溢れる人材がテンコ盛り。
極め付けはやはりデニス・ホッパーの存在感、終盤に突如として現れアッサリと消えてしまう、まるで「アメリカン・ドリーマー」からそのまま出て来たかのような異端児ぶりが堪らない。
イカれた人間が集まった映画は絶対的に面白い、このイカれ具合に勝る映画を知らないし、この先も「地獄の黙示録」を超える映画は作られないと断言!??