リチャード・ジュエルのレビュー・感想・評価
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クリントイーストウッドの凄さを感じた
再現のクオリティが凄い。
俳優さんが本物そっくり!
淡々と進んで行くストーリーだけど終始見入ってしまった。
母のスピーチ本当に感動した!
リチャードの最後のFBIに意見するシーンは胸が熱くなった。
そしてラスト何故か涙が止まらなかった。
素晴らしい作品をありがとう!
断崖の英雄譚は単なる美談か?それとも…
正義を盲信する事の危うさ
作品の主張も、表現も、極めて明確かつシンプル。
ステレオタイプからはみ出した人間に対する偏見、話題性に飛び付き煽るだけのメディアの無責任さ、暴走する権力の醜さ恐ろしさ。
誰もが声高に我を押し付け、情報が恐るべき速度で現実を追い抜いて拡散するシステムが確立してしまった現代、その弊害と向き合い方について、よほど身構えて掛からなければ簡単に落とし穴に填まるぞ、という警告。
とにかく誰も彼も、自分の信じたい事、したい事を追い求めるばかりで、他人の話を全く聞かない、配慮しない。
一度破壊されれば元に戻らない物事だってあるのに、過ちが認められた後も、FBIもマスコミも、どうせ謝罪の一言もないだろう。
皆が揃って、私は間違ってない、だから少しばかり逸脱しても許される、と言わんばかりの身勝手さで、凄まじくイライラさせられた。
主人公のリチャードも例外ではない。自分が正義と信じる事を愚直に履行しようとし、国家正義は過ちを犯さないと信じきっている。
終盤、連邦捜査局で毅然と反論し、失望を露にし、最真犯人自白の報を即真に受けず「罪状認否は?」と問うた彼は、ようやく我が身をもって、盲信の危うさを理解したという事だろう。
大衆の差別的決め付けを助長する、主人公リチャードの外見や挙動の描き方が容赦なく、記事をすっぱ抜いた女性記者曰く「母親と同居のデブ」。最近映画の考察記事で『インセル』というワードに触れたものがあったが、正にそれ。オタクで独身でキモいマザコンのデブ、多分ゲイ、という、世間の正道から外れた者への差別と見下し。
フツウでないものを排除するという感情は、生物学的生存本能として見れば至極妥当なもので、人間に当たり前に備わった本能でもあるように思う。それが自分の中にも、確かに黒々と沈殿していると知らしめられるのは、酷く気色が悪く、苦々しい。
冤罪は晴れ、晴れやかな筈の結末だが、気持ちの悪いものを呑み込んでしまって、その感触がいつまでも消えないような気分で、しばらくしかめ面のままになってしまった。
分かりやすいストレートな作品
楽しめた映画だけど
よくある感じでしょうか...
映画自体の印象は薄いけど
リチャード・ジュエル本人に対しての記憶は残るかな...
クリント・イーストウッドのインタビューで
この実話を埋もれさせないために映画化したような事を
言っていたのを思い出しました。
役者が素晴らしい
イーストウッドの看板に偽りなし
スピーチ大好きアメリカ人
1996年アトランタ五輪の裏で起きた爆破テロで容疑者としてスッパ抜かれ吊し上げられた無実の男の話、
当時日本でも報道されたのかも知れないが、少なく共、現在この事件の記憶はなく鑑賞。
イベント会場となっていたアトランタの公園で警備員をしていた33歳の男が爆弾を発見。
来場者を避難させている最中に爆弾が爆発するも沢山のひとを救ったと英雄として祭り上げられる中で、FBIから容疑者の一人とされていることが報道され巻き起こっていく。
人の良さと優しさは感じるけれど、それが故にうだつの上がらなさも感じる主人公。
それでいて俺が俺がとアピールするのはある意味アメリカ人らしい感じ。
いやーアメリカ人てホント雄弁というか語るの大好きだよね。
さっさと片づけたいのがみえみえで決めたストーリーに乗せるべく捜査や証拠をつくろうとしていくFBIに、スッパ抜いてナンボ売れてナンボの無責任なマスコミに、考えなしで鵜呑みにし流される民衆にと、悍ましさを感じる。
自分もそんな民衆の一人な訳だが…。
仕事だからという面もあるだろうけど、知人でもある弁護士のブレない姿勢と主人公に対する態度は救いだし英雄だし、無罪を勝ち取る為の戦いは、尚積み上げられる不快感と共に、熱さと心地良さがあり非常に面白かった。
クロと断言した訳ではないとはいえ、ここまで騒いで間違いに気づいても詫びの一つもないマスコミに、最後まで間違いを認めず都合良く記憶の上書きや解釈をしているFBIに、憤りと恐ろしさを感じた。
ゾンビの襲撃に備えよう!
いやーイーストウッド監督は本当に名作を作りますね。
このところ実話系が多いですね、今回もアトランタオリンピックと言うことで、ちょっと昔の話ですけどマスコミやFBI、権力をもった存在が誤解一つでどれだけその周りを苦しめるか、今この現代も変わらない、考えさせられる
FBIは汚いね、あの手この手でジュエルから自白を取ろうとする。
マスコミも酷い。
ヒーローともてはやした後、疑惑があれば手のひら返し。
影響力はかなりのもので、ジュエルや母親は相当なストレスを抱えたに違いない。
ジュエル自身ちょっと問題がある人物、体型もだらしなく少し極端な思考、犯人に仕立てあげたくなるのはわかる、現によけいな発言をしたりハラハラさせられる、自分が電気イスに座るかもしれないのに緊張感がない。
しかし後半、FBIにはっきりと自分の意見を言う。成長した証で、そのときのセリフはとても良かった。
ここで感動したのはサムロックウェルが弁護士役なのだが帰るときに少しだけ微笑む、彼はずっとジュエルの味方で本当にかっこよかった。
ちょっと前に鑑賞したジョジョラビットでも、かっこいい太尉の役でサムロックウェル、おいしい役もらいすぎじゃない?笑
連続で美味しいところを持っていく。
しかしイーストウッドの映画は毎回音楽がいいタイミングで入る、せつないピアノの音、感動もあるがイーストウッド映画はなんともいえない素敵な余韻を残して帰れる。
余談だが弁護士はジュエルに付きっきりで金銭面とかどうしたんだろうなーと思って色々調べたが、その後ジュエルは訴訟の嵐、弁護士費用と税金を結構払ったようだ。
サム•ロックウェル(♡ω♡)
ジョジョ•ラビットに続いてロックウェルの演技を見て、改めて惚れました。
ジュエルの悪気なく問題行動を起こしてしまう生きづらさは発達障害のせいでしょうね。根は気の良い愛すべき奴だと思いますよ。
だから母にも愛され、ブライアント弁護士との良好な信頼関係も築けたのですね。
イーストウッド監督らしい一本軸の通ったしっかりとした作品で、最後まで引き込まれました。
追:
終わってからのタイトルバックも凛としていい雰囲気だったのでそのまま余韻に浸っていたら、後ろからビニール袋のガサゴソガサゴソがず〜っと継続して聞こえて来るので一瞬それも効果音なのかと疑ってしまったら、オバちゃん二人連れの持ち物でした。
オバちゃんも発達障害なんかな?
いや退化ですね。
心打たれた
ごく普通の一般人、ノンフィクション。
だからこそ、この物語に引き込まれる。
リチャードは英雄から一気に容疑者に。政府、FBI、メディアを相手に、この大きな渦に巻き込まれて、どうやって、何処まで無罪を主張出来るか。
容姿も疑われる要因の一つかもしれない。。。肥満に対する非難、そんな国柄を、イーストウッド監督は暗に批判している、そんな風にも感じられた。
現状を理解する際に立ち止まってしまう人と、現状に対して感情的になってしまう人で、リチャードに対する感情移入に差が出る。
感情的になればなる程、自分の主張を通そうとして泥沼にハマる。FBIのやり方の汚さに怒りを覚えつつ、そんな警察とメディアの怖さを、思い知らされる擬似体験が出来る。
終盤近くになり物語の進み方が、リチャードからワトソンの視点に移った感があり、そこだけが唯一の違和感だった。
リチャードの母ボビについ自身を重ね、終盤のシーンでは涙が溢れた。冤罪の怖さ、思い込みの怖さを改めて考えさせられた良作。
素晴らしい監督
期待以上の仕上がりはさすがにクリントイーストウッド
事実への道程
警備員として人命を守る!自分の仕事を全うしただけの彼が・・何故?
かたや、スクープの為なら平気で誰かを傷付け貶める新聞記者・・
確実な証拠も無いのに無実の市民を権力で犯人にしたてるFBI
こんな不誠実や歪んだ正義の世界に我々は居る・・
SNSでの誹謗中傷が溢れる昨今・・誰もがリチャード・ジョエルになりかねない
こんな時代だからこそ伝えたいイーストウッド監督の想いを一人でも多くの方に観ていただいて知って考えていただければと・・
私も含め、この作品のみならず映画から学べる事はまだまだ有る事でしょう!
映画って本当に偉大な教科書ですね
息子の無実を信じる母キャシー・ベイツ
最近は「アメリカン・ホラーストーリー」シリーズでの怪演の印象が強かったのですが
流石の存在感と名演技に心、震えました
オスカーの期待も膨らみます
・・渦中の際、リチャード御本人が日本のニュース番組に出演され
日本滞在をとても楽しまれたと聞きました・・
本作の公開に合わせて再来日していただく事が叶わなかった事がとても残念です・・
乾いた視線の先
さすがのイーストウッド監督
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