藍に響け

劇場公開日:

藍に響け

解説

すたひろ原作の漫画「和太鼓†ガールズ」を実写映画化した青春ドラマ。裕福な家庭に生まれ育った松沢環はミッション系お嬢様学校でヒエラルキーのトップにいたが、父の会社が倒産したことで生活が一変する。友人たちにも事情を言えず行き場を失った彼女は、ふと聞こえてきた音の振動に吸い寄せられ、同級生の新島マリアが和太鼓を叩いている場面に遭遇する。交通事故による声帯損傷で言葉を発することができないマリアにとって、和太鼓は言葉そのものだった。それ以来、和太鼓のことが頭から離れなくなった環は、和太鼓プロ集団「雷鼓音」のコンサートを見に行く。そこでは、高校生の江森司が大人に混じって圧巻の演奏を披露していた。心を動かされた環は、和太鼓部に入ることを決意するが……。主人公・環役に、本作が映画初主演となるテレビシリーズ「仮面ライダージオウ」の紺野彩夏。「サヨナラまでの30分」の久保田紗友がマリア役でダブル主演を務める。監督は「かぐらめ」の奥秋泰男。

2021年製作/117分/G/日本
配給:アンプラグド
劇場公開日:2021年5月21日

スタッフ・キャスト

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(C)すたひろ/双葉社 (C)2021「藍に響け」製作委員会

映画レビュー

4.0ほぼ台詞ない久保田紗友の雄弁な表情。吹き替えなしの和太鼓演奏も聴き応えあり

2021年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

萌える

菊地健雄監督作「ハローグッバイ」以来注目している久保田紗友。本作で演じる女子高生マリアは、交通事故で声帯を痛めて声を出せない。手話も少し使うが、ほぼ台詞なしで意思や感情を表情のみで伝えなければならない難役を見事にものにした。整った顔立ちゆえか、これまでクールなキャラクターや陰のある役どころを演じることが多かったが、強い目力と豊かな表情で新たな魅力を発揮している。 漫画「和太鼓†ガールズ」の実写映画化で、久保田とダブル主演の紺野彩夏のほか、映画やドラマでよく目にする人気若手女優たちが大勢出演しているが、メインの2人以外はキャラクターの描き分けがやや足りない。登場人物を絞り込み、2人を軸とする本筋に有機的にからむエピソードを加えるとドラマの深みもさらに増したのではないか。 とはいえ、女優たちが猛特訓して吹き替えなしで臨んだ和太鼓の演奏は大いに聴き応えがあり、終盤の舞台でのパフォーマンスはしなやかで美しく、太鼓の音の躍動感や重く深い響きそのものの魅力をじっくり伝える演出とサウンドデザインも好ましく感じた。極上音響上映などがあれば独特の重低音をさらに堪能できそうだ。

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高森 郁哉

2.0久保田紗友、声帯障害の女の子役、以外は全て泥人形‼️❓

2022年2月7日
PCから投稿

久保田紗友が素晴らし過ぎるのか、他の人が素人以下なのか。 久保田紗友を初めて観たのですが、清原伽耶や広瀬すずなどを初めて観た時のような底知れない可能性を感じました。 比較して、他の少女役の女優たちは最低でした、やる気あるんでしょうか? まだ、素人が出てた方がマシだと感じるほどの無気力さ、トホホ。 学芸会以下です。 ただ、久保田紗友を観るためだけに、是非。

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アサシン5

4.0どんどんどん♪どどんどどん♪ベタでーす

2021年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 と、なぜか安田大サーカスを思い出してしまった和太鼓の基本。8分音符対決とかアレグロといったシーンで笑いを取れればもっと良い映画になっただろう。オープニングのトウシューズを燃やすシリアスなシーンから始まるし、出演者がみな真剣な表情なので、笑うに笑えない。唯一、笑えると言えば、寿司職人を演ずる吹越満がタタキを調理するところくらい?昨日見た『気休めの報酬』のローワン・アトキンソンを思い出してしまった!  笑いが欲しいと感じたのも『スウィングガールズ』と比較してしまったためで、異色の音楽映画、ガールズムービーの一本だと感じたから。スーパーのバイトというのも家庭環境の理由からではなく『スウィングガールズ』へのオマージュとも取れるのです。水の波紋は『ジュラシックパーク』へのオマージュか?  バチが血で滲むカットなんかは、それほどきつい映像じゃなかったし、スポ根というにはぬるすぎるのでしょうか。でも、環が自宅でタイヤを叩くシーンなんかは良かったかなぁ。そういや、数年前にドラムスティックを買ったことを急に思い出してしまったのですが、今ではたまに孫の手として使ってる程度になりました・・・  面白くなるのは環がリーダーシップを取ってから。まるで舞台劇のワンシーンであるかのように、叱咤激励する言葉が飛び交い、誰のどこの演奏がまずかったのかもわからない。所詮、生徒たちだけで上達しようとするのは無理なのだ。そんな状況で筒井真理子先生が登場。お、おそろしい!まるで月影先生、いや、女王の教室の天海祐希にも見えてくる。「いい加減、目覚めなさい!」(言ってないです)・・・そうだったのか、蟹工船の伏線はこんなところにあったのか。こじつけですが。  なんだかんだいっても、ちょっと感動。それというのも、石川県輪島市の無形文化財である“御陣乗太鼓”の映像が見られたのが大きい。何度か公演を見たことがありますけど、迫力、熱量ともに素晴らしい。これは生で見るべき!作品そのものも良かったよ。ありがとー!

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kossy

3.0ラストの演奏良かった。みんな一生懸命だった。

2021年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

最近は、10代の少年少女がなにかに打ち込んだり、悩んだりの葛藤を描く映画が割と好きで、 日本映画のメジャー路線ではないけれど、一生懸命さが伝わってくるような作品に心打たれる。 昨年では「アルプススタンドのはしの方」なんかが評価が高かったりと、いわゆるティーン向けのイケメン×美少女のアイドルムービーより、割と年齢層が高い大人が観て応援したくなるような映画が好き。 今作も、何となくそんな雰囲気がしたので、楽しみにしていた。 全体的には良い感じの映画かなあ。ただ、何かメリハリがもうちょっとほしかった。 序盤、タマキがバレエ辞めてアルバイトを始めたのだが、ここがちょっと深堀されてなくて、 映画中盤くらいで、「ああ、そういや」と思い出した程度だった。不可抗力で悔しい思いしているはずなのに、そこがあまり表現されていなかった。 あと各シーンのスタートで、ところどころ不自然に感じたのは、私だけだろうか。いかにもアクション始めます、みたいな感じでスタートしているように見受けられて、ややぎこちなかった。 でも、こういう映画は好きだし、アイドルムービーとは違う良さがあり、(大人向けティーン映画とでも言おうか)、応援したくなるタイプの映画なので、じっくり味わって鑑賞しました。 筒井真理子さん演じる先生が和太鼓を教えるあたりから緊迫感増して見ごたえがあった。 若手が中心の映画なので、やはり絵を占める迫力が違いましたね。さすがベテラン俳優さんです。 最後の演奏会のシーンは感動しました。みんなこの映画の為に練習したのが凄く伝わってきた。 ああいうシーンを見ると、演技って演じる以上の何かを表現しているように思える。 久保田紗友さん、初めて観たけど凄くお気に入りになりました。 あと、「ここから今は倫理です」に出ていた茅島みずきさんが、また違った役を演じていてよかったです。応援していきます。

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じーたら