「地獄の最終到達点」地獄の黙示録 ファイナル・カット しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
地獄の最終到達点
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第32回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作の最終版。
IMAX(12.1ch)で鑑賞(字幕)。
オリジナル版と特別完全版は鑑賞済み。
映画館で観られて幸せだった。しかもIMAXと云う最高の環境で、まさに本作を体感することが出来たのである。
極上の音響の中で轟音の「ワルキューレの騎行」が流れ、ヘリの爆音が鳴り響き、炸裂したナパームに体が痺れた。
大スクリーンのナパームは格別だ。本作を浴びることが出来る点では最高の体験だが、「作品」としてはどうだろう。
特別完全版よりは観易くなったものの、最初のバージョンがいちばん好きだと改めて実感した。興行的な制約のせいとは云え、簡潔にまとめられているのは確かだからだ。
前半のナパームがハイライトで、後半へ進むにつれてトーンダウンしていく。特に盛り上がらないからダレてしまう。
最初のバージョンにもそのキライはあるが、フランス人入植者のシーンがさらにブレーキを掛け、カーツ大佐との禅問答みたいな対決が始まる頃には、心も体も疲れてしまった。
※修正(2025/06/20)
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