「よき。」ステップ ゴローさんの映画レビュー(感想・評価)
よき。
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良き哉。
地味といえば地味であるが、間違いない良作です。
派手ではないが非常に丁寧に作られ、登場人物の心の機微が心に響く、そんな作品。
シングルファーザーと娘の奮闘記かと思いきや、そこをスタートに家族も、周囲の人々も包み込む爽やかな感動を与えてくれます。
母親の記憶がなく、父親の苦労を知って育った娘の美紀。
分別。大人にならなくてはいけないという物分かりの良さ。そういったものとは裏腹に、体が、気持ちがどうしてもついていけなかった美紀を見て、なぜか安心しました。
そんな美紀に対して、どうして良いかわからないながら大人の事情を押し付けることなく包み込んだ山田孝之と広末涼子の姿に頭がさがります。
人生思い通りにはいかない。でもいいんです。
時間がかかるかもしれない。でもいいんです!
そんなことを思わせてくれました。
ちなみに、こんな中川大志の使い方、好きです。
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