うたのはじまりのレビュー・感想・評価
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・出産の現場を初めて見た。ろう者同士の出産というのも興味深くて、思...
・出産の現場を初めて見た。ろう者同士の出産というのも興味深くて、思わず魅入った。 ・障害者プロレスの迫力ぱない。教会みたいなところで賛美歌BGMにしてプロレスやる神秘性というか芸術というか…古代ギリシア感を感じる。1度は生で見てみたい。 ・絵字幕、面白いし綺麗だったけど、これどれくらい忠実なんだろうか。ろう者がみたときどんな感想を持つのだろうか。 ・障害、健常関係なく友達がいて関わりあっていることの大切さを改めて感じた。 ・シンガーソングライターの歌が、なんかとてもよかった。 ・「ろう者と音」はもっともっと深く考えられるテーマで、沢山の投げかけがあったけど、私の中で消化しきるのが少し難しかった。論理的に考えたいところなのに、感情が先に出てきてしまってそれがごちゃごちゃノイズになってダメだった。これはレビューというか、ただの私の問題ですが…!
耳が聞こえないカメラマンの子育て
夫婦とも耳が聞こえない。夫は目から情報を得るカメラマンになった。 子供ができてその子は耳が聞こえる。 自分は聞こえないだろうけど、我が子にうたを歌ってあげる。 これからどんな子育て、仕事をされていくのか興味深い。
うたは、コミュニケーション
生まれつき耳が聴こえなくて、「音楽の授業が苦痛だった」という写真家が、親になり、子どもに子守唄を歌うようになり、改めて歌について考える…というドキュメンタリー。 聴こえない人が歌うといのはどんな感覚なのか、実際のところはわからないけど、、歌うことの本能的な気持ちよさとか、大好きな人と言葉やリズムを共有する喜び。当たり前のように歌や音楽に接していると気づかなかったことに気づかせてくれました。
「音」を「見る」
興味深い映画だ。 ただ、題名にこだわるのも変だが、この題名でなければもっと素直に楽しめたかもしれない。 作品のコンセプトに係わるからだ。 とはいえ、観客を呼ぶには良い“キャッチー”な表現だ。 冒頭の出産シーンは、スゴい。 上映後の夫人のトークによれば、「あたりまえのこと」だし、「自然な流れで撮ってくれたので、深い考えはなく」、「とても良いシーン」とのこと。 また、格闘技のシーンもある。 全体的にみて、題名が内容を表しているとは、必ずしも言えないと思う。 子供を「子守歌」で寝かしつけるシーンは、この映画のハイライトだろう。 必要に迫られ、コミュニケーションの道具として、飛び出してきた「うた」。 ただし、齋藤さんは、先天的に聞こえないので「音」はただの振動だとしても、全く「うた」を知らないわけではないようだ。 自身の“声”をどう把握しているのか分からないが、少なくともリズムや抑揚は、子供の頃にイヤイヤながらでも叩き込まれているらしい。 「音」と「うた」との微妙な関係。 だから自分はこのシーンを見て、「うたのはじまり」とも“原初的な衝動”という感じも全然しなかった。 作品としては、そこに観客を誘導したがっているのは、もちろん分かっているつもりだが、「うたへの“興味の”はじまり」と表現するのが正確なはず。本作の題名が腑に落ちない理由である。 「必要は発明の母」と言うが、子供を寝かすためには、好き嫌いを超えて、「うた」と“和解”せざるを得ないところが微笑ましかった。 自分としては「歌にはリズムが不可欠なのか」という、当たり前かも知れないことに気付いて、そうか~と唸ってしまった。そういえば、特にメロディーのない詩や短歌でさえリズムがある。もちろん、“ラップ”も。 また、ダンサーを撮影中に、齋藤さんは音が何だか分かったという。 「音を見る」。 実際は、無音状態で踊っていたのだが。 聴者にとっても刺激的なテーマだ。 自分は「絵字幕版」を見たが、作り手にとって、かなり思い入れのある手法のようだ。 「音を見る」ための変換装置だが、別の絵描きなら別の絵を描くはずで、絵描き個人の感性によるところが大きいと思った。 もしアートではなく、聾者に対するコミュニケーションの道具として使うなら、まずはリズム記号を伴った共通言語を作った上で、複雑さを表現する工夫が必要ではないか。 齋藤さんの知り合いの音楽家が、音楽は「栄養」だと語っている。 自分は、その「栄養」が存在しない世界は想像できないが、そういう世界を垣間見させて考えさせる作品だと思う。
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