「109はディズニーと和解」ブラック・ウィドウ 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)
109はディズニーと和解
109シネマズで鑑賞。途中の刑務所の場面、および最後のレッドルームの崩壊が始まってからの映像、すごいなぁ。あれだけで(あれだけは、か?)すごかった、面白かったと思える。しかし、全体のストーリーは凡庸。家族の再会もしくは再開?を柱にしとけば、観客は感激するだろうというのが透けて見える、わりと手抜きな脚本だと思う。でも、父親役が腹の出まくった中年太りなのに、これから始まることに備えて昔の衣装を無理やり着ようとするところなど、ちょっと感動。この親父は寄せ集め家族のために自己犠牲で死ぬのか?こいつだけは死ぬなよ、生き残れよ、って後半場面では応援も。手抜きなのに、まんまと乗せられたのが悔しい。また母親役のレイチェル・ワイズ、画像処理してるのかも知れないが年を全くとってなかった。また見られて嬉しい。
ところで、赤いガスを浴びると正気に戻るのは安直すぎる。何か他に方法はなかったのか?ま、もともとは読み捨てパルプマガジンから生まれたヒロインだから、それで良いのかな。あと、エンドゲームを観ておらず、この映画を単体で観た人は、エンドロールのオマケ映像でなんで墓に名前が刻まれてしまったのか、唐突すぎて意味わからないだろうな。これからは姉に代わって妹が活躍しますという予告なんだろうが。
おお109でブラック・ウィドウが・・・、映画系シネコンチェーンがディズニーと全面的に和解か、と思ってたら、109だけだった。tohoシネマズや松竹movixでは上映せず。しかし、109はdisney+の新規申込受付でシネマポイントがもらえるキャンペーンまでやってるわ。どんな和解内容なのだろう。でもねぇ、ディズニーさん、自社ネットdisney+の旨味を知ったのかも知れないけれど、一部の映画館をほったらかしで良いのか?全部の映画館のことも考えてほしい。
「ブラック・ウィドウ」、まあ面白かったけれど、人に観に行けとすすめるほどではない。「クルエラ」はディズニー映画には興味が無くても観に行けという映画だったのに、上映館が少なかった。109も含めて映画系シネコンは全滅だった。しかし、今の109は配給だけだから、もう映画系シネコンじゃなくなっていたのかも。イオンシネマなどのシネコンと同じか。でも東映はその昔、東急配下の映画会社だったはず。阪急の東宝に対抗して作られた会社だったよね。