星の子のレビュー・感想・評価
全187件中、41~60件目を表示
選択
ごくありふれた温かい家庭。優しい両親のもと、真っ直ぐとのびのび育ったちひろ。でも、大好きな両親は怪しげな宗教に身を捧げている。成長し、自分の世界が広がっていくにつれ両親の異様さがちひろの心に不安を広げていく。
病弱な娘を救ってくれた金星の水。その水の源泉に財産を注ぎ込んでいく両親。信じる者は救われるのだろうか。
生まれた時から、その水のある暮らしが当たり前だったちひろの心も徐々に傾き始める。
一目惚れした先生に両親を見られた時の気持ち。
家出した姉のまーちゃんへの想い。
学校の友達。集会で会う友達。自分を気にかけてくれる伯父。
自分が居たい場所はどこなのだろうか。進みたい道はどれなのだろうか。
家を出る事も出来るのに、自分は出られないのだろうか。それとも出たくないのだろうか。
15歳の子供が親と一緒にいたいと思う事は当たり前の事なのかもしれません。でも自分は自由に選択できるのだという事にいつか気付いてほしい。
さすが愛菜ちゃん
宗教問題は難しくましてやまだ未成年のトップ女優が演じるには大変だったろうと想像するに事欠かないが、愛菜ちゃんの演技がすばらしかった。。
未熟児で生まれ病気だったのが勧められた水のおかげで直った。
藁をもつかむ思いだった両親には奇跡であり、それが宗教への入り口だった。幸か不幸か子供まで巻き込んだ宗教活動。
親戚のおじさんの心配をよそにのめり込んでいったが子供は親を信じていたけれど宗教は信じていたのだろうか?
ただでさえ多感な年の女の子が学生生活と新興宗教と向き合うしんどさが良く伝わってきた。
終わり方には疑問が残ったが、これからの幸せを願いたくなるようなシーンで良かった。
それにしても愛菜ちゃんは脚が速いなあ、勉強はできると聞いていたけれど脚まで速いとは驚いた。
オチが無い
キャストがしっかりしているし、最後まで『この先どうなるんだろ』と先が気になって最後まで飽きずに見ることが出来ましたが…
エンドロールが流れた瞬間
『え?終わり?』
と言ってしまいました。
他の方も言っていますが起承転結ではなくて、起承承承で終わりました。
とても難しい題材を扱っていますね。
新興宗教にありがちな
『信者が監禁されるという噂』
『これは良いものだと、高値で物を買う』
『親が信者。では子供はどうするか?』
などの問題がしっかり盛り込まれているのですが、なんせ内容が『起承承承』なので、様々な問題が回収されぬまま。
『あなたならどうしますか?』という問題提起をするのが狙いのような印象は受けましたが、んー…映画としてオチが無さすぎました。
中学三年生
いやあ、これは難しいテーマを扱ってます。
よくこの原作を映画にしてみようと、決心したものだ。
映画会社も、この企画にお金を出したのは冒険だったはず。
でも僕は観終わって思うのは
《 誰にだってあった中学三年生の頃 》がこの映画の《主題》だったのだなあということ。
子供から大人になってゆく不安定な時期の、あの言いようのない心細さや迷いが言葉にならずに自分を満たしている
・・その心象がこの映画のすべてでした。
・聞かされて育った自分の生まれた時のこと、病気の話
・両親の精一杯の愛情
・いつまでも一緒だと思っていたお姉ちゃんの旅立ち
・男の人に惹かれるようになっていた自分への戸惑い
・両親への絶対的信頼から懐疑に揺れて気づく赤ちゃん時代からの脱皮
・初めて自宅を出て叔父宅に下宿することなどを想像してみる年齢になった
まさに「中学三年生」って、僕らもこれだったじゃないですか。
心も体も混乱の渦でしたよ。
芦田愛菜という、いまこの時、この脚本にぴったりの、旬の俳優あってこその映画であったと思います。
非常に難しい脚本に、映画会社が許可を出し、スポンサーが付いたのも、大人たちの心の中に「中三」のあの頃の自分をこの名子役がどう演じてくれるか、
そこに一縷、賭けたんだろうと思いますね。
(「宗教」は、劇中かなりのボリュームを占めてはいるけれど、親の愛と、親元からの出立を際立たせるためのひとつの背景・エピソード程度なのではないかな、別に自営業の食堂や青果店でも可)。
いや、それは違うか。
霊水「金星の雫」に、藁をもすがる思いで娘を育てた親の真実。そしてその親に育てられた子、という切ない物語。
依心の心は本物ですね。「星の子」という作品名のためにも、信仰はストーリーの基盤として動かせないかも。
感想のレビューを書くのは、これまた難しいけれど、
愛菜ちゃんが自分の10年連記の育児ノートに、途切れ途切れに、母の筆跡の下に今度は自分の字で鉛筆で書いていった新しい文字と思いのごとく、
他のレビューアーの皆さんも心遠く、訥々(とつとつ)と遠い目であの日の秘密の日記帳を開いておられるようで、
僕はそこにも感動しました。
宗教差別という考え方
宗教って親の影響が大いにあると思う。合宿に連れられた子供たちがいい例で、親に連れられて、大人になり、当たり前のように信仰している。物心ついた時から親が進行していると、それが当たり前になるのも仕方がない。与えられるがまま学校にも水を持っていき、なんの疑問もなくそれを机に置いたり。それでも儀式には疑問を感じている。彼女が強いのは、親族、学校、友達に隠さないでいること。信仰自体からは一歩離れたところで、冷静に両親を見ている。長女を失い、次女も‥となれば、両親はどうなるのだろう。どこか遠くへ行ってしまうのではないか。信仰にのめり込み、危ないところへ行ってしまうのではないか。信仰が怪しくても、親は親。側にいたい気持ちはわかる。将来、彼女がどっちへ転ぶのか。
芦田愛菜という女優
WOWOWの放送で観賞
最近はテレビCMとバラエティ番組で見かけるほかは、声優活動の方が目立っていた芦田愛菜の久しぶりの本格的な芝居の披露である。
撮影時の実年齢は役と同じ、だったらしい。
彼女ありきの企画という訳ではなかったようだが、彼女以外にこの役を演じられる役者はいないのではないかと思えるような、演者と役の一体感を感じた。
我々は芦田愛菜を幼い頃から見ているので、彼女の生い立ちを知っているような錯覚に陥り、それを役と重ねてしまっているのかもしれない。
幼少期を演じた粟野咲莉が、芦田愛菜と違和感なくつながることが更にそれを後押ししている。朝ドラで広瀬すずの幼いころを演じた、あの子役だ。
主人公の姉を演じた蒔田彩珠の繊細さがまた良い。時間軸が異なるので芦田愛菜との絡みはないが、蒔田彩珠と粟野咲莉の二人のシーンが姉妹に愛情の絆がありながらも危うさと切なさを感じさせ、印象に残る。
特殊な宗教を信仰する両親。その信仰のきっかけが自分の病だったことを知っている主人公。
物心ついた時にはすでに両親はその宗教に心酔していたのだから、主人公にとってはそれが「普通」のはずである。しかし、7〜8歳は年が離れていると思われる姉にとっては、赤ん坊であった妹がそれによって回復する姿を目の当たりにしつつも、両親の行動が世間と違うことを知っていて、一定の距離を置いている。妹に対して「あんたの所為よ」とはっきり言ったりするから、主人公も「普通」ではないことを知らされたようだ。
信じるとはどういうことか…がテーマのようでいて、この映画はそのこと自体にメスを入れていない。
ましてや、信仰の是非など問うてはいない。
特殊な家庭環境に育った主人公の少女が、多感な15歳となり、男性教諭に恋心を抱き、ませた幼馴染とそのボーイフレンドとの友情に触れ、世間が自分を自分たちをどう見ているのかに向き合うことで自我を確立しようとする姿を描いている。
映画のクライマックスは、宗教施設での泊りがけの会合で、行きのバスも宿泊の部屋も両親と別れた主人公がなかなか母親に会えず戸惑う場面から、やっと会えた両親が「星を見に行こう」と外に連れて行く場面までの、ジワジワと不安を駆り立てるサスペンスだ。
黒木華の意味深な表情と語り口調、人気が引いた施設の不気味さが、主人公と我々を不安にさせたうえで両親の行動に不信感を抱かせるのだ。
そして、三人肩を寄せ合って星を眺めるラストシーンへと進む。
「流れ星は三人一緒に見つけないと」と父親が言う。カメラはこの三人を正面から捉える。父親永瀬正敏と母親原田知世の視線はそれぞれ一定方向を見つめて動かない。二人に挟まれた芦田愛菜の視線は、流れ星を見つけようと右に左に動いている。既に信じるものを一つに決めて揺るがない両親と、自分の道を模索しようとしている娘の心境を象徴した丁寧な演出。
多くの人は新興宗教を嫌う。そこに「洗脳」や「貢ぎ」の臭いを感じてしまうからだ。
大友康平演じる主人公の叔父や、とうとう本音をぶちまけてしまった二枚目教師の岡田将生の考えの方が理解しやすい。しかし、この映画では主人公の周囲に理解者(というか、主人公を尊重してくれる人)の存在がある。幼馴染をはじめとする同級生たちや養護教諭は、主人公の信仰を否定も肯定もしない。映画を観ている私たちは、同じ状況で後者のようになれるだろうか。
主人公と姉にはこの周囲の環境の違いがあったのかもしれない。恐らくだが、両親の信仰を隠すべきものと捉えた姉と、普通ではないかもしれないが実態として屈託なく捉えた主人公との違いが、身近な友人たちの接し方を左右したのだろうと想像する。
この周囲の人たちに支えられて、主人公は自分と信仰とを冷静に見つめることができた。
叔父夫婦が両親から距離を置くことを真剣に勧める。それを拒否する主人公に「解っていない」と叔父は言うが、この少女は解りかけているし、本人が言うように大丈夫なのだと思う。
そう思わせるのは、我々の芦田愛菜に対する信頼感かもしれない。
芦田愛菜の演技は素晴らしい
自分の病気きっかけで崩れていく家庭の中で、揺れ動く中学生の心理を芦田愛菜が凄い演技力で表現出来ていると思ったが、新興宗教の怖さをもっと知らしめる作品を期待しただけに、尻切れトンボな気がした。
厚き信仰心の時に残酷なことよ
思春期の少女の「わからない」や「不安」といったセンシティブな感情を、信仰というセンシティブな環境に当て嵌めて描写されている。
しかしそんな条件下でも、ささやかな平和や愛があることも認めなければならないのだろう。
面白い題材のはずなのに
何も残らずそのまま通り過ぎて終わる感じ。
起承承承承承承・・・・・
で終わる映画に思えました。
見る側が憶測して終わる形の映画として準備が出来ていないのにそれがさも芸術かのように投げかける。
芸術と言えばなんでもありか
あれだけいい役者を使って投げっぱなしな映画に感じました。
期待した分肩透かしに合う感じです。
最後に芦田愛菜ちゃんがキャラとして強すぎる。あれだけ自分を持てる感じであればあんな風に翻弄されるのだろうか・・・いい役者だと思うが役が限定されやすい役者さんだと思いました。
愛菜ちゃんだから観れた
愛菜ちゃんが主演ってどんな作品だろうと気になって
原作を読んでから鑑賞
原作はテンポよく一気に読めたけど
映画はテンポが悪く感じた
芦田愛菜ちゃん、岡田将生さん、高良健吾さん、黒木華さん、
演技力も高いしキャスティングはぴったりで
宗教がテーマなのも珍しく
こんな世界もあるのだろうと言う意味で
観てみるのはいいかも
ただ自分は2度見返すことは無いだろう作品。
中学生女子の葛藤
ちひろの両親は宗教に浸透して神の水を疑うことなく信じているけれど、中学3年のちひろは徐々に疑問を持ち始める。他人からみたらイカサマに思える宗教でも信じ込んでいる信者からしたら紛れもない救いであり、年に一度のセミナーも待ちに待ったお楽しみなんだろう。
ちひろも頭にタオルを乗せたり、「その服洗ってる?」と母親に聞くと「洗ってるよ、たまにね」という返事に違和感は感じつつ、両親とは仲が良く、反抗する気持ちはない。おじさんに「高校生になったらおじさんの家においで、学校も近いし」と勧められても両親を残していくことはできない様子。
学校で人気者の南先生にクラスメートの前で屈辱的なことを言われてしまう。いくらカッコよくてもあんな先生は👎性格の悪さにみんな気が付いて人気は無くなるでしょうね。
傷ついたちひろをフォローする友達2人。いい友達に恵まれたことが救いである。
この親子がこの先どうなっていくのか明確な答えはないけれど、大人になっていくちひろはどう答えを出すんだろうか。
性格悪い岡田将生も意外性があってよかったけれど,芦田愛菜ってすごいな!と思った。こういう家庭環境で育った中学生はおそらくこうなんだろうなと思える、力まず大袈裟でない自然な演技、表情。これからどんな役を演じていくのか、楽しみですね!
南先生怖すぎぃぃい
クラスのみんながいる中、一人の生徒に対して声を張り上げ説教するシーンは引きました 一気に嫌われるだろ あんな教師(ここのシーンが一番記憶に残る)
一体この映画は何を伝えたいのか自分にはさっぱりであんな終わり方されて、えっ!?終わり!?、、、、
やっぱり芦田愛菜ちゃんは演技がとても上手ですね
河童のシーンは最高に面白かった(笑)
芦田愛菜はすごい
バラエティ番組で楽しげな芦田さんをよく見るが、役に入った時は完全に別人。
他の共演者に比べてもダントツの演技力!
それにしても新興宗教もキリスト教もかわらないな。幼い頃から勉強会やら集会に参加して価値観を固めていくんだからね。そこから脱するのはほぼ不可能。
確かに自分自身も日本人としての価値観に縛られているんだろうなと。それがアイデンティティの形成ということか。
全187件中、41~60件目を表示