「アメリカでの酷評ほど悪くはないと思う。大味だけど。ただ歳を取ると戦争ものというと涙腺が緩くなるので公平に評価できているやら。ただ、チャイナマネーが入りながら史実を曲げなかったエメリッヒを一応評価。」ミッドウェイ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカでの酷評ほど悪くはないと思う。大味だけど。ただ歳を取ると戦争ものというと涙腺が緩くなるので公平に評価できているやら。ただ、チャイナマネーが入りながら史実を曲げなかったエメリッヒを一応評価。
①今頃またミッドウェイ?と思って余り食指が動かなかったが、「アリータ・バトルエンジェル」で注目したキーン・ジョンソンが出ているので鑑賞。「アリータ」ではエド・スクレインと因縁浅からずの組み合わせだったけれど、この映画でも別の意味では因縁浅からぬ配役なのが面白い。今回は最後まで死ななかったし。②戦闘シーンはよく出来ているけど、ドラマ部分はよくある戦争ドラマの域を出ていない。予告ではミッドウェイが日米の勝敗を分けたように言っているが(確かにそうであるが)、こちらは史実を知っているから「ああそうですか」という感じで、具体的にどこがどうというのがもひとつ良くわからない。暗号を解読されたことが勝因みたいに全面に出ているだけ(勿論それも要因のひとつにちがいないが)。どちらにせよ、長期戦になれば日本に勝機は無かったのは歴史の証明しているところだし。③だだ、冒頭近く「日本の石油は80%をアメリカから輸入しているのだら、余り追い込まないで欲しい」と山本五十六(戦争反対側として描かれている)が言っていたり、満州事変を起こしたのは陸軍の(一部の)独走であったりと、日本側の描き方にも客観性がある。④日本側の豊川悦司、浅野忠信、國村準は良い芝居をしているがその他の日本兵の描きかたがアメリカ側に比べると余りに手抜きで日米公平とはとても言えない。まあ、最後までだれなく進んだということで良しとしようか。⑤最初の真珠湾攻撃シーンからもうウルウルで戦争などやっちゃいけんなと感じてその想いは
最後までつづいたが、ラストクレジットで写る女性歌手が歌うシーンを延々と流すのは何?一気にテンションが下がってしまった。だから★★★★であっても良かったが、減点です。