ザ・レポート

配信開始日:2019年11月29日

解説・あらすじ

「スター・ウォーズ」シリーズや「マリッジ・ストーリー」で活躍するアダム・ドライバーの主演で、CIAが行っていた拷問に関する実態を調査した報告書に関する実話をもとに描いたポリティカルドラマ。9・11同時多発テロ事件後、アメリカ上院職員のダニエル・J・ジョーンズは、CIAの拘留・尋問に関するプログラムの調査を命じられる。さまざまな資料をもとに調査を進めるうちに、CIAが「強化尋問プログラム」と称して拷問を行い、その事実を国民にひた隠しにしていたことなどが明らかになっていくのだが……。共演に「20センチュリー・ウーマン」のアネット・ベニング、「マッドメン」のジョン・ハム、「アントマン」のコリー・ストールら。監督・脚本はスティーブン・ソダーバーグの「インフォーマント!」「コンテイジョン」などの脚本を手がけてきたスコット・Z・バーンズ。製作にソダーバーグ。

2019年製作/119分/アメリカ
原題または英題:The Report
配信:Amazon Prime Video
配信開始日:2019年11月29日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

3.5 アメリカを強く想う、影の愛国心。

2022年7月31日
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すっかん

4.0 【”9.11以降、CIAはジュネーブ条約第三条を看過し、ビンラディン追求を続けた。”今作は米国CIAの闇にスポットライトを当てた、製作陣の米国を想う意思を感じるポリティカル・サスペンスである。】

2025年10月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

幸せ

■アメリカ上院職員のダイアン・ファインスタイン(アネット・ベニング)のスタッフ、ダニエル・J・ジョーンズ(アダム・ドライヴァー)は、9.11同時多発テロ事件以後のCIAの拘留・尋問に関するプログラム、EIT(強化尋問法)の調査を命じられる。
 多くの資料を元に6年もの間、調査を進めると、CIAが国民にひた隠しにしていた、アルカイダ一味と【思われた】人々に対するCIAによる残忍な拷問行為の実情が明らかになっていくが、CIAはその事実を表面では認めずに、水面下ではダニエルを上院組織プログラムに侵入したハッカーとして陥れようとしていたのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は、特に中盤までは脳内フル回転で観るが、実に面白く怖い映画である。
 物語の流れは、ダンがFBI対テロ組織に入った2003年から始まり、ダイアンの指示でCIAが導入した拘留・尋問に関するプログラム、EIT(強化尋問法)調査を始める2007年から2013年までを描いている。

・主人公のダニエル・J・ジョーンズを演じたアダム・ドライヴァーの、抑制した演技が抜群で、只管にCIAの行為を調査し続ける姿が、尊い。彼は地下室の様な場所で少数人数で6年もの間調査を行い、実態に迫って行くのである。
 だが、その途中で報われない仕事と感じ、辞めて行くスタッフも出るのである。
 それでも、ダンは私生活も投げ打って只管に調査を勧めるのである。

・そこで暴かれる、アルカイダ一味と【思われた】人々に対するCIAによる残忍な水攻めや、眠らせないように轟音のロックを流したり、壁に叩きつけるシーンは、劇中でも流れるが「ゼロ・ダーク・サーティ」で描かれた拷問行為に似ている。
 だが、彼の映画では拷問する側も、精神的に参って行き、交代していた事を思い出す。

・ダンの執拗な調査に焦ったCIAは、到頭ダンの調査部屋に夜間侵入し、彼をハッカーとさせる仕掛けをする。ダンが言うように彼は”word”しか使えないのに・・。

<そして、開かれた公聴会。CIAはダンをハッカーとしてスパイ容疑を掛けるが、逆に彼は新聞記者を使い、CIAの妨害行為を記事として掲載してもらい、CIAは起訴を取り下げるのである。
 そして、ダイアン・ファインスタインが皆の前で語った言葉は、実に響くのである。
 【過去の過ちを認めない国は法治国家ではない。アメリカは誤りを認め、法治国家である事を示し、敵が持たない良心を失ってはいけない。】
 今作は米国CIAの闇にスポットライトを当てた、製作陣の米国を想う意思を感じるポリティカル・サスペンスなのである。>

■推論:今作が公開されたのは2019年である。共和党のトランプ政権の第一期である。米国での公開館の少なさ、上映延期、日本での映画館上映の見送りに、何らかの政治的圧力、もしくは配慮が行われたのではないかと、この秀作を観て思った次第である。

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NOBU

4.0 自省

2025年8月15日
PCから投稿

悲しい

怖い

知的

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mysha

3.0 ❇️『某テレビ局の不正となんら変わらない隠蔽工作⁉️』

2025年2月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

ザ レポート

2001〜2013年🇺🇸カリフォルニア州(貿易センターテロ以降の頃)

❇️『某テレビ局の不正となんら変わらない隠蔽工作⁉️』
★彡懐深いな🇺🇸!よくこの映画を許可したと思う。🤔

🔵かーるくあらすじ。
同時多発テロ以降のアルカイダのオサマビンラディンを逮捕する為、関係者や無関係者を捕まえ、拷問し、違反な調査をしていたCIAと上院議員やスタッフとの約六年間の戦いを実話ベースで描く。

◉64D点。
★彡ほどんと知らなかったCIAの悪事。
スノーデンもそうですが、お国柄事情の不正を隠蔽しようとする者と晒す者がいて権力で全て消し去る怖さがありました。

🟢感想。
1️⃣『テロは許さないと正義の為にテロリストは拷問されるを正当化している?』
★彡ジャックバウアーの24やゼロダークサーティなどで市民を味方につける?私も単純にそう思っていた。

2️⃣『正義感とオタク気質のある主人公が魅力。』★彡長い間人生をかけて作ったレポートは真面目か?としか言いようがない。

3️⃣『話題のテレビ局や芸能人の隠蔽も同じ事』
★彡隠蔽しそれを暴きまた隠蔽。いつの時代でも何にも変わってない💢被害者は本当苦しいかと。当事者以外、本当の事は誰もわからない。

4️⃣『潰される正義がマジで怖い。』

5️⃣『よくこのストーリーでアメリカの検閲クリアしたのか感心しました。』
★彡情報や隠蔽を認め新たなステップに立つアメリカの意思が伝わりました。

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