劇場公開日 2020年9月11日

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「ハリウッドしぐさ炸裂のアメリカ目線戦争映画」ミッドウェイ F-35BJさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ハリウッドしぐさ炸裂のアメリカ目線戦争映画

2020年9月14日
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徹頭徹尾アメリカ目線の物語なので、その辺は覚悟しておくことをおススメします。
基本的に日本海軍が出ていればOK、空母や戦闘機の空中戦があればヨシ!な人向け。

作中では日本側の愚かさや残虐さが強調され、またドーリットル空襲では当時同盟国のChina(人民共和国ではなく中華民国なのを忘れてはならない)をヨイショすることを忘れない「ハリウッドしぐさ」は健在。
というか…ドーリットル空襲のくだりは蛇足もいいところで、そこの尺を日本側描写に回せばより良い脚本になったのでは。

日本軍の見どころの伊号潜水艦と飛龍の活躍は全カットなのはいただけない。
それでも、日本俳優陣は制約の多い中光る演技を見せている。ただあくまでも悪役(ヒール)であり、生活感までは描写されない
アメリカ俳優陣は見事なキャスティングで、演技も上々。
一方、モブ日本兵がネイティブには程遠いカタコトの日本語だらけなので、気になることこの上ない。
あと、ミリオタ的には「旋回機銃の命中率がこんなに高い訳がない」感が…

まあChina資本に忖度しなければならないアメリカ映画の限界でしょうかね。
昭和天皇陛下のシーンももう少しあったがカットされたそうなので、ディレクターズカットあたりで追加してほしいもの。

F-35BJ