ミッドウェイのレビュー・感想・評価
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普通かな。でも、観るなら映画館で。
もっと戦闘シーンが迫力あるかと思ったら、前置きや家族とのシーンが多くて物足りなさはある。
しかし、家族や人物像を描かないと、ただのドキュメンタリー風にしかならないし、アメリカ側からみたら必要だとは思うんだけどね。
もう少し戦闘機対戦闘機のシーンや、空母がやられるシーンは詳しくしてほしかった。
呆気なさすぎて、あ〜やられた〜っていう軽いノリにみえる。
ドーントレスにやられる零戦より、戦闘機でやられるのも欲しかったし、ベテランパイロットが戦っている映像も観たかった。(そもそも史実も無いのか?)
それ以外には、日本軍の暗号は真珠湾より前からかなりバレてたと思っている自分には、リメンバーパールハーバーの相変わらずこのくだりかと思って興醒めしたり、東京や日本各地を無差別で空襲したドゥーリトル隊が不時着した中国で日本の空襲を目撃してなんか言ってんのが腹立つシーンだったので、ちょいちょい意識が冷める。(重慶爆撃で世界から非難されてそれから民間に爆撃してない様な気が…違ってたらごめんなさい。)
マニアがいるジャンルなので、にわかの自分はあれこれ言うのは間違いも多いと思うので(錨で捕虜を殺害するのなんてここのレビュー見るまで知らなかったし。)、史実関係なく当時の戦闘の雰囲気や世界観を楽しみながら観れば、足りないところはありつつも普通に面白いです。
なので、家よりは映画館で観るのがオススメ。
零戦がもう少し恐れられた印象があればなお良かったのかなーとも思ったりしてますが、パールハーバーの糞よりは100倍良い映画でした。
あと、早くCマネーから抜け出せることを願ってます。
そんなに偏向していない戦争映画。
家内と行った。アメリカ映画で監督はドイツ人。おまけに中国のプロダクションが製作している映画なので相当偏向しているはずと思ってみたがそれほどでもなかった。が、やはり中国のプロパガンダのシーンはしっかり挿入されていた(ほんの数分ではあるが)。南雲はともかく山本五十六もここまで無能扱いしなくとも良いのではと思わせる描き方。少なくとも前半は日米戦争は互角だった、という事はこの映画で認識できる。アメリカ側の主要メンバーは皆戦後まで生き残った人達なので米国側の話については相当史実に忠実なのだろう。戦闘場面は見応えがあるが、ゲームの画像みたいであまりリアリティはない。日本人の出演者の数が多くて驚いた。なぜか台詞が妙に棒読みなのが気になるが、浅野忠信(山口多聞)は実に格好いい。
米国視点の太平洋戦争を知れる貴重な映画
米国目線の真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦を描いた映画…ではあるが、決して『米国こそが正義』『悪(日本)を倒した米国最高!』という単調な内容ではなく、日本側の言い分、たとえば日本が石油を絶たれたことで追い詰められ、やむなく米国に喧嘩を売らざるを得なかった事情などについても触れられているし、冷静沈着で極めて統制の取れた日本軍の強さなどもしっかり描かれている。
太平洋戦争というと、とかく最新鋭の装備を揃え、圧倒的な軍事力を持つアメリカの前に、前時代的な装備の日本が成すすべなく踏み潰された、というイメージを持たれがちだが、米国にとって日本はそう容易い相手ではなかった、ということがこの映画からはよく分かる。
それどころか日本の海軍は物量的には圧倒的であり、質も米国と同等かそれ以上、かつ、日本側の軍隊は極めて訓練が行き届き、統制も取れていた。対する米国は真珠湾攻撃により主力の軍艦や将兵を数多く失い、経験不足の未熟な人員をかき集めた寄せ集めに近い集団だった。
そんな太平洋戦争の勝敗を左右したのは情報戦であり、日本はそこで大きく後れを取ったことで、重要な海上戦で致命的な敗戦を喫してしまう。米国は断片的ながら日本側の暗号解読に成功し、日本の作戦は米国側にほぼ筒抜けだった。それがミッドウェイ海戦の勝敗の大きな分岐点となり、ミッドウェイの勝利により米国は一気に日本本土までなだれ込むことができた。
鑑賞前にレビューを見ると、『アメリカ寄りでけしからん!』というナショナリストの感情論や、『この軍艦の配置はおかしい』というミリオタの能書きレビューも散見されて少々不安だったが、確かに映画だから多少なりとも脚色はあるし、米国寄りにもなってはいるが、日本人や日本の戦いぶりにも少なからず敬意が払われていたし、個人的にはそれほど極端な脚色や偏りがあるとは思えなかった。
映像は最高にリアルで迫力があるし、日米司令官の頭脳戦は見応えがあったし、後半の迫力ある戦闘シーンはエンタメとして純粋に楽しめた。『映画はエンタメなんだからそれでよくね?』って思う。
太平洋戦争なんてもう70年以上前の話なわけで、完全な資料が残っているわけでもなければ、それぞれの国が自分に都合のいいよう記録を残すことも少なからずあるわけだし、100%真実だけで映画を構成しろ、なんてそもそも無理難題なんだから。バランス取りたいなら、米国視点と日本視点の映画を両方見ればいい。
迫力映像な!!!!???(笑)
映像が迫力的で。
本当かどうかの、上からの感じのデフォルメが。
個人的には気に入ってしまいまして。
もうちょっとめちゃくちゃでも良かったけれど。
すこしシリアス目なタイトルなので。
始めはナーバスな感じで。
こんな時期で大丈夫かなとかおっかなびっくりで。
へんな意味で肝試し的な。
みごと期待を裏切ってくれまして。
サクサクと、あるいみ、そこそこあっさりな感じで。
史実は置いといて、アクション映画としては面白いかも。(笑)(笑)
個人的にはSFの方が、ぼかし目で入りやすいような。(笑)(笑)
固有名詞が少々痛い。(笑)(笑)
思ったよりも、サクサクと!!!???
思っていたよりも、サクサクと。
戦争映画は苦手(笑)ですが。(笑)
思っていたよりも、スッキリな感じで。
飛行機のシーンとかそこそこ迫力があって。
若干、むちゃな感じも、非現実的で、個人的には好印象でした。(笑)
ある種のデフォルメ感が逆に、現代っぽくて、個人的には良いと思いました。(笑)(笑)
直前にダンケルクを見たせいかもしれないが
直前にダンケルクを見たせいかもしれないが、空中戦のシーンとかいかにもCGという印象は拭えなかったし、ある意味、アニメのこの世界の片隅にの空中戦シーンにかぶるところがあり、ストーリーに完璧には
没入できなかった。
それでも、ミッドウエイまではむしろ、日本が恐れられていたということや、米軍もそれなりに犠牲を出し、気がついたらの太平洋戦争の転機になっていたというのも、終わり間際の米軍の疲労困憊さの
演出からよくわかった。
太平洋、血に染めて…。 まるでSFのようだけれど、これってたった80年前に本当にあった出来事なんだよなぁ…。
1942年6月4日から7日にかけて行われた、日本海軍対アメリカ海軍の死闘「ミッドウェー海戦」を、日米それぞれの参加者の立場から群像劇的に描いた戦記映画。
監督/製作は『インデペンデンス・デイ』シリーズや『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ。
航空母艦「エンタープライズ」の艦上戦闘機隊指揮官、クラレンス・マクラスキー少佐を演じるのは、『ワイルド・スピード』シリーズや『美女と野獣』のルーク・エヴァンス。
アメリカ海軍太平洋艦隊司令長官、チェスター・ニミッツ大将を演じるのは『ハンガー・ゲーム』シリーズや『グランド・イリュージョン』シリーズのウディ・ハレルソン。
日本帝国海軍連合艦隊司令長官、山本五十六大将を演じるのは『20世紀少年』シリーズや『3月のライオン』の豊川悦司。
日本帝国海軍第二航空戦隊司令官、山口多聞少将を演じるのは、『ステキな金縛り』『マイティ・ソー』シリーズの浅野忠信。
日本帝国海軍第一航空艦隊司令長官、南雲忠一中将を演じるのは、『ちはやふる』シリーズや『シン・ゴジラ』の國村隼。
アメリカ陸軍航空軍、ジミー・ドゥーリトル中佐を演じるのは『ダークナイト』『ハドソン川の奇跡』のアーロン・エッカート。
早速余談ですが、監督のローランド・エメリッヒってドイツ人なんですね。
『インデペンデンス・デイ』のイメージがあるので、てっきり共和党を支持するゴリゴリのアメリカ人かと思ってました。
つまりこの映画、🇩🇪ドイツ人監督による🇨🇳中国資本で作られた🇺🇸ハリウッド制作の🇺🇸🇯🇵太平洋戦争映画なんですね。
第二次世界大戦中なら絶対に考えられない座組みだな、と思っちゃいました。
それだけ平和になったということでいいのかな?🤔
「アメリカ&中国の作った太平洋戦争の映画なんか、日本人の俺が楽しめるわけないだろっ😤」
とか思ってましたが、アクション映画として普通に面白かった(^^)
個人的に太平洋戦争の知識が全くないため、事実と違う点が気になるとかそういうのは全くないです。
むしろ、ミッドウェー海戦のことがぼんやりとでもわかったので勉強になった。
日米合わせて3000人以上の戦死者をだした、これ程大きな戦が、僅か80年前の出来事だとは…😨
戦闘機や空母などはCGで描かれており、ここにはちょっと違和感。結構CG感が強めなのでリアリティにかける。
とはいえ、空戦や海戦の迫力は抜群。2時間以上ある上映時間で退屈なところは一つもなかった。
ハリウッド作品なので、当然アメリカの立場から戦争を描いているのだが、山本五十六や山口多聞、南雲忠一といった日本海軍もしっかりと描かれている。
日本人俳優たちの抑制の効いた演技には現実味があり、彼らの描き方は日本人の目線から見ても違和感はないんじゃないかな、と思います。
トヨエツが山本五十六というのは意外なキャスティングでしたが、見事に演じ切ってましたね。始めは彼だと気づかなかった。
東京の空襲を知った五十六が、陛下の身を危険に晒したことで自責の念に苛まれるシーンを入れていることにはけっこう感心。実際にもこういうことあったんじゃないかな、と思わせるリアリティがあった。当時の軍人心理みたいなものを色々と研究したんでしょうね。
日本側の描写が予想以上に良かったのに対し、アメリカ側の描写はちとテンプレ。
主人公格であるエースパイロット、ディック・ベストの活躍が描かれるわけだが、1人の英雄の活躍が戦争を勝利に導いた、というのは現代の価値観からするとちょっと古いかな、と感じてしまう。
ディックの西部劇気取りなパイロットというキャラクター像は面白い。ただ、描かれるディックの苦悩や家族の描き方がかなり薄っぺらく、いかにも戦争映画の英雄だなぁ、という感じがしてしまった。
ディックだけでなく、この映画の人間ドラマは総じて薄っぺらい。パールハーバーで戦死した友達とか、もっと掘り下げても良いんじゃ。その復讐がディックの原動力になるわけだし。
自信を失って飛ぶのを恐れている兵士が墜落して死んじゃうシーンとか、ポッと出てきたキャラクターだったから悲しみとか全然なかったなぁ…。
映画の構成が群像劇なので、いろいろなキャラクターが登場する。
『プライベート・ライアン』でも感じたのだが、軍服を着たアメリカ人の顔ってみんな一緒に見える…。これって私だけ?
日本側は着目する人物を3人に厳選していたのだから、アメリカ側もフィーチャーする人物をもっと絞ったほうが、映画がスマートになっていたと思う。ドーリットル中佐とか、別に出さなくても良かったよね。
映画監督の押井守が、『1917 命をかけた伝令』を語るという趣旨のインタビューで面白い発言をしていました。
彼曰く「戦争映画のことをアクション映画だと思ってしまっていること自体が間違い」だというのです。
また、戦争映画には人間ドラマを描くことは不要だと述べています。
押井守曰く、戦争映画には「戦場の緊迫感」と「兵士が戦場にいる時に感じた重たい時間」の2つが揃っていないとダメなんだそう。
「戦場の緊迫感」だけを描き、戦場の兵士が感じたであろうリアリティを描くことを疎かにするとただのアクション映画になる、というような事を語っていました。
これに当て嵌めて考えると、本作は「戦場の緊迫感」はしっかり描けているが、兵士の感情や彼らが体験したリアリティなどは描かれていない。
アクション映画としては合格だと思うのですが、本作を戦争映画として見た場合、やはり名作とは云えないよなぁ、というのが素直な感想です。
スカッとするアクションがみたい人にはおすすめ出来るかもしれませんが、やられてるのは日本兵だしなぁ…。いろんな意味で微妙な作品です。
※日本軍の暗号「AF」がどこを指しているのか解読している時、「真水」がどうたらこうたらなので「ミッドウェー」に決まり!というやりとりがあり、何のこっちゃ?と思ったのですが、その後調べてみて納得。
「AF」が「ミッドウェー」であることに目星をつけていたので、
・ミッドウェー→ハワイに「海水ろ過装置が壊れて水不足」というメッセージを平文で送信。罠を仕掛ける。
・これを傍受した日本軍が「AFは真水不足」という暗号を送信する。
・これをアメリカ軍が傍受したことにより、「AF」=「ミッドウェー」が判明。という流れだったのね。
※中国資本で作られている映画ではありますが、日本人が必要以上に残虐に描かれているとか、そういうのはあまり無いです。
とはいえ、何点か気になるところも…。
・ディックが戦闘機から日本の空母に爆弾を落とすシーン。わざわざ日の丸の真上に落とさんでも…。
・捕虜となった米兵が錨に繋がれて海に沈められるシーン。ここ、ただ日本兵の残虐さを強調するためだけの、全く必要のない描写だったと思う。実際、捕虜となった米兵オスムスが何者かに斬殺されるという事件があったらしいので、史実をもとにしているといえばそうかもしれませんが…。
・ドーリットル中佐が初の本土空襲を実行し、中国に降り立った後のシークエンス。完全にここは蛇足。日本が民間人を狙って爆撃しているというやり取りがあったが、その直前にあんたも無差別爆撃をしとるやないかいドーリットル中佐。
この辺りはちょっと気になるかも。右翼思考の人なら怒っちゃうかもね🙄
米国側から見たミッドウェイ戦勝記
米国の対日石油禁輸措置がとられれていた1941年。
日本は打開措置として12月7日(日本時間12月8日)にハワイ真珠湾の基地及び米国艦隊への奇襲攻撃を行う。
攻撃は成功。
連合艦隊司令長官山本五十六大将(豊川悦司)が狙う戦争の早期終結は成功するかのようにみえたが・・・
といったところから始まる物語で、その後、ドゥーリトル中佐(アーロン・エッカート)率いる爆撃隊による日本本土空襲、レイトン少佐(パトリック・ウィルソン)の情報戦による日本のミッドウェイ襲撃の探知が描かれ、最終的にはミッドウェイでの大海空戦となります。
米国、中国、香港、カナダの合作なので、いわゆる戦勝国側からの戦記ものの作りだけれども、日本側にもかなり尺を割いて描いているので好感が持てます。
映画のつくりとしては、全体を俯瞰したような作りから、見せ場であるミッドウェイ戦に向けてヒーロー譚にシームレスにシフトするあたりが米国向けエンタテインメントとして巧みだと思いますが、米国兵英雄譚に決着するのが日本人観客には居心地が悪いかもしれません。
また、そのヒーロー役のベスト大尉を演じるエド・スクラインが悪人面なのも、ちょっとね。
日本側では、空母飛龍とともに沈んでいく山口多聞少将に焦点が当てられ、浅野忠信は儲け役。
見せ場のミッドウェイ戦も、ローランド・エメリッヒ監督お得意の物量作戦演出で相当な迫力。
ただし、迫力優先の演出にしたために、日本側航空部隊の爆撃装備→魚雷装備変更→爆撃装備への再変更がわかりづらくなっているのが難点。
当初、米国が日本軍の戦闘能力を相当恐れていたあたりが描かれているのが興味深く、本気で米国西海岸では空襲されると信じていたことがわかるし、米国隊の中でも負け戦感に覆われていたもの興味深い。
ま、この厭戦感があるからこそ、後半の英雄譚が活きてくるのだけれど。
なお、中国資本が入っているせいか、ドゥーリトル隊の中国本土不時着エピソードは水増し感あり。
字幕処理でもよかったのではないかしらん。
時間を感じさせない
第二次世界大戦物のハリウッド映画ですか、いろんな人が言われているようにわりと公平な目線で描かれています。
アメリカ側の兵士も悩んだり、恐怖したりというところが共感できます。
2時間以上ある映画ですが、時間を感じさせず没入できます。
ちょっと展開が早くて日本軍の動きが分かりにくいところが有りますが、仕方ないですね。
空の戦闘の迫力が凄かった。
アメリカのは日本の特攻隊と違い
玉砕はなく、甲板ギリギリまで来て弾を落とし、自分は急上昇して助かっていくのね。
それを1日2回やったって。あの人…!
頭の中でトップガンの音楽流れてました。
日•米戦士の価値観の違いが浮き彫りになっていた。米国は個人主義が根底にあって、部下の私見も認めているようだ。
最後のシーン、「よかろう。月見でもしよう」に美学を感じた。
色々とツッコミどころはあるとは思いますが……
歴史的、軍事的には様々指摘するポイントはあるかもしれませんが、一つの映画として見れば悪くはないと感じました。
史実に沿ってストーリーが進むので、どうしても空母4隻を撃沈しなければならず、かつ撃墜方法も急降下爆撃しかないので、同じようなシーンが続いてしまうのが残念なポイントかと感じました。
序盤の真珠湾攻撃でアリゾナから脱出するシーンや、爆撃によって火の海となる赤城のハンガーなど、これぞエメリッヒという破壊シーンは見ごたえがあります。艦上機同士のドッグファイトも十分な見ごたえがありますが、真新しい表現という印象はありませんでした。
日米両国の情報戦の要素を膨らませば、もう少しハラハラした展開にできたかもしれませんね。
映画館の大画面で見たほうがいいですが、内容的にはDVDでもよかったかなという、一番評価が難しいタイプの映画でした。
海は全てを見ている…。
・戦闘シーンの迫力がスゴかったです。
・日本人俳優さんの台詞が何を言っているのか、分からない所がちょくちょくありました…。
・日本人なのに主役の方を応援している自分がいて、ちょっと複雑な気持ちになっちゃいました。
ミリヲタ憤慨 (B-25は、日本で民間人に機銃掃射を浴びせてから、中国へ飛んだ)
ムネアツもあるけど。全体を通じて萎えまくりです。
国民革命軍の兵士と米兵が握手?なんで?この脚本書いた人って何者なの?
もう、萎えて萎えて萎えまくりですってw
結構、憤慨してます。
登場する主な米軍機は以下。
*Douglas SBD Dauntless=ダグラスSBDドーントレス(エド・スクライン他)
*North American B-25 Mitchell =B -25 ミッチェル(アーロン・エッカート)
*Grumman F4F Wildcat= F4F ワイルドキャット
米艦隊で主要な役割を担うのは3隻の空母と潜水艦。
*航空母艦 エンタープライズ
*航空母艦 ホーネット
*航空母艦 ヨークタウン
以降、思いつく順に感想です。
◆ニミッツはミッドウェーが次のターゲットだと考えていた
映画ではレイトンの進言によりミッドウェーが次のターゲットだと考え始めた様に描写されています。実際には、本土攻撃の可能性を懸念するワシントンに対し「上陸部隊を持たずに攻撃して来る事はあり得ない」と退け、ミッドウェーが最も可能性の高い標的であり、続いてハワイと考えており、レイトンに出した指示は「証拠を集めよ」だったと言われています。当時、西海岸では日本軍の潜水艦による艦艇攻撃や、陸上への砲撃が繰り返されており、「狙いは西海岸上陸」と考えるのも無理からぬ状況だったかも知れませんが、上陸攻撃には大部隊が必要です。日本軍と言えども、それだけの兵力を太平洋を越えて派兵することは不可能だと、ニミッツは考えていたと思われます。
ちなみに、当時アメリカは日本軍の上級幹部に通じる諜報に成功しており、あらゆる機密情報は筒抜けであった事も分かっています。
短期決戦を念頭に置いた時、アメリカの太平洋戦争への戦意を喪失させ、米国内世論を「欧州戦線」に差し向ける効果、と言う意味でもミッドウェーを陥落させると同時に、太平洋艦隊を壊滅させることが、日本にとって理想的であったことも間違いなく、ニミッツはそれに気づいていたと考えられます。
◆B-25による日本空襲
いわゆるドーリットル空襲も登場します。空母ホーネットから飛び立ったB-25、16機は、日本各地を空襲した後、15機は中国本土に不時着。1機はロシア領内に到達。当時、中国本土に展開し日本陸軍と戦闘していたのは、コミンテルンが創設に関わった国民革命軍。この空襲は国民軍の協力の元に行われたのは事実ですが。基本的には、米兵は僚友どころか、日本以上の敵国のはずです。敵の敵は味方にならないところが「革命軍」でしょ?現場の兵士にとって米英は悪魔でしょうよ。
◆空母ヨークシャーの復活
珊瑚海はソロモン諸島南部の海域。日本軍と米豪の連合艦隊は、この戦争で初めての海戦を展開したのが珊瑚海海戦です。空母ヨークシャーは日本海軍に多大な損害を与えましたが、被弾した250kg爆弾が飛行甲板を貫通し火災発生。エンジンを損傷の上、至近弾で燃料漏れを起こしています。現地で応急処置を行った後、乾ドッグでの修理を行うために真珠湾に向かいます。この時、日本海軍はヨークシャーがミッドウェーに現れるとは考えていなかったでしょう。勝負を分けた要因の一つがヨークシャー。ヨークシャーは、ミッドウェー海戦に参加するため、出航後も修理を続けていたと言われています。
◆図上演習が行われたのは大和において。やり直しさせたのは宇垣纏連合艦隊参謀長。
ミッドウェー海戦のみならず、ハワイ攻略までを含めた図上演習の結果、日本海軍は大打撃を被り作戦を続行することが不可能となります。「連合艦隊はこうならないように作戦を指導する」と発言したのは宇垣纏参謀長。南雲忠一ではありません。
止まりそうにないのでw、今日はここまで。
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9/15追記
◆日本側描写が適当
米軍機動部隊への攻撃か、ミッドウェーからの帰還機の収容かを悩むシーン。収容を優先したのは米軍機動部隊の敵位置情報に誤りがあったため時間を見積もり損ねた事。貧相な電探技術だった海軍は、敵急降下爆撃機の接近を察知できず急襲されたこと。等が要因として挙げられますが、描写無しでさらっと流されました。
◆運命の5分間は無かった
マクラスキーやベストは「各空母の甲板には航空機が並んでいた」と証言。所謂、大口の類でしょう。その他の日米両軍関係者の証言がつなぎ合わされ「米軍の攻撃があと5分遅ければ、日本は迎撃に間に合っていた」と言う伝説が生まれますが、生き残った隊員の証言で、「収容がひと段落して休憩に入ろうとしていたところ」であったことが判っています。運命の5分間の日本側証言は、慢心と油断からの失策を隠蔽する意図もあったとの推測もあります。
◆垂直爆撃機だけの編隊攻撃と言う勇気
TBFアベンジャー、B-26マローダー、SBDドーントレスなどなど。いずれも鈍足ですし、ペイロードが大きく、小回りが利きません。ゆえに、護衛戦闘機に守られながら攻撃対象の元に向かいます。ミッドウェーでは、南雲の機動部隊に対する攻撃は、護衛機が付いていなかったのは事実ですが、毎回毎回、SBDだけで飛び立つのっておかしいです。
◆至近距離の水平爆撃では航空母艦は撃沈できない
SBDドーントレスの爆弾槽に実装でできる最大の爆弾は1,600lbs。映画の見た目からは、現在のMk.82相当の500lbsと思われます。空母赤城に命中させた場面は、ほぼ水平爆撃と言って良い入射角。甲板を突き抜けるには運動エネルギーが足りません。爆発しても、甲板に穴を空けるだけで、甲板下の爆薬を連鎖的に爆発させ、沈没させることは困難と思われます。
◆強力なダウンフォースが働く空母後方から近付き、充分な推進力も無く甲板上面に浮上することは不可能。
これは、映画的演出って事で。でも。無茶ですよw
◆サシの勝負でゼロ戦をやっつける急降下爆撃機
そもそも、ドーントレスの機銃は何で後ろ向きに装備されてるのかと言う。バック取られるから、なんですよね。赤城の艦載機は零戦二一型 (A6M2b)で、機銃は、翼内に九九式20mm、機首に九七式7.7mm。二機がかりで小回りの利かない鈍足のSBDドーントレスを取り逃がすのも、どうかと思いますが、こちらも演出って事で。下(ドーントレスの死角)から近付いて爆弾槽に7.7mmを撃ち込めば終わりなのに、真後ろから追いかけるなんて。ドジだねw
「史実を徹底的に調べ上げて」、この内容ってのは、いけがみ(あ)的悪質さを感じます。
結局、普通の戦争エンタメですやん。やっぱり、エメリッヒだったぁw
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9/17追記
◆民間人に対する機銃掃射を行ったドーリットル隊15番機
非戦闘員・民間人に対する攻撃は国際法上、禁止されています。ドーリットル空襲には16機のB-25が投入されましたが、15番機は日本各所で民間人に対する機銃掃射を行い、死傷者も出ています。人に対する攻撃を行たのは、ドーリットル隊だし、空襲と原爆で30万人の非戦闘員・民間人を殺害した人たちに、こんな映画を作って欲しくないわい、ってのが一番の憤慨ポイントでした。握手、以前に。
史実の一部を意図的に隠すのは印象操作の常套手段ですよぉ。
日米両軍兵士に捧ぐ、なんてメッセージで締めくくられてもねぇ...
この内容じゃねぇ。
シラケるって。
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9/24
第二次世界大戦が終わった時。「大英帝国の世界」は、「米ソ対立の世界」に変貌していました。日米開戦によって、ドイツとイタリアは「日独伊三国同盟」の取り決めに従い、アメリカとの戦争に自動参戦することになり、これはアメリカが欧州戦線に参加する根拠にもなりました。
ナチス・ドイツを壊滅させたのはソビエトだと言っていいでしょう。アメリカの参戦は、ドイツをソビエトに占領させないため。そして、ソビエトは、日本をアメリカに占領させないため、不可侵条約を破って北海道上陸を目指しました。
言いたいことは。
どれだけの命が失われても、それは大国の覇権争いの流れの中での「一幕」にもならない細事。だから、全ての戦争映画は「反戦映画であってほしい」し、更に言うなら「戦闘の場にヒーローなんか、居てはならない」。利用されるからね。いや、ヒーローは居ても良いけど。例えば、沈没した敵国戦艦乗組員を救助した帝国海軍指揮官とかね。
鎮魂は良いんですけどね。過剰演出と杜撰な史実・戦闘場面描写連続のヒーロー映画なんか、要らないです。
よかった
これまで見聞きしたものの中で一番米軍が日本軍を高く評価して恐れている。米軍は物量にものを言わせる上に、情報が全部筒抜けになっていて、そもそも勝てる見込みがなかったと思っていたので意外だ。米軍もギリギリだったように描かれているのだが、映画的にその方が盛り上がるのでそのように表現しているだけかもしれない。空母の中での食事が豪華で、パンなんか山積みにされていて、それと比べて日本軍の惨めな食卓を見せて欲しい。
特に真珠湾攻撃は最高に気分がスカッとしてワクワクする。その後はじり貧でつらいばかり。戦闘は艦隊がどこをどう進んでいるのか位置関係がよく分からなくてもやもやする。
良くも悪くもエメリッヒ
コロナでずっと映画館行っておらず、今年の1月にパラサイト観て以来、8ヶ月ぶりに行きました。最初のNo more映画泥棒 がリニューアルされてました。
さてミッドウェイですが、単純に面白いかそうでは無いかで言えば、面白かったです。でも、不満点を上げるとめちゃくちゃあります笑
『不満点』
・浅野忠信の演技がヤバすぎ。阪神ファンのおっさんが空母でわめいてるようにしか見えん。
・人間ドラマがどうでもよすぎ。まぁこれはエメリッヒだから予想通り。
・最後に登場人物のその後が説明されるのだが、誰が誰だか本編中に非常に分かりづらく、その後を描かれても全然乗れない。
・主人公の人間ドラマすら希薄。苛性ソーダを吸った理由も特に必然性が無いし、もったいない。ココは、何かエピソード付けれるじゃん!と強く思う。
・日本本土を空爆した後、中国に不時着した人居たけど、あのエピソード意味あった?
とまぁ不満多めですが、CGすごいし空戦シーンはめちゃ楽しい。それだけに、個々のエピソードが弱いのが本当に残念。エメリッヒはなんだかんだ好きだけど、なんでこうもストーリーが弱いのかなー。
太平洋戦争、もう一つの視点から
インディペンデンスディ等の作品で知られる、監督作品でとても楽しみにしていました。
日本人キャストでも、豊川悦司・浅野忠信、國村隼と演技力高い俳優陣にも期待大でした。
昨今の映画同様、アメリカ側日本側共々、史実に残る人物を演じながら、太平洋戦争はどうだったのかが描かれていた。
学生の頃に習った、
第二次世界大戦の日本・アメリカの状況とは違い、兵器等最先端の日本側と、ある意味挑戦者のアメリカ側の構図が、非常に違和感を感じた。
現実的には、圧倒的な資源・国力差でアメリカ側が勝ったはずなのに…本当は勝ち負けなんかなく、喪失感しかないはずだが。
攻撃を受けた空母の補修を、ベニヤ板で間に合わせるシーンなんかは、日本側のゼロ戦がそうだったと習った。
そのくらい資源がなく、よく開戦したなと改めて思いました。
槍を突いて本土戦を戦おうとしていた日本と、
ジャズを聴いて戦闘機飛ばしてたアメリカとでは、
気持ちも大分差があったのでないかと。
最後にアメリカの情報戦が勝って、日本艦隊が総崩れになったシーンは、非常に映画的構成で、映画自体違和感も含めてとても良かった。
戦闘機や空母、戦艦等リアリティが凄くて、まるで今存在しているかのようだった。
戦争は絶対ダメだが、造形物としてはありかなと思ってしまったのは私だけなんだろうか。
日本人俳優陣が、何故かぎこちない演技だったのは演出なんだろか⁉︎國村隼さんもっと上手いはずなのに。
日本人役が皆、ちゃんと日本人だけだったのは
ハリウッドに認められた証拠なんだろうな🙂
空戦が主人公
人間ドラマはあるけれど、正直どうでもいい。情報戦でもあるけれどそれもまたどうでもいい。
艦隊による戦闘でもあるのだけれどそれもまたどうでもいい感じ。
あくまでも艦載機の戦闘、艦載機と空母や駆逐艦との戦闘の映画。
空戦の表現としては最高レベルなので、そこを楽しむことができるかどうか、という映画だと思う。
日本軍や大日本帝国の描き方については文句もあるけれどかなり公正ではある。
ミッドウェイ海戦
政治性を極力廃し、情報将校と兵士の視点で描いた戦争映画。
彼らが戦う相手が宇宙人なら、戦闘シーンが迫力を持って迫ってくるんだろうけど、その先にいるのは俺と同じ顔した日本人。
当事者間の善悪については触れていないとはいえ、単純ではない。
だから、インデペンデンスデイ等で感じた単純なワクワク感とは無縁で観ていた。
日本側に配慮したであろう台詞は、冒頭山本五十六の豊川悦司に、「我々を追いつめないでくれ」と言わせたことぐらいか。
映画としてみれば、CGは迫力あった。
弾幕って凄い。操縦士の腕が言いとか関係ない。
偶然当たるか当たらないかの違いでしかない。
あんな中を爆弾投下に向かうのはさぞ恐ろしい事だろう。
そして落とした爆弾も命中率は高くはないんだ。
それははじめて知った。
そういうシーンはCG映画として評価。
こういう題材を映画とするの大切だと思うので、甘めの評価。
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