「メディアと国家権力が暴走すると」リチャード・ジュエル あきさんの映画レビュー(感想・評価)
メディアと国家権力が暴走すると
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メディアと国家権力が暴走したら生活は簡単に壊される。いつ自分がその立場になるかわからない。そして、自分が煽る側になっている可能性だってある。現在進行形で。
正直、ジュエルには全然共感しなかった。権力へ何の疑いも持ってないところや、無邪気に法を守ることが最重要事項だと思ってるところとか。むしろ、何でこんなに頭悪いんだよ!とイライラした。明らかに見下してた。FBI捜査官やメディア、煽る一般人にも同じような偏見、決めつけが根底にあって多分自分も一緒に糾弾する側になっただろう。ジュエルという冴えない主人公を使って映画を観た人間の汚いところさえ炙り出すのが狙いなのかな。
最後は冤罪が証明されてハッピーエンド、といいたいところだけど1人の力の無い人間とその家族の生活を壊して、さらに、信念まで壊したことを思ったら全くハッピーエンドではなく、メディアと国家権力の暴走はとんでもなく重たい罪だと思った。最後にジュエルが警察署で働いてるのを観て少しホッとした。
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