星の子のレビュー・感想・評価
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いい映画です
宗教をテーマにした映画というより親を信じることを周囲に否定された少女の迷いを描いた映画だと思いました。
当たり前のように怪しい水を学校の机に置き授業を受ける主人公ちひろの姿に周囲が頭ごなしに否定できない宗教の厄介さが見て取れます。
目の前にどんな証拠を突きつけても怪しい宗教を信じ続ける両親にちひろは疑問を抱くものの自分の中で親を恥ずかしい存在にしたくないという葛藤に悩み苦しみます。そしてその姿は観ている我々をちひろだけでも何とか救えないかと居ても立っても居られない親戚家族の気持ちにさせます。この映画は予想できないラストを迎えますが終盤の宗教団体集会でのちひろの心の動きは一切説明されず観ている我々に考えさせる作りになっています。
私も見終わった後はしばらく呆然としてしまいました。
盲目的に信じることからの目覚め
この作品は明かされない謎が多い。
みなみ先生は【良い】先生なのか、【悪い】先生なのか。
ちひろ一家が信じる宗教は【いい】宗教なのか【悪どい】宗教なのか。
今までちひろは幼い頃から家族が信じてきたものを疑うということを知らずに「ただただ」信じてきた。
しかし、みなみ先生の一言がきっかけで揺らがなかった信じる心【信心】がわからなくなってくる。
だからこそちひろは言うのだ。
「わからない」
と。
我々観客もわからない。
みなみ先生が生徒に手を出している直接的な描写はないし、宗教団体が監禁して水晶を買わせたシーンは出てこない。
一体何が真実なのか。
宗教の嘘!
新興宗教は金目当てだけど、キリスト教、イスラム教等古参の宗教は歴史の荒波を乗り越えているのでまだまし。理性の弱い人、存在に驚いた事がない人が引っ掛かる。
まず、それが本当に神なら皆にとって神なのであって誰かにとってだけの神は、神ではない。
それと、祈るなら一人きりで祈ればいいだけであって群れる必要はない。なぜか集団になりたがる。例えば、創価学会、宗教とは言葉で人を救う事。公明党など政治に足を入れるなど、自分達の言葉では人は救えないと認めているようなもの。
決定的なのが自分達の宗教が正しいと分かれば信じる必要はないという事。自分達の宗教が正しいかどうか分からないから信じようとする。そこには間違えているかもしれないという不安がある。
新興宗教は超常現象で信者を騙すが超常現象より自分の存在の方が奇跡で驚くべき事。自分が存在するのだから、超常現象があってもおかしくない。
神がいるか分からないのが現状です。
宗教の恐ろしいところは、自分達の宗教の信者以外は人間ではない事。
キリスト教の信者にとってキリスト教の信者以外人間ではない。イスラム教も同じです。
最近人種差別が問題になっているが日本人なんてキリスト教、イスラム教等からは、人間とは思われてないから。差別を失くせとは宗教を失くせと同義に等しい。
差別を失くす事は不可能に近い。不当な差別、いじめ等不当な行為を失くす努力が大切。
日本は戦後、宗教教育、哲学教育をやめたから宗教や哲学に疎い。
絶望的です。
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