「実話に基づく秀作」リチャード・ジュエル はむちん2さんの映画レビュー(感想・評価)
実話に基づく秀作
優雅な暮らしではないけど母とマッタリ暮らし、人生報われなくても素直で正しいことを行う主人公。スニッカーズの数が少なくなってるとかチェックしすぎで少々「余計なことすんな」て変に積極的な性格です。今風に言えば「ウザイ」と感じる人もいるでしょう。
しかし、仕事中ウザさに少し困っていたような弁護士と無実を証明する縁になるとは...
犯人扱いされ弁護士として選んだ理由「あなたは人間として扱ってくれた」てのがいいです。ウザい積極性はここにあったのかと。。。格差ともいえますが前歴がありゃ難しい点でもあります。
素直に生きてれば良い縁があるんだと勇気付けられる映画です。
人間って相手に何かしらメリットや見返り求めて接することが多い。仕事なんて特にね。褒めてくれると嬉しいけど社交辞令や打算とかすぐわかるんですよね...そんなこと思ったりした。主人公は職務に忠実なだけで人に求めてはいないように見える。警備経験などから相手(FBI)にすら理解を示し、心広く接しようとする。普通だったら「自分はやってない!やってない!」となるだろうに滅多に怒らない。
しかし、FBIへの逆質問で力説するシーン(116分頃)は、素直だからこそ言える説得力を持っております。決して見逃してはいけない部分でありました。
キャシー・ベイツのお母さんぶりも感動しました。
第一発見者は氏名・住所・生年月日・職業...といった身元を質問される。仕方ないことだけど、それが原因でこんな目に遭ったのかなと思うと、自分自身も陰謀っていうか、巻き込まれる心配をしてしまいますよね。身近でもあることだから。
映像的なことは素人ですが、SFによくある輪郭がハッキリクッキリした画質ではなく、暖か味のある柔らかい画質で内容に合わせてるのかなと思いました。
(気になる点)
ギラギラした女性記者は嫌な点でした。しかし「違う」と反論する記事を映画とは別に見たことがあり、謎のままのようでハッキリさせたくもなりますね。