一度も撃ってませんのレビュー・感想・評価
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ベテランの皆さんによるハードボイルドごっこですね
ストーリーの深浅はともかく、年食ってもこんな軽口を叩ける店と仲間を持ってたら楽しい人生だろうなぁ。しかしいちいち気の利いたセリフを吐こうとしたら、会話に間が開くような気もするなあ、加齢とともに。
岸辺一徳はただの禿げたじいさんなのに、あの低音とシニカルな態度が醸し出す大物感で女性にちょっかいかけてもカッコよく見えてしまう。参考にしよっと。
いずれにせよ皆さん相当なお年なのにホントに元気ですね(劇中もリアルでも)。午前零時過ぎて「オレもう1軒寄ってくわ」なんてもはや自分の常識じゃありえないよ。
空気を嗜む
かっこよかった。
昔かっこよかった人たちは
今もかっこよく。
今かっこいい人たちは、
もちろんかっこいい。
「かっこいい」の定義や価値観が違うだけ。
路地裏の感じ。
バーの画角。
マッチの点け方。
煙草に火をつける角度。
酒の飲み方と種類。
照明の色。
summertime。
学生のころ憧れた世界があった。
いま自分がその年代になった時、
全然あの憧れた人たちの
感じは出せていない。
「だって、昔と今じゃ時代も価値観も違うでしょ?」
いや違う。
あのころかっこよかった人たちは、
いつまでもかっこいいのだ。
やろうとしてる事は分かる。
大人のハードボイルドなコメディやろうぜ!
と言う狙いは分かる。
脇に主役級の30代の俳優を配置してるのも面白いと
思った。
だけど、題名にオチを持って来てるのは謎。
でしょうね。としか思えなかったし、
ただの渋い小説家が殺し屋と間違えられてるなら
差があって面白いけど、
結局殺しの世界の人ではあったので、
ただ人にやらせてただけの人かと思ってしまった。
若い編集にも言われっぱなしだったので、
この小説面白いじゃないですか!
まで持って行って欲しかった。
シリーズ化しようと思ってたのかな?
石橋蓮司さんの佇まいや渋い声は良かったけど、
脚本がイマイチだと感じました。
久しぶりにハードボイルドの雰囲気を味わえて、
そこは良かった。
豊川悦司の出オチも笑いました。
芳醇なスコッチウイスキーを味合う贅沢
2020年。阪本順治監督。脚本丸山昇一。
ハードボイルドで小粋、そして贅沢な映画でした。
伝説の殺し屋と噂される作家の市川進(石橋蓮司)の虚虚事実な日常!!
(この映画、40代以上の大人の観客限定と言っても過言ではないでしょう)
豪華スターに驚きます。
しかもそれが名ばかりの出演ではない。
見事に映画のヒトコマになり歯車として働いているのです。
石橋蓮司の颯爽として格好の良いこと。
仕立てのいいトレンチコートや高価なサングラスにブラックハット。
78歳には78歳のダンディズムがある・・・見惚れました。
豪華実力派スターにおんぶに抱っこ・・・かと思いきや、
脚本がしっかりしてます。
売れない作家・市川の裏の顔は、実は殺し屋。
(と言うのは見栄で、実は本物の殺し屋・妻夫木聡に依頼して実行して貰っていたのだ)
そんな市川に人生最大のピンチ到来する。
妻(大楠道代)に裏の顔を疑われ始めたのだ。
そして本物の殺し屋(豊川悦司)に市川本人が、命を狙われる事態に直面!!
《かっつけもいい加減にせいやー》
神の裁きは市川に下されるのか!?
佐藤浩一(息子の筧一郎との共演もあり)、江口洋介、豊川悦司、
柄本明(息子の柄本佑も出演)、
桃井かおり(元歌姫・・サマータイムが素敵でゾクゾクしました)
岸部一徳、妻夫木聡、井上真央、重要な役で、新崎人生。
めくるめく一夜が始まりますよ。
これだけのスターの本気の演技を見せつけられたら、文句は一言も言いません。
奇跡のコラボ・・・です。
(ジャズのBGMも心地良く最高でした)
結局のとこ、よくわからんかった、
豪華な俳優陣とかもわかるしストーリーもわかるけど、、、渋いとかカッコいいとかより、よくわからんかった。
むしろ、そんな「豪華」と言われる俳優もこういう映画を積み重ねてコツコツ「仕事」してるんだなあ、と。
このキャストだからこそ醸し出せるハードボイルド
あらすじを読んでコメディっぽいのを想像していたけれど、思ったよりハードボイルド寄りだった。
この雰囲気、嫌いじゃない。
石橋蓮司、桃井かおり、岸辺一徳、大楠道代が揃わないと出来ない映画だと思った。
しじみの具をたべる
ゆる~い感じの笑いがある
ベテラン俳優さん方々のこんな映画
作っちゃおうみたいな作品
最後までおもしろかった
~最後どうなるか
どんな結末になるのか気になってましたが
~まあ~そんな感じかな~ でした
夜の雰囲気がいい
お店の雰囲気も(バックに流れる曲も)
周りの人たちの声も
雰囲気を楽しむ映画の様な
桃井かおりさんの歌も味わいがあって
素敵でした
零時からが夜の時間です
奥さんは抜きで……。
ところで
いつ。寝るんだろう(夜遊びはほどほどに)
珠玉の老年ハードボイルド
こんな時期で、映画館で観たかったのだがのがしてしまった。
好きな役者総動員。
原田芳雄が出てたら完璧なのに、と残念に思っていたら、最後に出てくるバーの看板のロゴの製作者としてクレジットされていたのが泣かせる。
渋い世界を魅せてもらいました
石橋蓮司が、冴えない小説家と伝説の殺し屋?!
どんな内容なのか分からないまでも
一推しのブッキーがヒットマンで出ているって~だけで観たかった作品
ヒットマン役良き!😍✨
上映期間や上映劇場も少なかったので見逃してしまい…
ようやくAmazonプライムビデオに上がってきたので鑑賞
日本映画界のベテラン俳優陣が揃っているので
とても重厚感があるのに…クスッと笑える場面も度々あって観ていても楽しかった。
桃井かおりさんの演技には演技なのか素なのか
酒場で歌うシーン、市川の妻との会話のシーンは
とても雰囲気があって素敵で流石ですね!
売れない年老いたハードボイルド作家の書く小説の内容が、なぜか実際の...
売れない年老いたハードボイルド作家の書く小説の内容が、なぜか実際の殺人事件の内容を克明に描いている。
なぜ彼は殺人事件の詳細を知ることができるのか…。
演劇でやると丁度よく楽しめるストーリーだと思う。
映画だともうひとヒネリ欲しくなるかな。
でも個人的には桃井かおりが大好きだから、まあそれで良し。
ハードボイルド風というより“固ゆで卵”風。
クシャミをしたたけで漏れるような歳である市川進(石橋)。妻(大楠)は教員生活を全うして売れない小説家である夫を支えていた。御前零児というペンネームを使い、サイレント・キラーシリーズを書き続けているが出版には至らない。なぜなら、リアルに殺しの現場を描くものの、ストーリーが全くダメだったからだ。
一流の俳優たちが好き勝手なことをやることで人生の悪あがきを続ける群像は老いを感じさせない。脳腫瘍が見つかったからといって死ぬわけにはいかないのだ。そうやって小説家とヒットマンという二面性を持つ人物像を都市伝説化してまで人生を楽しむこと。老後の楽しみ方をも教えてくれるかのようでした。
都会の片隅にあるバー“y”のマスター、ポパイ(新崎人生)や店の常連・ひかる(桃井かおり)。サマータイムを歌う妖艶さに皆惹かれてしまう。このバーのシーンを見るだけでも酒を飲みたくなってくるけど、彼らの自然な演技がとてもうらやましく思えてしまいます。
ストーリーとしては、市川が色んな暗殺の仕事をリサーチするうちに本物の中国人ヒットマンに狙われてしまうという単純な筋に、日常生活の笑える会話やアドリブをきかした主演者たち。若い観客ならパワハラ問題について語るだろうし、相応の年齢になれば仲間に入れてもらいたくなること必至。
ガンショップ「ドクターノー」、『真夜中の刑事』イブ・モンタン、その他小粋な台詞も豊富でした。「夜は酒がつれてくる」といった決め台詞もいいし、御前零児というペンネームもツボ。まぁ、とにかく高齢者万歳の作品でした。
シュール…
豪華出演陣を見たら、もっと大笑いできるコメディと思っていたが、かなりシュール。売れない作家が実は凄腕の殺し屋ってわけではなく、最後まで撃たなかった。殺し屋トヨエツも撃てないし。拍子抜けだった。
もうちょっと。
これだけ凄い役者を揃えてるんだから、もう一捻り欲しかったな。石橋蓮司さんは、私としては日本人の俳優の中で最も好きな人。チンピラや殺人者をやってる頃から好きだった。あの独特のセリフとセリフの間のマというか最高です。それだけにもっと石橋さんの演技を楽しみたかったのですが、ちょっと残念でした。
似非ノワール
冒頭から胡散臭いバイク乗りをだしてフェイントを仕掛けた殺しのシーン、これは監督ただものではないぞと期待が膨らむ、ところが本筋に入ってからは只管、役者の無駄遣い、友情出演で集めたのだろうか、気をもたせるが中身のないセリフばかりで華を添えるだけ。
もともと蓮司さん主役で一本撮りたいというのは桃井さんの発案だから終始テンション全開ではしゃいでいましたが浮きまくり、昔は良かったというのは本音でしょう。
蓮司さん、せっかく渋くてダンディな役どころなのにしじみ汁を啜らせる演出は興ざめです、中国マフィアの軍人崩れの殺し屋と気持たせしておいてあの落ちは何なのでしょう。サスペンスで敵役が漫画では締まりません、一事が万事、梯子を掛けては外すの繰り返し、ほどほどにしてほしい。
結局雰囲気だけ楽しんでという中身のない中途半端なプロット、正統派ノワールは時代遅れと思うのは勝手ですが自虐的に描くのはファンへの冒涜です、まだ「探偵はバーにいる」の東直己さんのようなハードボイルドの継承者もいるのですから本くらいはまじめに練って欲しかった。
雰囲気こそ往年の正統派ノワール調なのだが、これだけ円熟した俳優陣を集めたのに製作陣が馬鹿になりきれず斜に構えたパロディに逃げてしまったのは勿体ない。
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