ハチとパルマの物語のレビュー・感想・評価
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感動作のお手本
1967 年にモスクワのヴヌーコヴォ空港に置き去りにされたシェパードのパルマの話は実話、パルマは2年間ずーっと飼い主が戻るのを空港で待っていました、プラウダ紙にも記事が載り旧ソ連では広く知られているようです。この話に触発された日露の合作チームは日本の忠犬ハチ公と被せて忠犬パルマの物語を創りました。
パルマの不幸な境遇とマッチするように母に死なれ疎遠の父親に引き取られる孤独な少年コーリャを主人公にして日露をまたぐ壮大な感動物語に仕上げました。
犬と少年とくればいわば鉄板ネタですし、感動作であることは題名からも予想は出来るでしょうが、この手の動物ものによくあるお涙頂戴作とは微妙に一線を 画します、善い人悪い人のバランスがよく、酷い目に合えば助けてくれる人も必ずいるという安定感は絶妙です、まさに感動作のお手本と言ってよいでしょう。
(ネタバレ)
実際にはパルマの飼い主は現れず、ウクライナのヴェラ・コトリャレフスカヤという女性がパルマのおめがねにかなって引き取り晩年をキーウで過ごしたそうです、子犬も出産し幸せだったようで何よりです。
捨て犬と捨て子と、それを捨て切れない大人たちのドラマ
レアな日露合作×よくある犬系感動映画かとおもいきや重厚で練られた脚本のヒューマンドラマで素晴らしかった。捨て犬と子と、それを捨て切れない大人たちが、大人になるのに必要だったこと、昇進とか人間関係とかこれまでの人生をかけて最後に捨てるか捨てないかを決める、そこがドラマで感情の見どころが練り上げられており素晴らしく、単なるお涙系感動ワンコよかった系ではなかった。捨てる捨てないという結論ははっきりしてしまってもその過程にこれだけの感情のドラマが存在したかもしれないということが、多かれ少なかれ家族や関係に捨てられた経験のある人たちの救いになるだろうと思います。個人的には日露合作映画定番のウォッカのギャグやメカニカルな描写、ロシア女性の多様性、少女の可愛らしさもしっかり織り込まれておりコミカルな部分もある点も非常に気に入りました。
感動と薄さは違う
動物関係は数字に強いのかな?って思った映画。
パルマは確かに可愛かった。
演技も、表情も可愛かったよ。
ただ、それだけ。
色々あって見たけど、全体的に薄かったと感じた。
色々混ぜてアソートパックみたいになっちゃって、お得感よりはモヤモヤ。
なんで、日本人とロシア人が通訳無しで会話できるんだ?
感動方面に仕立てたけど、あんだけ騒動起こした犬と子供はお咎め無しかい?
突然始まった、父と子の関係が育まれる様子を見ているのはグッと来たけどさ。
そして、父は連行後はどうなった?仲間は?と。
ロシアパートに無理矢理に日本パートを前後にくっつけただけ。だから、温度差が激しいのでしっくりこない。
コーリャの孫の女の子は何なんだろ?ポスターとか見てたら主役か?と思ったら日本パートでウロウロしてるだけじゃないか(笑)
ハチへの結びつけは強引かつ、薄いし。
もはや、日露の高尚なギャグ映画だ。
ヤフーニュースのカキコミでスポンサー?の会社のやり方にびっくりして、興味を持ったから見たけど…。
エンジン音を聴き分ける犬
予想通り、健気に主人を待つ犬と、次第に心を通わせた少年とのお話しでした。
犬の動きが、ドッグトレーナーによる俳優犬の演技だろうと分かっていても、寂しげな表情、目の演技、ワンちゃんの演技に惹き込まれました。
最初のうちは、後ろ姿が主人に似ているおじさんを追いかけて、近づくと人違いだった時の切なさとか、
置いていった客の住所を空港スタッフからなんとか教えてもらって、迎えに来てほしいという手紙を書いた主人公の少年の頑張りを応援し、これでなんとか元の飼い主のもとに戻れないものかな、と思ったり。
でもここでふと疑問が。何十年か前のことではありますが、搭乗客の名前や住所が分かっているなら、主人を待ち続けて滑走路や空港内カフェで走り回ってワンちゃんが空港業務の妨害をする形になったのは確かなんだから、
当然、勝手に飼い犬を空港内に置き去りにした飼い主へ、空港から正式に問い合わせる、抗議してさっさと引き取ってもらうことは、何故しなかったのか?主人公の少年の自主的な手紙や新聞への取材が無ければ飼い主がまた空港に来なかったのでは?
シンプルに迷惑などこかのペットが空港内にいて、最近の搭乗客のペットと分かっているのに何故空港側が正式な抗議を飼い主にしなかったのか、とても不思議でした。ちょっと腑に落ちなかったのはそこです。
でも予想通り、捨てた飼い主よりも、今現在そばにいてくれて自分を必要としてくれる少年のほうを選んだのは必然でした。
飼い主に捨てられた、空港に置き去りにされたワンちゃんが結果的にまともな飼い主となれる少年に出会えて良かったです。
2つの言語で作り込まれたストーリー
ロシアパートの冒頭と最後で、CAや飼い主から全く同じセリフが発せられますが、これが素晴らしかったです。日本語では同じ言葉でも違う意味に捉えることができるものがありますが、これをロシア語と日本語両方で両立させているのには脱帽致しました。日本語とロシア語で対話する場面もありましたが、役者さんもそこに違和感を感じない演技で良かったです。
秋田犬も可愛かった…
少年とわんこの友情の物語です。周りの人たちが次第に手をさしのべるようになる姿が、こちらの心を温かくしてくれます。
久しぶりのわんこ作品です。
ロシアと日本の合作というのも気になり
観てみることにしました。
犬と少年の絆の物語 であり
少年と父の確執と和解の物語 でもあり
国家に縛られる人間たちのドラマ でもありり
心に優しさをもった人たちを描いた
ハートフルでワンダフルなお話でした。 わん。
シリアス一辺倒なお話かと思えば
ドタバタな展開やホームコメディ色もありと
途中、話の展開が見えなくなって、なんとなく
堕ち着かなくなる部分もありました。
けれど
少年とパルマ。
二人にとっての最高の結末になったと思います。
良かった良かった。
観て良かった。
◇ 以下、簡単にお話のダイジェスト
主人公のわんこ。
シェパードです。名前はアルマ。
少年はパルマと呼ぶ。
元々の主人と一緒に飛行機に乗るはず …が
検疫の手続きでひっかかり、飛行場に置き去りに。
飛行機で元々の主人が帰ってくるのではと
着陸のたびに滑走路に現れます。
※最初から連れて行くつもりだったのか
本当に手違いだったのか…
なんとも自分勝手な飼い主です ぷんぷん。
もう一人の主人公。
コーリャ君は人間の少年。9才。
一緒に暮らしていた母を亡くし、
それまで会ったことも無い父親の暮らすモスクワへ
父親の操縦する飛行機でやってきます。
境遇の変化に、心はすっかりツンドラ状態…。
見知らぬ街へやってきた少年 と
飼い主に起き去りにされた犬。
寂しさを共有する仲間として
次第に距離が近づき出します。
体が そして次第に心も。 わんわん
友達になったパルマと少年。 …けれど
パルマは元のご主人に会いたがっている…。
「返してあげなきゃ」
少年は心に決めた。
元の飼い主は、今何処にいる ?
今のパルマのことを伝えなきゃ
次第に、周りの大人が力を貸してくれるようになる。
空港のやや(…かなり)太めの女性
地上勤務の女性。
そして父親自身も。
新聞にパルマのことが載る。
この新聞が、思わぬ展開を招きます。
少年の載った飛行機には
共産党の幹部も乗り合わせていました。
この幹部が、主人を待ち続けるパルマのことを
政治的に利用しようと
「良い話」を仕立て上げようとします ←悪い奴です
元々のご主人に
「パルマを引き取るように」 との命が下されます。
「離ればなれの飼い主にようやく会えた犬」
という感動のお話は
共産党の格好の宣伝材料です。
しかし
もはや少年とパルマの間には
新たに 「信頼と絆」 ができていました。
パルマはどうなる
少年とパルマの運命は?
というお話。 ( 長い…)
登場する人物がみんな
キャラが立ってて良い味出してます。
動物ものなのですが
ハートフルドラマ色がどんどん濃くなっていく
そんな感じがしました。
そんなお話、私は好きです。
◇あれこれ
アエロフロート
少年の父が勤務する会社。
1977年時点ではソ連の国営航空 でいいのでしょうか …?
そこで働く人たちは、つまりは公務員。
国(共産党)の命令は絶対の時代なのでしょう。 たぶん
命令一つで勤務先を変更させられるとか
共産党の意に沿わぬヤツは出世できなくなるとか
コーリャの父もパルマの元主人も
そんな時代に翻弄されたのですよね。 お気の毒に。。
航空会社勤務の女性たち
スチュワーデス(今ならCAなのでしょうが…)や
地上勤務の女性たちが
とにかくキレイな人達ばかりなのにびっくり。 @_@
※旧ソ連の国営企業だから、と考えると有りそう?
少年の父親(パイロット)
どこかで見たカオ …と、気になっていたのですが
「T-34」のステパン様ではないですか。
戦車の運転士からパイロットへ。
今回も渋みのある役を演じてました。 ハラショー
◇最後に
秋田犬が沢山登場しました。 もふもふ一杯です
ザギトワさんも登場しました。 マサル元気かな
まあ、それはもちろん良かったのですが…
作品の冒頭とエンディングの
日本でのエピソード これって
無くてもこの作品が成立しているのでは…
そんな事を思ったりしましたが…(汗)
やはり
飼い主を待ち続ける犬の元祖=ハチ公 ですよね。
動物愛は世界共通です。 わんわん。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
どうして
日本の役者やスタッフが関わっているのに、日本の事を知らない人が作った様な台詞や設定が凄く気になってしまいました。パルマ(の演技)は良かったですが、それ以外は陳腐でしたね。
分かりやすく見やすい
飛行機の搭乗の際に犬を乗せる証明書を紛失し時間に追われていた飼い主がパルマを空港に置き去りに捨てるところから物語は始まる。
主人公の少年コーリャもまた父親の離婚から母子家庭で育つも突然の母の死によりパイロットの父親の下で生活を始めるところから物語は始まる。これまで父親とは会ったことがなく捨てられた気持ちが強く確執があるため父とはぶつかり合う。
そんな中境遇が似たパルマに愛情、友情が芽生え共に過ごす作品ではある。
パルマの可愛さや犬への愛情心を擽られる作品である事は間違いないがストーリー内容は個人的にはそこまで響かず。
というのも飼い主の身勝手な行動から離れ離れになり、それを日本のハチと重ねるのは少し強引さは感じる。もちろんパルマの忠実さというのは魅力的ではあるが…何か違うような気がする。
またパルマの飼い主やコーリャの父もそうだが、昇進を目の前にして大切な物を捨ててしまう後悔や稚拙さが描かれているが捨てなきゃいけないほどの窮地の選択に追い込まれてるように感じる事はできず…
色々と少し違和感を覚えるシーンが多く個人的には感情がグッと込み上げる作品ではなかったかな。
ただ犬好きとしてはパルマの可愛さを楽しむ事はできたのでその点は満足。
予告だと日本の俳優など登場し強い印象を受けたが本編ではそこまで大きな存在ではなかった。一応日本ロシアの合作ではあるんだろうけど普通にロシア映画である。
フル号泣映画で傑作です!
久しぶりにフルに号泣できる映画でした。この映画のストーリーは、ネタバレになりますが、最初の飼い主への愛情が途切れて、2番目の飼い主の少年との深い絆が醸成されるというものでした。パルマは最初の飼い主のために死にかけますが、その死の淵を救った少年に対しての愛情が、元の飼い主より上回ってしまうのです。日本版の忠犬ハチ公とは若干違いますが、愛してくれる人間に対して、それに応えて愛することに違和感はありません。何故なら、仕事のためにパルマを捨てた男と、パルマを心から愛し続けた少年の魂レベルは、段違いだからです。母は亡くなり、男親が引き取るのですが、その男親は少年を仕事のために一旦は捨てたのですが、パルマとの触れ合いの中で、何が一番大切なことなのかを、この男親も知るのです。その人間関係とパルマと少年の関係が見事にクロスして、最高の結末に持っていきます。パルマを家族として捉え、愛する息子のために仕事を捨てる父親は凄過ぎます。それにしても、飼い主を探して走るパルマの美しき英姿は、きっと誰しも涙を禁じえない最高のシーンとして、必ずや記憶に残ることでしょう。良い映画でした。
ペットを飼いたいと思っているに
ペットを飼いたいと思っている人には是非みてもらいたい映画です
パルマは、飼い主より愛情を注いてくれた少年を選ぶ感動映画です
ペットを飼うには、最後まで一緒に寄り添う必要があることを
実感させられる勉強になる話です
パルマ最高😆
パルマの演技(?)がすごかった😆
撮影スタッフが凄いのか、パルマが天才なのか…ホント空港内での動きとか信じられないくらい場面に合ってて飛行機✈️が到着するたびに必死に走る姿にキュンキュン❤️してました😭
最後、以前の飼い主が出てきた時、それでもパルマは飼い主を選ぶんじゃないかと思ったからちょっとびっくりした…でも、あの雨の日に前の飼い主を待つアルマは死んでコーリャのパルマとして生まれ変わったのかな🥲とかしみじみしちゃいましたよ。ホント🥲
久しぶりにいい映画を見たなぁと思いました😁
誘った友人も泣いてたし今日は大満足です♪
なかなか感情移入しにくい映画かな…
まずは、なぜ主役の男の子がメインポスターではなく、ちょい役の女の子なのか。
渡辺裕之さんの出番もう少し欲しいよ…。
実際に観たらポスターの印象とは違う映画だと感じました。
伏線らしきを沢山散りばめながら、なんとか結末まで行った印象。
飛行機いじりをしそうでしない。お父さんの恋の行方を追いそうで追わない。(行かなくていいだけどその描写いるの笑)パルマの元飼い主がクソ野郎。感動の場面を無理矢理男の子に持っていき、日露共同と言いつつロシア映画だったのか…的な印象。
ハチ公は10年待って、パルマは数ヶ月…。なんか、残念。
主役の男の子で泣けるが犬では泣けない。
音楽の力で感動できる。音楽は偉大だなと客観してしまいました。堂珍良き。
私では何が伝えたいのかわからない映画でした。
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