劇場公開日 2020年1月17日

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「やっぱり、クリント・イーストウッドは天才。実話としてのキャラクター...」リチャード・ジュエル えみりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0やっぱり、クリント・イーストウッドは天才。実話としてのキャラクター...

2021年6月24日
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やっぱり、クリント・イーストウッドは天才。実話としてのキャラクターの圧倒的リアリティに打たれるけど、この俳優を抜擢した監督もすごい。弁護士も母親もサイコー。権力の犬であり、オタクで、こだわりが強すぎて生き辛いジュエルが、最後に彼が目指したかった連邦法務官に堂々と食ってかかるシーンはサイコーだ。しかし、ジュエルが弁護士への面会を望んだのも彼のオタク的知識があったからで、この意味でもこのキャラクターは興味深い。スクープ狙いの病的ジャーナリストやどうしようもないFBIの奴らの描き方も風刺がしっかりきいている。クリント・イーストウッドは、権力に一人立ち向かう人間を常に描いてきたけど、ここんとこは、移民とかマイノリティに寄り添いつつ描いてるようにも見える。今回は弁護士の位置。

えみり