スキャンダルのレビュー・感想・評価
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声を上げる勇気
物語として観たらいいのか、ドキュメンタリー風作品として観たらいいのかよくわからないまま終わってしまい、映画自体にはあまり引き込まれませんでした。
ただ、今回のFOXCEOのような人物が世界中のあちこちにいる事、そしてその陰で虐げられ傷つけられている人が大勢いるのだと思うと悲しいし悔しい。我が物顔でのさばる権力者の目が覚めるように、そして負の連鎖を未来に残さない為に立ち上がったグレッチェンの勇気は言葉では言い表せません。人生をかけた命がけの主張だったのだと思います。
パワハラやセクハラに限らず、今の社会はまだ弱い立場の人が声を上げるのは相当の勇気が要る事だと思います。当たり前の事を当たり前のように主張できる世の中に近づけていくのは私達一人一人の声なのだと思いました。
カズ・ヒロのために
たしかに本人にそっくりでした。
カズ・ヒロのドキュメンタリーに感動したので観てみました。
でも実際の実話。
こんな事が日常の生活に当たり前にあると思うと怒りさえ込み上げてきた。
勿論、世の中にあるパワハラもセクハラも、どこまでかは分からないが、お互いを尊重しコミュニケーションが取れていれば相手にそう感じるさせる事はない。
でも殆どが相手を自分より下に見てるからできていない。
この実話は女性を卑下して接する方が多い。
女性は体力的な面でも力は弱いし子育ても家事も女性の仕事。そう思っている男性も多いのは現実。
先進国であるアメリカでこれは残念。
日本でも前日ジャーナリストの伊藤詩織さんが勝訴しましたが、公平で平等な世の中になってほしい。
実話
Me too運動はハーヴェイ・ワインスタインがきっかけだと思っていたがロジャー・エイルズ訴訟の影響も見逃せない。優越的地位を利用したこの種のハラスメントは被害者が声を上げづらいことに付け込んで蔓延ってきたことは想像に難くない。声を上げた被害者たちの勇気に敬意を表したい。
事件を徹底的に調査し脚本化したチャールズ・ランドルフさんの功績も大きいがロジャー・エイルズが他界したとしてもメジャーのFOX絡みだから製作も難しかったろう。
ロジャー・エイルズは会長の座を追われたがいわばトカゲのしっぽ切りに過ぎない、組織相手では勝てないので個人を訴えたのだろうが権力者にすり寄り擁護する連中も同罪なのは明白。
本作と真逆なキャスターからすり寄る枕営業のスキャンダルもあるだろうから業界の病巣は複雑。
考えてみれば派手な業界に限らず権力者の不都合な真実が隠ぺいされる風潮はそこかしこに散見されるのも事実、セクハラに限らず政府の文書改ざん、大学を私物化する権力者や手抜き製品を作る大企業など凡庸な一市民は情けない世の中になったものだと嘆くしかないのだろうか。
一定の成果はあったもののこの顛末では釈然としないし、事件をなぞっているだけなので人物の掘り下げなど深みに欠けているところは残念でしたが、あまり脚色を加えると信憑性が揺らぐのでこの種の実話物の限界なのでしょう。
家で見たせいか
細かいところが理解できず、劇場で集中して見たらもうちょっと意味わかったのかな?でも大まかなストーリーでも面白くなかったからお金払わなくて良かったか、とも。シャーリーズ・セロンのメイクは本人に似せたのかな?しゃべり方もよりキャスターらしく?素晴らしい努力だけどニコール・キッドマンもマーゴット・ロビーも普通だからひとり浮きまくってましたわね。そういう全体のバランス監督やら制作陣が調整しないの?そんなこと言えないほどシャーリーズ・セロンの立場が強いのか。そもそもこういうアメリカの実話を元にした映画って楽しめたことがない。って分かってるなら見なきゃいいのに毎回手を出してしまうんですよねー。
映画としてよくできてる
序盤で、ああ、これおもしろいわ、とわかる。
ぽんぽんと軽くジャブのようにテーマを提示していて引き込み方が上手い。あと、すらっとした美人が多いのもすごくいい。(ってこういうのがダメって映画か)
このスキャンダル自体の嫌悪感とかはひとまず置いといて。映画としてよくできてる。
序盤の煽りが徐々に熱を帯びて広がりを見せ、終盤までその流れが持続し失速する場面がほぼない。ストーリーの構成よく、凛とした印象のあるキャスティングでそれを引き立てている。
まあ、これは女性のほうが的確に観れる映画でしょうね。あと続くってこれもしかしてトランプ版やろうとしてる?
ついに鑑賞しました。
コロナ禍で劇場に行く機会がなくなり
ついにNetflixにて鑑賞。実話なんですね。
FOXの創業者ロージャエイルズのセクハラ訴訟
シャリーズセロン、ニコールキッドマン、マーゴットロビーの綺麗どころとジョンリスゴーの演技
時代は、2016年トランプが候補者として登場。
あまりドロドロと突っ込んでないのが物足りないかな?
世間もme too で立ち上がり これからだな。
原題のBonb shellは、爆弾やとてつもないスクープ、男性の生殖器を表すらしいね。
メディアの裏側を暴け!
アメリカの大メディア企業であるFOXニュース。華やかな舞台の裏側に蔓延る、上司による女性キャスターに対するセクハラ騒動の真実を暴き出した、史実を元にした社会派ドラマ。政治家やキャスターも実名で、実際の映像も織り混ぜて演じ、それが大統領選の昨年の公開というのもアメリカならでは。日本映画では難しい内容だと思う。
FOX自体、共和党よりのメディアであり、あのトランプ大統領を生み出したのも、FOXによる力も大きい。また、企業体制においても、保守的な職場であるとも言われ、そこには、自由の国アメリカにおいても、男尊女卑的な考え方をする経営陣や女性に対するセクハラが蔓延していた全貌が描かれている。
嘗ての人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、FOXのドンであるCEOのロジャー・エイルズに不当解雇されたことを機に、それまでのセクハラ事実を提訴した。そして、同じような被害を受けた女性に賛同を求めるが、人気キャスターに伸し上がるためには、女性同士の駆け引きや足の引っ張り合いもそこにはあり、直ぐには賛同は得られない。
現在の看板キャスターであるメーガン・ケリーも、グレッチェンの真意も理解するのだが、ここまで来るのには、ロジャーの力を借りながら、伸し上がってきたのも事実。葛藤の日々が続く。そして、意を決して、声を上げていく。
女性が、こうした理不尽で古い社会体制によって、辛い目に合っているのは、アメリカだけの問題ではなく、むしろ、日本の企業においては、もっと差別化があるように思う。それまで虐げられていた女性が、こうして声を上げ、女性自身の誇りを取り戻そうとする動きは、これから世界的にも進んでいくだろう。
そうした意味で、FOXとトランプ元大統領を引き合いに出して、本作を描いたのは、そうした強い社会的なメッセージを訴えているのだろう。
主役の3人のキャスターを演じた、シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、そしてマーゴット・ロビーの3人がなりきりメイクで、演じているのを観るだけでも、見応えはある。
演技派勢揃い
アカデミー賞でなんか賞とってたなぁ位の知識で観たのでシャーリーズ・セロンだと気づかなかった!!この女優さんはほんとカメレオン!どんな姿にもなれるなぁ、凄い。
実話とのことで、女性の弱みを利用するクソジジー!日本でも同様の事はあるのだろうが、アメリカ社会は本当に強く根付いていそう。社会派映画だが、豪華キャストで見応えがあった。
自戒の念をこめて
今まで遭遇してきたセクハラ野郎達を煮詰めて煮詰めて
ゼラチンで固めたみたいな男、ロジャー・エイルズ。
女性を生きていると、本当にこういう人間に出会うことがある。
そして大抵そういう種類の人間には罪悪感と言うものが存在しない。
特にケイラのシーンは、終始悔しくて悲しくて涙が出た。
相手を尊重する気持ちを突然踏みにじられた悲しみ。
従うことしかできない自分の惨めで恥ずかしい気持ち。
穢された自分の身体、後悔と自責の念。
ケイラや他の女性たちが自分で選んだ?勝ち取った?
キモいおっさんの言いなりにならなくていいルートがあれば誰もがそれを選ぶでしょう。
彼女たちにそのルートは最初から用意されていない。
上に立ちたいという野心を持った時、
何故この女性たちが犠牲を払わなければいけなかったのか。
この作品のテーマはまた別のところなのかもしれないけれど
改めて考える機会になった。
態度保留にさせてください。
映画の面白さとは関係ない部分で、強烈に違和感を感じる場面が多々ありました。
その違和感を感じた場面が「実際にあったこと」なのか「映画上の創作」なのかが分からなかったため、私は現時点では本作に点数を付けることはできません。色々調べましたが目当ての情報を探すことができませんでした。
ただ、映画としては非常に面白く、楽しんで観ることができました。
「女性」というだけで下に見られ、性的対象として消費される機会が多かった女性ニュースキャスターたち。虐げられてプライドを踏みにじられた彼女たちが、世論を動かすほどの巨大な存在であるFOXニュースCEOのロジャーに反撃するというストーリー。取り扱っているテーマは非常に重いものですが、意外にも冒頭から軽快なテンポや演出で展開される物語はエンタメ性の高いものでしたし、虐げられてた女性たちのジャイアントキリングは映画的カタルシスを感じられ、気楽に面白く観ることができる内容でした。
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2016年に実際に起こり、「Metoo運動」のきっかけになったとも言われるFOXニュースのセクハラ事件を題材とした映画。アメリカ最大手のニュース専用ケーブルテレビ局である「FOXニュース」。かつて看板番組でメインキャスターを務めていた経験もあるグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、CEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)をセクハラとそれを拒否したことによる左遷があったとして提訴した。
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私は実話を基にした映画の中で、必要以上に悪を悪として描くのは苦手です。特に既に亡くなった人を悪く描くのは強烈な嫌悪感を抱きます。
過去にレビューした冤罪をテーマにした映画『リチャード・ジュエル』でも、一番最初にリチャードに嫌疑をかける報道をした女性ジャーナリストを「CIA捜査官へのまくら営業で情報を入手していた」という描き方をしていることに対して私はかなりの嫌悪感を抱きました。何故なら彼女は既に亡くなっていて、尚且つ彼女が所属していた新聞社はまくら営業による情報収集を完全に否定しているからです。「死人に口なし」と言わんばかりの描写で「死人に鞭打つ」行為だと思いました。『リチャード・ジュエル』は映画自体は楽しめたのですが、どうも実在の人物を描くにあたっての配慮に欠けた映画に思えてしまって私は苦手です。
本作もとにかくロジャーをはじめ、登場する男性キャラクターたちが酷くステレオタイプの「男尊女卑思想」を持っているように描かれているのが非常に気になってしまいました。色々調べてみたのですが、これが実際にあったことなのか映画上の虚構なのかが判断できる情報がありませんでした。ロジャーに関するニュースを見ても裁判の中でセクハラを否定しているようですし、しかも2017年にはロジャー本人が亡くなっていますので、本作はあくまでも被害者女性たちへの取材によって作られた映画です。
私にはどうも、本作が『リチャード・ジュエル』のような「死人に鞭打つ映画」に思えてしまって、純粋に楽しむことができませんでした。
今しばらくは本作は評価せず態度保留とします。
実話系
あんまり知らなかった事件。
実話が元だけど、トランプとかの実像が出てきてしまうと、逆に中途半端を感じてしまう。リアリティは増すけど、映画なんだから脚色してる場面は当然あるだろうし、混同してしまう。
3人の女優が共演する場面もあったけど、合間の雰囲気はどうだったのかと心配になってしまった。
アメリカがこうなら、世界がこうだ
ハラスメントに敏感なはずのアメリカでさえこのようなセクハラが横行しているのだから、日本などおして知るべし。
世界のSDGsなんて「絵に描いた餅」なのだと痛感してしまった。
物語は事実に基づいているけどフィクションなわけで、たぶんもっと酷かったのだと思う。
映画のテンポが早くて字幕に追いつくのがやっとだったけど、理解できたし、緊迫感にも通じたかもしれない。
ニコール・キッドマンとシャーリーズ・セロンの抑えているけど伝わる演技に迫力を感じた。
登場する女性が皆スタイル良くて苦笑したけど、映画は面白かった。
まだまだ終わりそうにない戦いに挑む姿がカッコ良いけど、永遠に続く戦いであろう。
トランプ政権が終わってつくづく良かったと思うけど、トランプと同じ考え方のアメリカ人が限りなく多いことに、アメリカに対する失望も感じたな。
声を上げる勇気に敬意
アメリカの政治については無関心。
セクハラ、パワハラ的な事は自分が生きる中で関わりが無かったけど、職場のトップが訴えられた場合その下につく者はどう動いたらよいのか、という人間心理を覗く事が出来たのは面白かった。考えさせられた。
実話という事で衝撃的な結末が待ってる訳ではないけど、メッセージ性のある映画でした。
Brigette Lundy-Paineが観たくて
Brigette Lundy-Paineが観たくて鑑賞。出番がそこそこあって嬉しい。ロングヘアでバッチリメイクでもやっぱり可愛かった……!!!
ニュース番組さながらでめちゃめちゃテンポ早いけど、話の流れ自体は読めるので問題無し。その中で、セクハラ被害者たちの語りや表情を映すときは一転してBGMも静かになり、言い尽くせない悲しみや怒りが伝わってきたのが良かった。
バチバチバチ…
シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーによる3人の金髪女優の演技合戦。エレベーターで一緒になる3人の視線の演技が凄い。今のMeToo運動の前日譚。前日譚と言うがこんな話は大昔からあったのだろう。誰もがわかっていて見過ごし、やり過ごし、押し黙ってきた。白人で容姿端麗、視聴者はそれを求めている、しかし、代わりはいくらでもいる、その座を勝ち取れ…見返りに…恐ろしい。が、世の中綺麗事ばかりでないのが現実。マーゴット演じるケイラがその典型。実話でほとんどが実名なのが映画の凄いところ。グレッチェンはよくぞ、勇気をもって告発したし、映画では事前に弁護士に相談し、録音するなど計画的に描かれているが、相当苦悩があったと思う。また、トランプのセクハラを追及する一方で、過去自身がセクハラを受けたにもかかわらず、押し黙ってしまってきたことを悔いるセロンは好演だし、実際のメーガンはその時の地位を考えると、告発がそのタイミングでもわからなくもない。セロンの特殊メイクは本人そっくりで、セロンとわからないくらいだった。映画がリアリティがあるのはこの問題は続くというところ。完全には無くならないと思う。確かに会社に莫大な利益をもたらした功労者であることには変わらないが、セクハラ加害者二人の退職金が被害者への賠償金より多いのが何よりもその証拠。人の人生、尊厳を踏みにじった上での利益なのだが。大統領選と並行した形で描かれるが、トランプが勝利してしまった要因の一つにFOXのこの問題があったかもしれないと思うと、何とも言い難い。ジョン・リスゴーが怪演。
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