シラノ・ド・ベルジュラックのレビュー・感想・評価
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泣けるだけでは、ロクサーヌに嫌われるね。
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古典の名作。
初見だった。
泣けた。
レビューをシラノの様に魂で語りたいが『泣ける』だけでは、ロクサーヌに嫌われるね。
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名優ケヴィン・クライン
定番舞台劇をブロードウェイにて上演、シラノはケヴィン・クライン、ロクサーヌはジェニファー・ガーナー。
見かけの悪さを題材にした悲恋物語で、今の差別問題にも通じている。
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アメリカ版シラノ
シラノ役のケビン・クラインが素晴らしかったです。
容貌、仕草ともに原作のシラノのイメージと近いものがありました。
特に超絶なセリフを全て暗記し、なおかつ役になりきってアクションをし、表情や感情を込めて話す姿はシラノが本から現れ出たのではないかと思わせるほどでした。
舞台はパリなのですが、やはりそこはブロードウェイ
、アメリカンな雰囲気は拭えません。
特にロクサーヌが一言目からアメリカ英語バラバリだったので、若干引きましたが…
それはそれとして、独立戦争や南部戦争等の出来事として見ると、かなり楽しく観れるのではないかと思います。
(ロクサーヌは南部のじゃじゃ馬お嬢様と見立てれば)
個人的には原作が好きなので台詞劇を期待していたのですが、今作はブロードウェイらしくテンポよく笑いも交えながら演劇として飽きさせないよう構成されています。
(途中、感動的なシーンに観客の笑いが入るのは、興醒めしますが)
原作を知らずに観る方には、長いセリフも比較的観やすいかと思います。
原作好きな方には、「もうちょっとそのセリフをじっくり聞かせてくれー!」と言いたくなります笑
それだけ、シラノ役のケビン・クラインは素晴らしかったです。
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