スキャンダルのレビュー・感想・評価
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時代にトドメを刺すことは出来たか。
フィクションとして昨今の風潮を取り入れた映画だとしたら最高だったと思う。
しかしながら、本作は事実を元にしており、登場人物も実名である。つまり、作品内で描かれていない(若しくは少ししか描かれていない)彼女達(メーガン・ケリーとグレッチェン・カールソン)のパーソナリティを我々は外の世界で知ること出来、彼女たちに対するリアルな印象と物語での彼女達の印象にギャップを感じた時、作品を素直に受け入れることは出来ないだろう。
本作鑑賞後に読んだこの記事、とても興味深い内容だったし、勉強になりました。
https://note.com/papurika_dreams/n/nd7293a37b4f4
ここまで含めて映画体験とするならば、それは大変有意義であったしそういう意味で高評価とさせてもらいました。
これは「1917」における神話的なストーリーと、第一次世界大戦西部戦線の悲惨さにも同じことが言えるだろう。
セクハラ大国アメリカ
一番面白かったのがトランプとやり合うメーガン・ケリーだった。本物トランプとうまく合成して使用しているけど、これだけでもトランプ批判につながるんでしょうね。ただ、あくまでもFOXは共和党支持なので、映画としての反トランプです。
シャーリーズ・セロンはそこまで本人に似せる必要があったのか?と思うほど別人になっていました。これはもう『モンスター』(2003)以来の出来事です。というか、本人とはわからないくらいにメイクすると女優賞候補になる!なんてのも皮肉ですね。その皮肉といえば、被害者は5千万もらったがCEOの退職金が6500万とか、日本と桁が違います・・・
ニコール・キッドマン演ずるグレッチェンはかっこいいと思ったけど、その他の女性キャスターはいろんな駆け引きや自己防衛のために行動していたことが引っ掛かり、すべてスッキリしたとは言えないエンディングでした。まぁ、FOXニュースだからトランプ批判もできないし・・・
やっぱり足の綺麗どころを集めてる事は頷ける…
事実の話が元になっている,という事で観てみたが…
やっぱり(自分も踏まえ)男目線の言い方になってしまうのも,実際の所,現実的にそういう事になってくる話だとも思われた。
が為に,映画作品の本質はどうだったの?と訊かれると,返答に窮する処なのかもしれないのが、本音なのかもしれない…。
2大女優の距離感がカッコいい
ダブル主演の2大女優のシャーリーズ・セロンとニコール・キッドマンの「共感はするけど手は取り合わない」距離感がかっこいい。この大物2人を使った上に助演もマーゴット・ロビーなど贅沢な布陣で固められており、この映画がそれなりの強い発信力と経済力を背景に作られた作品だとうかがえる。
「これからデート?」と尋ねる社交辞令さえもセクハラ扱いされる御時世に、ロジャーの行動はエグいが、これは実際に映像化できたギリギリのラインで、現実には映像化できないようなもっとキワドイやり取りがあったんじゃないかと想像する。その辺は鑑賞者の行間読みってことになるんでしょうか。
これを観た後に日本のテレビをつけると、都市伝説的なこともあながちデタラメではないんじゃないかと、また想像してしまった。
アメリカならでは
まずこの国では企画段階で間違いなく頓挫する内容を作れるハリウッドの懐の深さに改めて驚嘆するしかない。
最初は、目まぐるしく変わる展開についていくのに必死であったが、段々と焦点が明らかとなり、その一点について結末まで一気に持っていくテンポの良さに圧巻された。
非常に満足いく内容でした。
単純にスカッとするには複雑すぎる
「スキャンダル」ってSEOに著しく弱そうなタイトルはどうにかならなかったのかと思うが、"Bombshell" に嵌る絶妙な邦題はなかなか思いつかないものである...。
ストーリーは「あの」FOXニュースで起きた(起き続けていた)セクハラ事件を基にしている。2016年。割と近い。
FOXニュースのアンカーであるメーガン・ケリー、番組を降ろされて黄昏の道にいるグレッチェン・カールソン、そして栄光への道を夢見るケイラ(彼女は恐らく架空?の人物だと思われる)。
特殊メイクでガチにメーガン・ケリーに寄せてきたシャーリーズ・セロンは、FOXニュースにありながらトランプ攻撃の急先鋒である(そしてそこには「所有者」ルパート・マードックの意向がある)。トランプさんはさすがに誰かに演じさせるわけにもいかず、全部リアル・トランプなのはちょっと面白い。しかしトランプさんも発言とツイート最悪だな...。まあ今もあんま変わらんけど...。
メーガン・ケリーはトランプさんとその熱狂的支持者たちの攻撃から守ってくれないロジャー・エイルズら上層部にモヤモヤしている、そういうタイミングで "Bombshell" が投げ込まれる。
投げ込んだのはニコール・キッドマン演じるグレッチェン・カールソン。闘う女、そして極めて冷静で切れる。
ロジャー・エイルズという男は「まだこんなおじさん居たの...」と思ってしまう程の典型的ナチュラル差別おっさんである。セクハラは勿論なのだが、言動が全て「私は女性たちを活躍させてやった」という言い方なのである。とにかく恩着せがましいというか、引き上げてやらにゃあ女なんてなにもできないだろ、という根底の思想を隠そうともしないところに乾いた笑いしか出ない...。しかもそれ、多分本人に悪気とかない。怖。
そしてその風土に、結局は女性も染まっているのだ。メーガン・ケリーもモヤモヤしてはいるが、結局FOXニュースで働いている。それは本当に「生活の糧」の為だけなのか?自分を通しているようでどこかの「意思」が入っているのだ。
女性が女性であるだけで抑圧される時代というのを、私自身はあまり感じて生きてこなかった。でもそれは厳然と存在していたのだ。当たり前に。そしてそれを当然と思う「女性」もいるのだ。難しい。
そしてマーゴット・ロビー。彼女は野心家だが、「何も知らない」役回りを演じている。FOXニュースを見すぎてロゴが焼きついちゃった(あのあたりの演出がコメディっぽい)家庭で育った「素直な保守派」。色々知ってしまっているニコール・キッドマンが止めるのも聞かず、彼女は最悪の形でこの世の醜悪さを知る。あんまり素直過ぎて悲しくなる。そしてそういう「素直な」女性は多いのだろうと思う。だからこそロジャー・エイルズの罪は重い。
「知っていたのに何もしなかったこと」をケイラがメーガンに責めるシーンは、どちらも理解できる部分があって悲しかった。沈黙の罪、でも人間、そんなに強くない。FOXニュースのアンカーであっても。
ただ、メーガン・ケリーの言動にもちょいちょい気になるところはあり、そこは敢えて残したんだろうな...という気はする。「彼女たちがなぜFOXニュースを選んだのか」はメーガンとグレッチェンに関しては描かれないからだ。そこはちょっと考えてしまった。
結局いちばん共感性が高いのは、素直すぎるマーゴット・ロビーと彼女の友人で「クローゼット民主党員」であるケイト・マッキノンである。
個人的にはルパート・マードックのヤバさにいちばん戦慄した。彼の思考ひとつでニュース動いちゃうの怖いというか、それがメディア王なのか...
「フェミニストなのか」【loyalty】 アダム・マッケイ作品を思...
「フェミニストなのか」【loyalty】 アダム・マッケイ作品を思い出した、例えばどこか『マネーショート』っぽい語り口・進み方に『バイス』のようなハイクオリティものまね大会(緊張・毒気をやわらげるような時折のポップ演出も)。ではニュースをお伝えします。ある情報筋によると、"戦う女性"シャーリーズ・セロン(近年のアクション映画等での強キャラっぷりばかりか『スタンドアップ』でも実在の人物となりセクハラ被害の声を上げ戦った)とマーゴット・ロビーの演技そしてカズ・ヒロさんの特殊メイクが素晴らしい、と。結果からお伝えしますと概ねその前評判通りでした。あと、社会派(& コメディ)監督ジェイ・ローチの手腕に色々なキャラクターで地味に顔を揃えた豪華キャスト。嫌われ役で敵の総本山ロジャー・エイルズ役ジョン・リスゴーに、個人的に押さえておきたい面子だけでもマーク・デュプラス(シャーリーズ・セロンとは『タリー』コンビ)、アリソン・ジャネイ、ちょい役ながらTV畑からのダーシー・カーデンやトリシア・ヘルファー、そしてマルコム・マクダウェル。そんな中でも特筆に値したのがジェス役ケイト・マッキノン。彼女の素晴らしさは毎度実感するものだけど、今回はいつもの比較的アクの強い感じとはまた違って魅力的。
WHAT THE FOX! 政治色も超える長年に渡る問題。ジェスはザ・"保守"なFOXにいながらもクローゼット民主党員でレズビアンという難しい役どころで、しかも最後にはツラい現状に甘んじてしまう...というドラマに深みをもたらす難役。そのキャラクターにも通ずるのだけど本編最後のテロップが指し示す通り一時期的だけで根本的には変わらぬ状況。
"This place is crazy." 見出しWHAT THE FOX(= fuck)! "to be likable" "Maybe (maybe not)." But not the last
今年有料鑑賞17本目
変遷あるいは革命
男性社会の崩壊を示唆する作品だった。
中々に凝った作りでもあり、ハリウッドの商魂逞しい一面も垣間見る。
日本にも枕営業なる都市伝説が周知されてる。それはいわゆる交渉であり、対価が支払われているという妄想でもある。事実かどうかはさておきそれが是だとの時代もあった。
だが、それを是だと肯定してるのは男性が上位にある社会だ。
男性の多数が共有する価値観なのだ。
それへの革命にも思えた。
だが、しかし、作品の中で描かれてるのは交渉であり、その結果対価を得ているビジネスで、嫌だろうがなんだろうが、それを選択したのは自らの野心であると思う。
10年前のセクハラを告白した人物もいる。私は望んではいなかった。この10年、その事をずっと後悔してた。これは懺悔なのだと思うし、その為に相手が裁かれるのは理不尽にも思う。キッドマンが訴訟を起こすのは正義だと思うが…解雇されなかった場合どおするのかは疑問だ。
何というか、男性側だけが間違ってたとも思えない所が中々に悩ましい。
中にはいるのだ。男性が上位にいる状況を利用し、利益を得た女性も。その場合は公平な取引であったと思う。当人にとっては処世術の一環以外の何物でもなく有効な能力を行使したに過ぎないのであろうし、欲と欲が合致した結果である。
ただ、これは持たざる者からしてみれば卑怯にも思えるし、何より公平かつ公正ではない。その対象から除外された者からしてみれば明らかにおかしい。
今回の場合、選択権があるのは男性だ。
それも男性上位の社会だからだ。
若くしてその地位を手にした王様には、彼が望む望まずに関わらず、その交渉術を試みた女性は引っ切りなしに現れたであろう。当時に抱いた正当性は覆る事はなく、時代の変遷についていけなかったのであろう。
自らを法であるとのぼせ上がった王様からしてみれば、恥知らずのテロリストにも見えた事だろう。
ただ、そんな暴論に食い荒らされた側には悲劇以外の何物でもない。
交渉の場に引きずりだされ離席する術を持たなかった人達には殺ろされる事と同等だ。
男女雇用均等法が施行されてからなのか、女性に選挙権が認められてからなのか、あるいはもっと違うキッカケからなのかは分からないけれど、世界は緩やかにこの案件を是正していっているように思う。
今、行われている運動は男性上位社会への下克上なのかもしれない。
これから向かう世界が正常なのかどおかは俺には分からないが、変革されていってるのは確かだ。
なんだか漠然としたセクシャルハラスメントっていうものの争点を自分なりに認識した作品となった。
映画的にはエレベーター内の3人のショットが秀逸で…革命の狼煙をぶち上げてる側も一枚岩ではない感じがあって良かった。
絶妙な距離感というか、牽制する空気感というか…それ故にこのセクハラ問題って鎮静化はしても根絶はしないのだろうなぁと考える。
今回の作品はニュースキャスターのお話しだ。見られてナンボの商売だ。
作品中の女性キャスターは類稀なる美貌の持ち主だし、更衣室では胸にパットを入れるキャスターも映ってる。
この辺も男性上位社会の価値観が女性側にも蔓延してる事の現れだと思うし、女性側も女性である事を最大限活用しているようにも思う。
だからこそ胸元がガッツリ開いた服装をするのだろう。
ニュースを読む為にはそんな行為は必要ない。だけど視聴者の興味を惹きつける為には必要なのだ。そんな観点からすれば足を見せろとかはオーディションの一環でもある。
その先は勿論やり過ぎで不必要な行為だ。
昨今のセクハラ論争は、そこら辺を一緒くたにしてるようにも思うから腑に落ちない。
でも、この作品を見てそおいう考えこそが長きに渡る男性上位社会の価値観の刷り込みなのかとも考える。
そおなると人間の根底から改革しようとしてるようにも思え…最終的には性別の廃止なんて事もまかり通るのかもと、予想もつかない社会が出現しそうで、そら恐ろしい。
たぶんこの論争に終止符が打たれるのは、地球という星が荒廃して住めなくなり、人類が何百光年も先の惑星に移住する頃かもしれない…。
フジテレビ
23本目
正直、観た後にフジテレビを思い出した
いわゆる、「女子アナ」のブーム初頭にフジテレビには相当数の女子アナがいた
顔で選んでるの?
ってくらい可愛い女の子が内容を理解しているのか不安な感じでニュースを読む
「旧中山道」を「いちにちなかやまどう」と読んだり、アイドルばりにCDを出したり、タレントなのかアナウンサーなのかフジテレビ社員なのか、分からない状態だった
どの番組でもフジテレビの女子アナを見ない日はなかった
劇中の女性達も必要以上に脚を見せたり、胸元を大きく開けた衣装だったけれど、引き換えに地位が与えられたりしたのは、やっぱりなんだかんだでテレビも男性社会なんだと思った
それにしてもマーゴット・ロビーは美人さんだわ
勇気ある行動。
こんな事って本当にあるんですね。
まだ、続いてたりする企業もあるのかしら。
誰かが声にして先頭に立つ勇気。
こうでもしなきゃ世の中は変わらない。
果たして特殊メイクは必要だったのかしら。
本物に寄せる必要性があったのかな?
女たちがかっこよかった!
全編緊張感が走っていた。アメリカでは有名な話かもしれないが、私はよく知らなかったので、最後までドキドキしながら観ていた。職を奪われた腹いせに訴えたかに見えたグレッチェンも用意周到だったし、今の地位を守りたいはずのメーガンも冷静に情勢を見極めてから行動を起こしたし、野心満々のケイラもやっぱり傷ついていたし… 3人の立場はまるっきり違うとはいえ、それぞれが決断して、行動を起こしてくれた。ロジャーの行為は決して許されるものではない。ロジャーは確かにテレビのニュース番組をコントロールする力はあったのかもしれない。でも、だからといって、彼の行動が認められるものではないのだ。最近のアメリカ映画界は、アメコミの映画化や過去作のリブートばかりで辟易していたが、ハリウッドの底力を観た気がする。日本でも、昨年『新聞記者』という作品が作られて、日本も捨てたものでもないなと思ったが、こんなに近い過去を映画でも描くことは滅多にない。日本の映画界も見習ってほしいとつくづく思った。
やはり釈然としない
やはり実話ベースということで釈然としない…
もちろんやってるヤツはクソだし、曝き正さなくてはならないのは間違いないのだけど、闘いとしてはコレで良いのかとモヤモヤする…
マーゴット・ロビーの役が実はフィクションというのもね…
勇気ある行動と計画性
グレッチェンがCEOのロジャーを提訴。訴えてやるっ!とかーとなっただけではなく、着々と準備していた。メモを取り、音声も録音して弁護士とも話し合って、辞める日まで考えて、、、準備は大事ですね。提訴後になかなか同調する女性があらわれなかったのはヤキモキしただろう。でも結局は大勢の女性が声を上げた(メーガンで23人目?)。
ただ、カメラの前だけでなく、パンツはダメ、スカートをはいて足を見せろ、なんてそんなことをまだ言ってたんだとちょっと驚いた。それだけでもセクハラっぽい。
それにしてもロジャー、なんてエロオヤジなんだ。エロい人は年をとってもエロいのか、そんな人ばかりではもちろんないだろうけど、権力を持ったエロオヤジはどっかに行っちゃえー👎
見所はやはり3人の美しさ。マーゴットははもちろん、シャーリーズセロンもニコールキッドマンも特殊メイクしてるらしいけど、相変わらず美しい。😍特にシャーリーズセロンは「タリーと私の秘密の時間」のあの体型から
もうすっかり戻っている。凄いです。
コロナウィルスで映画館、ちょっとどうかな?とも思ったけど全然心配することなかった。私を含め10人😂
平日ということもあるけど。田舎ってことですね😅
普通の土日でも空席いっぱいです。😭
組織で仕事する社会人には考えさせられる
正直、自分は男性なのでセクハラ加害者の確率が高いし、この手のフェミ系?の映画は気が進まなかった。しかし実話でもあるからか、なかなかハラハラしてサスペンス的に緊張感をもって鑑賞できた。男性は女性より見るべきだろう。セクハラという視点でなくてどんな組織でもありえる問題行動を起こす権力者との闘いという視点でみれば日本社会でどこでも発生してる事件だ。その意味で組織で働くすべての人におすすめしたい。確かにどの人物も身勝手で感情移入はできないが、それが逆に現実の社会の縮図としてリアル。
メーキャップで賞をとったらしいが本人に似せる必要はそんなにあったのかと思う。
ブロンドの3美人が見れて満足(セクハラ発言?)というご同輩も多いはずである。
アメリカ映画らしく終わりはハッピーエンド。映画館で見て後悔はしない。
女性と男性で捉え方が変わる
「文字情報が多すぎる」かな、と感じました。
特に字幕版でみる時に文字多すぎると着いていけないタイプの方は、途中で疲れてしまいそうです。
内容としてはタイトルの通り、女性的な視点でみた感想と男性的な視点でみた感想が変わると思います。まあでもこれは「セクハラ」という内容の時点でそうなのかな、と。ちょっとした痴漢の話とかしてても捉え方に男女差がありますもんね。
終わり方もそこら辺を考えて問題意識をなげかけようとしたのかな、、、?
すごかった
実在の企業のスキャンダルをこのようなエンターテイメントにするのがすごい。頭がよくて気の強い女を相手にあんなセクハラしていたら仕返しされるのが当然だと思うのだけど、それが長年まかり通っていたので世の風潮がそれを妨げていたのだろうか。歩けなくなってもチンチンが立つのもすごい。奥さんともやっていそうな感じだった。
人は人を選ぶことができるのか?
映画は事実に基づいたストーリーではあるが、うーんという感想しかない。
もっとエキサイティングな演出を期待したが、事実を忠実に描き過ぎているという感がして、
この内容であれば、NHK-BSのドキュメンタリーあたりでいいのではと感じた。
決して面白くない訳ではないが、いたって映画のつくりとしては普通。
セクハラ訴訟がテーマだし、セクハラを肯定する訳ではないが、男性・女性、異性のキャスターを一人選ぶとすると、どういう判断になるか?ということを考えた。
素質などで選びたいが、画面映り、また足だしは確かに視聴率は上がると言われている。
あとは人の好みとなってしまうか?このオーナーのセクハラは許されるものではない。
でも人は人をどう評価するのか?ということはセクハラだけではなくパワハラという言葉があるように、永遠に続くべき問題と考えながら、映画を観てしまった。
大切なこと。楽しくないけれど。
天下無敵、破竹の勢いのFOXニュース(FOXテレビから修正)で、ニュースキャスターをしていた身で、その成功を実現し続けてきた上司 (CEO!) のセクハラを訴えることは、観てわかる以上に難しかっただろう。成功に終わって、本当によかった。
なんか淡白なレビューになっちゃったな。それも、セクハラ主人公ロジャーも、彼が率いるFOXニュースも、全然魅力がないからだよ。変でしょ、あんた達!
というわけで、映画観たのに、まったくすっきりしないなあ〜。
憤慨。
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mollyさん、災難でしたね。
2020/3/25 追記
米国の友人から教えてもらったので追記しておきます。
---ここから、教えてもらったこと---
念のために、ですが😅、FoxとFox Newsと二種類あって、これはFox Newsの方なんですよね。Foxは"24"とか"American Idol"(元)とかスポーツとかやってる、普通の(?)ネットワークで、Fox Newsが極右なケーブルチャンネルです。
ほんとに、内容としては、信じられない、信じたくない出来事で、こういう種類の人間が社会を支配していると思うと情けないなぁ〜って思います。
---ここまで、教えてもらったこと---
パンプスの靴づれで血だらけ
キャスターが皆、インテリで、結婚して子どもが複数いて、そして番組でもニュースでも、ピンできちんと自分の言葉でしゃべっている。FOXでも批判的なことをちゃんと言う。それでも、過去に受けた情けない仕打ちに抗議の声をあげることが、如何に辛くて大変で恐怖感で一杯になってしまうのか、涙がででしまった。でも、皆が背筋伸ばして大人である姿がかっこよかった。ジェスの存在が本当に嬉しかった。
翻って、日本はなぜ、男のキャスターと組むのか、なぜピンではないのか、なんで複数のコメンテーターがワサワサ居るのか、なんで子どもっぽさが求められているのだろう。
最後、マーゴットがノーメイク、さっぱりヘアスタイル、Tシャツにパンツ姿、ペタンコ靴でIDカードを屑籠に捨てた場面、良かった。まだまだ続く、だけれど。
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