「主人公のどうしようもない危うさ」リチャード・ジュエル 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公のどうしようもない危うさ
クリント・イーストウッド御大の無駄のない映画!
地味な映画にも関わらずこの面白さったら!!
人間ドラマの好きな方にオススメ!
ライムスター宇多丸さんも
自身のラジオ番組で絶賛してましたが
主演のリチャード・ジュエルを演じた
ポール・ウォルター・ハウザーの
なんとも言えぬ危うさ〜〜
あたなのそばにもいませんか?
「その一言、言わなければいいのに〜」
自分が周りからどう見られているかが解ってない
いわゆる「空気の読めない」人の危うさを
見事に演じています。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
イーストウッド監督の映画は
「グラン・トリノ」
「ジャージー・ボーイズ」「ハドソン川の奇跡」「運び屋」と
近年の話題作しか鑑賞していませんが
どれも鋭く問題点に切り込んでいながら
無駄のない作りで、長すぎず飽きさせない。
普通の人々の生活に大怪獣やネオナチ、
マフィアなんか簡単に現れる訳はないから、
普通の人が共感できそうな作品にしようと思うと
映画の山場が普通の人の感情の爆発!と言う構図で
じゃあ、その地味な構図にエンタメ性を持たせるには
「これは実話!」と言う強み。
頭でひねり出したのではなく「実話」だからこそ、
もしかしたら誰にでも起こるかもしれない話、
なので観てて興味深い。
自分だったらどうするだろうか?
クリント・イーストウッド御大がいかに人間をよく観察し、
愛しているかが伝わってきます。
いつまでも映画を作って欲しいものです。
@お勧めの鑑賞方法は?
配信やDVDでも良いから是非、集中して観て欲しいです。
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